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【要約】金持ち脳 捨てることから幸せは始まる

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人類はもともとサスティナブルライフ

今、サスティナブルな生活が流行している。サスティナブルとは、持続可能なという意味があり、地球環境に配慮した開発や発展、産業などに結び付けて言われることが昨今、多くなっている。

サスティナブルライフは制御や自己統制があって初めて成り立つ。それを、あたりかまわず消費してしまえという文化に向かったのが、1933年以降、日本ではGHQ占領以降のことである。

当然のことながら、アメリカ式消費型ライフは長続きしなかった。数十年の間に世界の資源を消費しつくし始めたことに気づき、慌てて元に戻そうとしている。

「幻覚」を壊せ

広告代理店によって意図的に刷り込まれ、さらに自分の中に作り上げてしまった幻覚を壊して、ありのままを見るようにすれば、消費経済の奴隷から解き放たれ、本当の幸せがわかるようになる。「金持ちになる」ということは「付加価値」を生み出すということ。「幻覚」を見破り、「付加価値」を生み出すヒントは、情報を「止観」し、名前のあるものを排除することだ。現在を完全に否定し、壊さなければならない。そして、欲しいものであれ、行きたい国であれ、やりたいことであれ、すべて純粋に自分の中から出てきたものだけが「付加価値」ということができる。”have to”ではなく”want to”でなければならないということである。人から強制されてやらなければならないことをしたとしても、何もならない。独自の発想で、本当に自分が欲しいものを実現した時、初めて「付加価値」と言えるのである。

金持ちの定義は金額では測れない

金持ちの定義は、資産の有無で定義することはできない。では、金持ちの定義は何なのかというと、『金持ちというのは、自分が必要なものを買うために必要なお金にいつも困らない人』のことだ。要するに、買いたいものがない人は10万円しか持っていなくても金持ちだということだ。支払いと収入のバランスが悪くてもいいし、欲しいと思うものが借金してでも手に入れられれば何の問題もない。

ただ、金持ちになりたがっている人に問いたい。「欲しいものがそれでいいんですか?」奴隷は欲しいものが自分で決められない。やりたいことまで他人に決められている。お金が欲しいわけではなく、お金はあくまで手段であり、スクリーンに映る消費経済のコンサンプションを手に入れたいのである。

「趣味」を突き詰めれば「付加価値」が生まれる

趣味は、人から聞いただけでは成り立たない。人から聞いてやってみても、つまらなければ辞めてしまうからだ。では、趣味を徹底的にやるとどうなるか?趣味を突き詰めると、自分だけのことでは飽き足らず、人間は「他人の役に立ちたい」と思うようになってくる。さらに、こうなりたいという自分を探していくと、だんだん奴隷ではない目で、なりたい本当の自分を見つけられるようになる。だから、趣味を徹底的に突き詰めるというのは、正しい「付加価値」を作ることになるのである。

お金で買えないモノを多く持つほど本当の金持ち

金で満足を買うことができると考えていたら、金を使って満足を得ようとする。するとどうしても支出を優先させてしまう。
しかし、金で満足は買えないという事実を思い知ると、人は自然に余計なお金を使わなくなる。そして次第に収入の8割くらいを使おうというような収入優位の考え方になる。たとえ稼ぎのいい高収入の人でも、支出が先行していればその人は貧乏である。

金持ち脳の基本は「教育」にある。教育のすばらしさは、盗まれる心配がないことだ。全財産を奪われ、身ぐるみ剝がされても、教育だけは盗ることができない。金持ち脳の基本は、教育であり、教育は財産である。

身に余る贅沢をしようと思わない。大して欲しいものなんてない。使うお金がきちんと収入の中に納まり、ほんの少しの余剰がある。こういう人の脳は、持っているお金の絶対量に関係なく、「金持ち脳」と言えるのである。

バブル期には、スマホもタブレットもなく、インターネット通信も今と比べれば原始時代かというほど不便だった。それが今では映画も音楽も居ながらにして受信することができる。
このように、持っているお金の絶対量においても、暮らしの便利さにおいても、今の方が明らかに豊かになっている。

お金が減ると貧乏になるのではない。欲望が増えると貧乏になるのだ。

「収入」は増やせなくても「支出」の制御はできる

金持ち脳になるのは簡単だ。貧乏脳につながる欲望を何とかすれば、たとえ月収20万円、年収300万円足らずでも、十分に金持ち脳に変わることができる。金持ち脳になるために一番重要なのは、収入を増やすことではなく、支出をコントロールする事なのだ。

貧乏と感じるのは、収入のせいでも不景気のせいでも、給料の安い仕事に就いているせいでもない。支出をする「自分自身」が一番の問題なのだ。月々の収入はわかっているわけだから、支出をそれより少し少なめに抑える。そのために必要なのは自我のコントロールである。

支出が収入を上回る、つまり「支出優位」の人は、なぜ収入以上の支出をしてしまうのか。理由は単純、バカだからである。貧乏脳は言い換えれば「バカな脳」なのだ。

人をバカに変え、欲望を増幅させるからくりの筆頭は、メディアである。知らないうちに洗脳され、欲望がどんどん増幅してしまう。結果、必要のないものを買いに走り、収入以上の支出をしてしまう。つまり、「貧乏脳」になってしまうのだ。

「貧乏脳」から逃れる方法

「貧乏脳」から逃れるには、テレビを消すだけでいい。テレビはあらゆるメディアの中で最も洗脳度が高いからだ。

貧乏脳とは、言ってしまえば、収入の額がわかっているにもかかわらず、その範囲内で使っていい金額以上の金を使ってしまう欲望過多な脳である。その多くの原因がテレビにある。テレビによって流されている刺激的な映像によって洗脳され、自分の頭で考えられなくなる。

賢い人、IQの高い人は、そもそもテレビを見ても、すぐに消したくなるはずだ。見ても面白くないし、テレビ番組は時間を費やして見る価値のないものばかりであることがわかってしまうからだ。そもそも現代の日本のテレビ番組は、小学校高学年レベルの知力を対象レベルとしている。つまり、小学校高学年の頭脳でちゃんと理解できるレベル以上のものは、テレビには存在しないということだ。

欲しいものが買えない、もっとお金が欲しいという貧乏感が拭えないのは、機能以外のものを求めるからに他ならない。必要ない機能は求めない、必要ない装飾は求めない、このラインをきちんと見極めることができれば、今の時代、買えないものはないといっていい。

お金持ちになるための王道

やりたくない仕事をしている人は、最も貧乏脳になる危険がある。これは、収入が月20万円だろうが、月100万円だろうが関係ない。重要なのは、自分がその仕事を好きかどうかだ。なぜかといえば、やりたくない仕事をしている人は、仕事の外に満足を求めようとするからだ。その結果、どうしても支出が多くなりがちだ。
働くことで心から満ち足りていれば、わざわざ金を費やして別の満足を得ようとは思わない。金持ち脳になる一番の王道は、仕事から満足を得ること、好きなことを仕事にするということである。

「仕事で我慢している分、稼いだ金で楽しみたい」
こんな風に考えているとしたら「貧乏脳」から抜け出しにくい状態だ。
「仕事は食うためにするもの」という人がいるが、その発想自体が貧しい。

日本のサラリーマンの大半は、仕事から満足を得ていない。それでは仕事に費やしている自分の時間には価値がないということになってしまう。個人にとって一番の財産は、「人生時間」だ。生きている時間を、いかに満ち足りたものにしていくか、これが人生の価値を決める。人生の多くの時間を、「嫌だと思いながら働く」のか「満足を得ながら働くのか」によって、人生の質に大きな差が出てくるのは当然の結果だ。

ハーバードビジネススクールと、アメリカTPIの共同研究によれば、やりたいことをやっている人の生産性は、やりたくないことをやっている人の生産性の、実に数百倍であるという。好きなことをやることが、いかに脳にいい刺激を与え、発想力や判断力、行動力を高めるか、ということだ。

もし、自分の天職は何だろうかと悩んだ時には、自分が人より金を上手に使えるものは何だろうかと考えてみればいい。そしてそこに社会的必要性が認められればそれがあなたの天職になる。

金を払うにふさわしいプロとなるためには、得意分野の技術に磨きをかける必要がある。あるいは、全くのゼロから始めるのであれば、最低でも10年は続ける覚悟が必要だ。転職を見つければ、金を稼ぐのは容易ともいえるが、天職と言える分野を見つけてもいないのに、仕事を甘く、軽く見るものではない。真面目に、真摯に、まずは「これ」と思った一つのことに打ち込む気概が必要である。

おわりに

やりたくない仕事をしている人は、最も貧乏脳になる危険がある。逆に、本当に満足できる仕事であれば、決して貧乏脳にはならない。生きている時間をいかに満ち足りたものにしていくか、それが人生の価値を決める。必要なのは、好きなことを仕事にできるのであれば、給料は下がっても構わないという思いだ。たとえ給料が低い職業でも、自分が求め、選んで就いたのであれば、それがあなたの天職である。

あなたも、奴隷から解放されて真の幸せをつかみとりませんか?

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