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ヨコハマのみらい/僕らのみらい

薄ボンヤリと遠くから「みなとみらい」の景観を眺めているだけだと、まだまだヨコハマも大丈夫だと錯覚する人も少なくないのだろう。

でもね。昼間のヨコハマ都心はおじいちゃんとおばあちゃんの街。それにcoffee一杯で何時間も粘っている中高年のおばちゃんたち。横浜駅あたりの再開発なショッピングモールも撤退と出店の繰り返し、それも力尽きてきて横浜駅西口の地下街ではメインの出入り口のすぐ横の一等地でさえ空きテナントで、大規模な催事スペース。相鉄線は東京直通だから、もう横浜駅で乗り換えたりはしないのかもしれない。あんなに大きな投資をした上大岡の再開発も少なくとも上大岡を発展させたとはいえず、街は高齢者の街へ。16号線沿いを港南区役所方面に向かえば、道を歩いているのは区役所のお役人だけ。あとは誰も歩いていない。

(でも、港南区役所の庁舎は立派に新築された。もちろん介護や子育て支援は課題を残したまま。税金で建築業者に仕事をつくったんだろうな。それ以外に合理的な理由は浮かびません)

そして戸塚駅周辺の再開発は江戸時代からの歴史性を破壊しながら、伸び悩み。住宅の集積地が駅から遠くバス停には長蛇の列。帰宅時の買い物はあっても最低限に留まるでしょう。

これからの みなとみらいだって…

「ぴあ」さんに1万人のアリーナ、「ぴあ」さんに、こんなものを造って維持できるほどの体力があるわけはなく、ゼロ金利な銀行が口実つくってビジネスを仕立てただけ。地主であるところの三菱地所さんのメリットは確保されてるんでしょうが、むしろ「ぴあ」さんにとっては倒産の確率が上がっただけだし、ヨコハマには閑古鳥なアリーナが残るだけ。既存のパシフィコは投資も回収できぬままに、ただただ「古びた施設」になってしまうという災禍のおまけつき(たぶんね)。
神奈川大学さんの「新学部設立」も、この少子化の時代に「建物建てての新学部」設立なんて、これもゼロ金利な銀行の思惑+補助金、助成金ビジネスなんだろう。そういうビジネスがあるんだなって加計さんが教えてくれた。

横浜市内郊外に立地する優良企業を「みなとみらいへ」などという話もあリる。移転させた後の「郊外」はどうなるのか。まさに蛸の足食いだ。

そして市役所には新庁舎。確かに今は関内地区の民間ビルに分宿している横浜市役所だが、新庁舎ができれば、つまりは、そこが空きビルになって関内は空洞化。その後をホテルにしようなんていう再開発話しもあるようだけど、これもアベノミクスな「ゼロ金利」もののビジネス。デベロッパーさんは売り抜けちゃえばいいですが、やっぱりヨコハマに残るのは「閑古鳥」…オリンピック・バブルの崩壊と重なって、急都心は急速に沈んでいくのだろう。

しかも、時代はすでに「空間性から場所性」の時代へ。立派な牌楼が並ぶ中華街より、面白い出会いがあり、もちろん、美味しいがある池袋の(見えない)チャイナタウンの方が集客力があり、元町のメインストリートも気がつけば金太郎飴なフランチャイズ店ばかり。横浜駅東西口はもっとそう。

郊外には、ららぽーとな感じで、それなりに若年層の消費者を集めているショッピング・モールもありますが、利益を吸い上げるのは東京の本部。地元にほとんどお金が落ちることはない。

健康そうに見えて、重篤な高血圧で糖尿病な肥満体質なのが今のヨコハマ。

なのに、まだ、毎晩、酒飲んで忘れて…というお父さん。

何を隠そう、かつての僕がそうだった。そして49歳で脳出血に倒れ、しんどいリハビリに耐えたけど、今も右半身に後遺症は残り、この文章も複視に悩まされながら左手で書いている…

どうしましょう、ヨコハマの未来…

ドンくさい奥さんのことを考え、経済津波を恐れて、まずは郊外に引っ越しましたが、準備は道半ばです。

さて。