短編小説③燃えるゴミの日

明日は燃えるゴミの日だ。
私は家の中にゴミ袋を置きたくない。



生ゴミは臭いし、家の中に置いたままだとゴキブリが出るかもしれないからね。



明日の朝、出勤に合わせてゴミ出しできるように玄関の前に置いておこう。

外は雨が降っていた。このままだと、ゴミ袋が濡れてしまうが、家の中に置いておくよりかはマシだ。



朝になった。
高齢の夫婦が行方不明になってるとニュースでやっていた。家の中が荒れているが、誰もいないらしい。


よく見たら、うちの近所じゃないか。物騒だなぁ…
そう思いながら、出勤の準備を済ませる。




ゴミ袋を持つと、予想通りびちゃびちゃで、ずっしりと重たい。次からは濡れないところに置こう、そう思いながら、足早にゴミ捨て場に持って行った。




翌日、なぜか私は逮捕されてしまった。

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