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豪快な奴


豪快なO君の話をするぞよ(・∀・)


あれは確か小学校低学年の頃じゃ。
学校でプールの時間が終わった後に、友達数人で眼薬をさしていたのじゃ。
顔を上にして眼薬をさすのだけれど、眼薬にまだ慣れていないし、昔の眼薬はひどくしみたので、みんなビビりながら恐る恐る点眼を試みておったのじゃ(。・ω・。)

そこへO君が登場じゃ!
O君の家は物凄いお金持ちで、お父さんは音楽家、お母さんはバイオリニスト、おじいちゃんとおばあちゃんは英語の先生で、皆から全員が「先生」と呼ばれていたのを憶えておる。

O君には妹がいて、お正月にはいつも一万円のお年玉を妹から貰うとO君は自慢していた。
普通なら嘘だと思うがO家のことなので、わしは信じたぞよ。

おそらくお年玉の件は本当のことなのだろうけれども、O君はしばしば嘘をついたのじゃ!
(`・ω・´)
例えば、庭にテントを張って寝ていたら夜中にオバケが出たとか、シーモンキーが大きくなって飼育セットから逃げたとか、昨日空を飛んでトンボを捕まえたとか、この大嘘つきめ!と思うようなことを平気で吹聴したのじゃった。
しかし、O君には誰も想像もしない豪快なところがあったのじゃ(`・∀・´)


「おい!お前らそこで何してるんだ!」
O君は眼薬をビビっているわしらに話しかけてきたのじゃ!
「眼薬をさしてるのじゃ」とわしはこたえた。
するとO君は「なに〜眼薬?」と言うと、すかさずわしから眼薬を取り上げてこう言ったのじゃ!
「いいかお前ら!眼薬ってのはな〜!こうさすんだー!」と言って、顔を上にせずに、目の前15センチくらいのところに眼薬を持ってきて、両手で眼薬をぎゅうぎゅう押したのじゃ!すると眼薬が凄い勢いでO君の顔面はたちまち大量の眼薬だらけになったのじゃが、O君はそれにひるまず、全部の眼薬を使い果たしたのじゃ!そして、大声で笑いながらその場を去っていったのじゃ!
なんて豪快な奴じゃψ(`∇´)ψ

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