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空き家と税金

皆さん、こんにちは!パニュリラスです!
今日は空き家を所有している上で切っても切れない税金について考えていきたいと思います!


空き家にかかる税金

空き家は持っているだけでお金がかかります。とりわけ税金は、管理をしてもしなくても所有者は負担することになります。今回は代表的な固定資産税を紹介します。既にご存知の部分もあるかと思いますが、お付き合いください。

固定資産税って何?

固定資産税とは、宅地や田畑などの土地、住宅や店舗などの家屋、工場の機械や会社の備品などの償却資産のような固定資産にかかる税金です。
固定資産の所有者が、その資産価値に応じて算定された税額を、固定資産のある市町村に納めます。
また、都市計画区域内にある土地や家屋には別途都市計画税が課されることもあります。

住宅が建っていると安くなる

固定資産税は固定資産評価額をもとに課税標準額を決定し、課税標準額に税率をかけて税額を決定しますが、住宅が建っている土地(住宅用地)は課税標準額の特例があります。
特例の内容は総務省のHPや市町村のHPに掲載されています。

・住宅用地特例
 住宅やマンションなど、居住できる建物の敷地を「住宅用地」といいます。住宅用地は、税負担を特に軽減する必要があるため、その面積によって特例措置が講じられます。200m2以下の住宅用地は、課税標準額が価格の6分の1に軽減されます。200m2を超える住宅用地は、超えた部分の課税標準額が価格の3分の1になります。

総務省HP

空き家でも固定資産税が安くなる?

固定資産税の住宅用地特例は住んでいる住宅だけでなく、住宅として建てられた空き家にも適用されています。
これが、利用する予定が無くてもそのまま放置される要因となっていると考えられています。

放置したままの空き家は固定資産税が上がることも

そこで国は、管理がなされない空き家の固定資産税が上がる施策を考えました。
それが「特定空家等」です。
「特定空家等」とは、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等と空家等対策の推進に関する特別措置法で定義されています。
特定空家等に指定されますと、市町村から適正な管理を行うよう指導されることとなります。指導されてもなお改善がなされなければ、「勧告」がされます。
「勧告」を受けると、住宅用地特例の対象から外され、固定資産税の優遇措置が適用されなくなります。
すると土地の固定資産税額は一般的には3倍から4倍となると言われています。

これからはもっと厳しくなる

これまでは、特定空家等に指定され勧告された場合にのみ、土地の固定資産税が上がっていました。
しかし、令和5年12月13日に施行される改正空家特措法では、「管理不全空家等」に指定され、勧告された場合でも固定資産税が上がることになります。
「管理不全空家等」とは、そのまま放置すれば特定空家等となってしまうおそれがある空き家で、国から示された管理指針に沿った管理ができていなければ指定されてしまう可能性があります。
これは、建物の管理のみならず、樹木や雑草などの敷地に関する管理を怠った場合も対象です。
所有者はこれまで以上に適切な管理を行わなければなりません。

本当に効果があるのか

国は固定資産税を上げることで、所有者が適切な管理を行ったり、建物を解体することを期待しているものと思われます。
仮に毎年の土地の固定資産税が3万円程度の宅地だとすると、住宅用地の特例が解除されると9~10万円程度になります。
解体には最低でも100万円程度費用がかかる中で、毎年6~7万円の負担増で解体を行うインセンティブになるのか疑問が残ります。
今後、この施策が空き家対策にどれくらい有効に働くのか注視していきたいと思います!

まとめと提案

これからは適切に管理を行わないと固定資産税が上がる可能性が高くなるため、将来的に利用する予定の空き家をお持ちの方は管理不全空家等と言われないように気を付けてください!

最後に、空き家が放置されて危険な状態にならないために、「解体積立金制度」があったら良いのではと思いました。
建物を建てた人は毎年一定金額を積み立てることで、建物を解体したいと思った時に一括で負担することなく、積み立てたお金を拠出して解体できれば、「解体したくてもお金がない」状態を解消できそうです。
国債や株式等で積立金を運用すれば年々上昇する解体コストにも対応できるのでないでしょうか。(既に商品としてあったらゴメンナサイ。。。)

最後までお読みいただきありがとうございました!これからも皆様のお役に少しでもお役に立てる記事を書いていきますので、応援よろしくお願いいたします!


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