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松葉茶のすすめ

松葉茶ってご存じですか?

松って味があるのかな?
きっと、松の香りがするんだろうけど・・。お茶にして飲んだらおいしいのかしら?青臭くて飲めたもんじゃないだろうなー。

私も、最初、そんな感じで。おいしそう!とは思わなかったのです。

ですが、松葉茶というか、松と人との関わりについて調べていくうちに、松葉はスーパーフードということが分かってきたのです。

古くから、人間は、松を葉は生活にかかせない植物として大事にしてきたとか。
伝説では、中国の霞を食べて生きるという仙人が食べていた、とか。
仙人がどうかというのはわかりませんが、人間たちも、古くから松を食べる、という習慣があったということ。

それを証明するのが、日本各地に残された古い城。
城の敷地内は、多くが松の木が植えられています。


何故なのでしょう?
松にお城って、当たり前な組み合わせすぎて、考えたこともありませんでした。縁起がいいとか、見た目がかっこいいとか?そのくらいに考えていました。
それより、合理的な理由がありました。

お城は、戦国時代を考えるまでもなく、戦をするためのの拠点として建てられたものです。
その敷地内に、多く植えられた松は、その葉は、兵糧として使用されたそうです。また、松脂は、燃料として。

えっ、松を食べるの?現代の私たちはそんな認識はあまりありません。
しかし、松は、少し手を加えることによって、十分おいしくいただけるのです。

また、松は丈夫で、山の中を探せばすぐに自生しているのがみつかります。
松葉は、とくにアカマツなど、尖った葉の部分を、ちょっとひっぱってみると、かんたんにスポッと軸から抜けてくれます。
どこにでもあって、採取しやすく、世界中で松は食糧として重宝されてきたのです。

そして、松葉は栄養価が豊富。
ケルセチン、クロロフィル、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、マグネシウム、鉄分、必須アミノ酸・・・・
これらは、抗酸化作用(アンチエイジング)、デトックス、免疫力アップ、美肌、血流促進、細胞活性化が期待できます。

長寿の食品と言われるのもうなづけます。

また、松の清々しい香りの素となっている、テレピン油。
ストレス解消やリラックスに効果があるのは、森の中を歩く感覚と同じで、経験のある方も多いのではないでしょうか。

といっても、いくら栄養豊富でも、美味しくなくては飲みたくありません。
家人は、なんか、麦茶とかのわかりやすい香ばしさはないけど、スッとして後味に甘さを感じると言いながら飲んでおります。

また、尼潟屋の松葉茶は、アカマツを使用しているせいか、意外とほんのり奇麗なピンク色になるのです。これをグラスに注ぐと意外なぐらい美しく映えます。
まるで渋い、重々しいイメージ?の松葉茶ではないようです。
ただし、尼潟屋では、収穫の時期によって、またその時の配合により、ならない場合もありますので、ご了承ください。
ちなみに、他社の松葉茶はお茶らしい薄い茶色でした。

淹れ方ですが、少し手間はかかりますが、やかんや小鍋で長めに煮出して召し上がっていただきたいです。


300mlあたり一包を放り込み、煮出します。少し多めに作りたいので600mlくらの熱湯に2,3包で煮出しています。


今の季節でしたら、私は、鍋で煮出してしばらくほったらかし。覚めたら冷蔵庫へ。冷やして水分補給にゴクゴク飲んでいます。
熱いまま飲むのもおススメ。清々しい松の香りを感じやすくなります。

水分補給しながら、豊富な栄養素を摂取できる松葉茶、いかがでしょうか。



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