
2022年未練・或爺杯感想戦(1)
日をまたいでいるので昨日になりますね、4月23日に2022年未練・或爺杯モックドラフトが今年も開催され盛況のうちに終了しました。運営の皆様、GMを担当された皆様、ご観覧の皆様、ありがとうございました。さっそくですが、今年もGM後記・感想戦を記していこうかと思います。
本年も及ばずながらGMを務めました。今年は1週間前までCARが空いてたので2年ぶりにGMとして復帰しました。今年のCARのドラフトについて個人的な印象をいうと、今年のCARは後述しますが想定されるトレードの弾が少ないように感じられ、難しい反面未練杯に関していえば全体6位でピックして終わってもいい初心者に優しい部類のチームなのになあ……と思っていました。事実私も世間でいわれてるような話(メイフィールドだとかガロポロだとか)以外はほぼノープランでした。それがなぜああなったのか。以下に記していきます。
Ⅰ CARのドラフトピック
実は昨年未練杯で担当したARI以上にピックを失ってドラフトで柔軟に動きづらくなっているのが今年のCAR。まずはピックを整理しみましょう。
1巡 6位
2巡 38位(→NYJ、2021年4月にQBダーノルドとトレード)
3巡 70位(→JAX、2021年9月にCB CJヘンダーソンとトレード)
4巡 111位(→NYJ、2021年4月にQBダーノルドとトレード)
4巡 137位(←HOU、2021年4月ドラフトで指名権トレード)
5巡 144位(←JAX、2021年9月にCB CJヘンダーソンとトレード)
5巡 149位
6巡 185位(→JAX、2021年8月にDE ダリルジョンソンとトレード)
6巡 199位(←LV、2021年8月にLBペリマンとトレード)
7巡 227位(→LV、2021年8月にLBペリマンとトレード)
7巡 242位(←MIA、2021年8月にOTリトルとトレード)

…とまあオリジナルピックで残ってるのはほぼ1巡6位だけ。他はトレードでとっかえひっかえした結果という…。ややこしいのでwikiをスクショして貼っつけた画像が現状になりますので、めんどくさければそちらだけ見ていただければ…。
取りあえず昨シーズンオフと昨シーズン中に2・3巡を失ったこと、そして4巡もNYJにあげてHOUから貰ってくることで一応1つ持ってるものの、オリジナルピックからかなり下げた位置のものになっているのも、2・3巡を失ってる現状からすると少々キツい感じとなっています。
Ⅱ CARのロースターの整理(主観)とオフシーズンプログラム情報
例によってのロースター整理になりますが、今年は推し(特に一推しにしてシーズンを追っている)CAR担当ということである程度の動向はすでにまとめてあります。

という簡易デプスチャートになっています。この中で特に主なプレイヤーについてみていくと…
2023 UFA(今年限り):ダーノルド、PJ、フォアマン、ボーズマン、イオディニス、リトルトン
2024 UFA(残り2年):ロビー、バーンズ(5年目OP)、デリブラ(未 5年目OP)、YGM、ロイ、ルヴ、シャック、ウィルソン※、CJ(未 5年目OP)、チン
2025 UFA(残り3年):ハバード、マーシャル、トレンブル、クリステンセン、ホーン、Dジャクソン、ウッズ
2026 UFA(残り4年):DJ、マキャ
となり、現ロースターのピークというか現有戦力の保持という点では23〜24年シーズンが1つターニングポイントになりそうですね…。また…
OT(6)≧QB(5)>ED(5)>IOL(5)≧LB(4)≧S(3)≧WR(3)≧DL(3)≧TE(3)>RB(2)≧CB(1)
とFA戦線が一段落した3月後半に個人的にメモしてあったのですが、こと今年のみを基準にポジション別にニーズを並べると個人的にはこんな感じではないかと思ってました。(なお7段階評価)
という情報を持ちながら、ちょうど日本時間の今週コーチ陣が記者からの質問に答えていてTL上にも情報が流れてきてますからそちらも見ていきましょう。
ジェレミー・チンはD# PGC兼DBコーチウィルクスが「All-PROになれる可能性がある」とするのでSのポジションに留まる予定。
但し別にSが欲しい。(またフロントはいくら居ても足りないし、その上でLBも必要とも。)
EDGEポジションはリトルトン・ルヴ・ヘインズらがいる。シャックもチンもよい“off the edge”だ。ただアプローチについてはもう少しクリエイティブにする必要がある。
→リトルトンってILBのイメージしかなかったんですが、パスラッシュできるんですね👀知らなかった……
というのはさておき、D#で注目なのはチン・ウッズとスターターSは揃ってるもののまだSを欲してるというところ。これはハミルトンの位置づけに影響する可能性ありますね…。あと個人的にニーズ高めとしてるEDGEもこう言いつつラシャーム・グリーンを招待してたりするので何かしらで補強する気でしょう…。それがFAなのか…ドラフトなのか…。
Panthers Hosting DE Rasheem Green https://t.co/GXbhhtX9aw pic.twitter.com/WtvAphWvXT
— NFLTradeRumors.co (@nfltrade_rumors) April 20, 2022
一方のO#ですが……
Panthers OC Ben McAdoo may or may not have named Sam Darnold his team’s starter on Tuesday. But he did say the former third overall pick still has magic in his game. https://t.co/zsv4inF7oh
— ThePanthersWire (@ThePanthersWire) April 21, 2022
Ben McAdoo asked if he looks at Sam Darnold as his starting quarterback didn't hesitate: "Yes.'' He later said he put his foot in his mouth naming a starter, saying, "That is something I shouldn't have said.''
— David Newton (@DNewtonespn) April 19, 2022
New #Panthers OC Ben McAdoo spoke with the media for the first time on Tuesday. https://t.co/ukvqbI9eIu
— All Panthers on Sports Illustrated (@SI_Panthers) April 19, 2022
マカドゥーOCは暫定先発QBダーノルドを"I do think Sam has some magic to his game. I think he has some athleticism."と肯定的に評価。
“that is something I shouldn’t have said”とするもOC自体は仮にスターターQBがダーノルドでも問題とせず準備していく用意はありそう。
ダーノルドの件とは別としてマカドゥーの好みとしては「より(NFLでこの時点で)準備が出来てる選手」より「より天井の高い選手」を好んでるような言いぶり。
欲しいポジションに限定したスノーDCと違い「私はチーム第一主義なので、フットボールチームにとってベストであれば何でもいいんです。オフェンスだろうが、ディフェンスだろうが、トレードバックだろうが、チームのためになるなら何でもいいんだ。」とする。
何を言っとる……と思ったけど、そういやこの人バクティアリ(4巡)をPro Bowler・All-Proに仕立て上げた人だった……https://t.co/voDjnr6uQE
— Ṕ-ḆḸɄɆ🤟未練杯CAR担当 (@kiokhe_root4CAR) April 21, 2022
Short arms, shmort arms. New Panthers OL coach James Campen believes Brady Christensen is right in the mix to become the team’s starting LT. https://t.co/xH7qfC6NL9
— ThePanthersWire (@ThePanthersWire) April 21, 2022
Campen OLCはクリステンセンについて「スターターLTの候補」「ユニークなアスリートだ。落ち着いて取り組めば、おそらく5つのポジションすべてでプレーできるだろう」
"But I feel like I’m a very capable guard. I think really I shine at center. I think that’s where I bring my best values to the table."という本人の口ぶりをどう採ればいいのか……
→こちらは主要ニーズのQB・OLについて。マカドゥーはどうやらダーノルドを矯正が効く範囲にいるものと判断してて、下位指名のバクティアリをGBで育て上げたCampen OLCも2日目以降でもスターターLTにすることが可能と自信がある様子。まあファンが想定してないQBもLTも1巡でいかないパターンも一応心づもりはしてていいのかも……という情報になります。(まあ煙幕かもですが…。)またボーズマンのコメントに関しては後述します。
Ⅲ CARのニーズ
以上を踏まえてニーズをより長期的展望を考慮して再整理していきます。
QB
今年をダーノルドで行くことになるかはさておき、主な現QB陣の契約は今年いっぱいなのでより長期的に見ても何らかの答えが必要。
RB/FB
長期的にも契約が残ってるユニット。ただ下位ピックの推移如何で引くことがあるかも…。まあマキャがトレード離脱でもしないと本格的に考える必要なしか……
WR
WR1・WR2のDJ・ロビーはコンビとして少なくともあと2年は契約下。まあロビー自体はNEとの噂があったり、SNSでメイフィールド“NO”ってしたり、キャパのワークアウトに賛意を示したりといろいろやってますが…笑
まあもしロビーがトレードとなっても、「今年はランに比重」が事実ならDJ・ヒギンズ・マーシャル…でも何とかなるかと思ったり……
TE
省略。優先度も高くないし1巡も関わらないはずなので。
OL
OT
結局クリステンセンがどれほどのものかというのを知る機会があまりなかったのは痛かったかも…。再びスターターの機会があるかどうかを別としてキャム・アービングが次オフUFAですので、数的にも補充は理に適います。
IOL
こちらも「カメックス」ことディオンテ・ブラウンとクリステンセンがどれほどのものか(以下略)。とりあえずコルベットとエルフはコンビで2年契約下に置けるが、ここまでの出来で考えれば次オフでポテンシャルカットとなるエルフとはそこでサヨナラが濃厚。あとはボーズマンですが”I think really I shine at center.”をどう解釈するのが正しいのかが難しい…。チーム事情からすればエルフはGよりCの方がパフォーマンスがまだ良かったように感じる(というよりGでは圧されまくりに感じる)のでC エルフ、G ボーズマンが良いように個人的には感じますが、“shine at center”を「自分のベストポジションはセンター」と採る記者らも見受けられるので…。(ひょっとしたらその辺の方針で古巣BALと評価が合わなかったのかもしれない…。)もし、今後ボーズマンを引き留める気があるなら、仮にトレードダウンした時にリンダ―バウムは選択肢として獲りづらいということになるかもしれない…。となると(C ボーズマン、G エルフとなるとGに不安を抱えるので)ニーズ的にG≧Cですが「カメックス」・クリステンセン如何で過剰投資に……
IDL
こちらはDCの新加入選手に対するコメントがヒントでしょうか。まずNTはロイ・デリブラに加えてイオニディスも…というDCの想定で、うちデリブラ・イオニディスは3テクや404の4iテクでの起用が検討されてそう…。この4iテク辺りはYGMや(デプスには載せてないが)ジョージャクソンらも起用検討されてそうですね…。フロントはいくらでもというDCの発言でしたが上位はなさそう…。(DL Eyioma Uwazurike(Iowa State)はこの404フロントの3-3-5の経験者っぽいので、彼を下位ピックで指名して補強とかはあるかも…)
EDGE
DCの見解を信じていいのか??仮にリトルトンが上手くポジションにはまると仮定しても、ネームバリュー的にもう1枚欲しているように感じるのが素人見解。ディーボサミュエルの「SCに帰りたい」発言のためかジミーG+ディーボとの対価候補でバーンズの名前が挙がってきているが……。2枚いるのか?このポジションはドラフトピックのほかにJPP・ヒューズ・イングラム・ダンラップ・ケリガン・アディソン…などFA市場にも人がいるのでそちらも候補になるか…。
LB
リトルトンがEDGE(というかSAM LB?)兼務、逮捕されたウィルソンと考えるとここから1枚欲しくなる素人見解。ウィルソンのところが怪しいので欲しいのは堅実なランストッパーでしょうね…。新体制下のCARではMLBにはとことんランストップ能力に比重を置いて探してるよう…。ついTD・キークリーの幻影を追っちゃう素人としてはついコンプリートパッケージなLBに目が行きがちですが……笑
CB
素人目線とリアルフロントで評価が別れそう…。素人目線的には数的に(あるいは能力的にも)十分で何なら未練杯的にも弾にできそう…って感じですが、リアルフロントとしてはゲームでの6DB使用にも積極的な感じからそれこそ「なんぼあってもいい」と思ってそう。ギルモアに帰還の扉が開いてると言ってたのもその証左かな…と。とはいえ1巡はないはず…。
S
スターターが見込まれるチン・ウッズのコンビは2年契約下なものの控え陣は今年いっぱい。再契約は多分可能でしょうけど、DCが更に欲しいと言っているところからしてアップグレードを図るかも…。また3SがD#の軸になる可能性もあります。目当てがすべてピックされた上でカイルハミルトンが残った時にどうするかが悩ましいですね…。
ということでまとめると、
長期的にニーズを見ても、QB・OTは補強ポイント。(能力的にもそうだが、数的にも。)
IOLは今年は(上位指名ならば)とりあえずG≧C。TEは論外。WRは一応足りてるのでトレードなど状況変化次第か。
IDL・EDGE・LBもとりあえず状況次第。IDL・LBは下位でピックあるか。EDGEは有力FAが市場に居残ってる点に留意。
DBは獲るならSか。ハミルトンをどうするか?
となります。ここまでCARのリアルのチーム事情について整理してきたわけですが、昨年に続きⅡ・Ⅲといったものの整理はGM担当就任後の交渉と同時進行(Ⅱ・Ⅲの資料はグループDM内で私見を共有するように作成したものでⅢなどは前日にまとめた感じですね…)ということで、ここからは実際の交渉について記していこうと思いますが、この続きは感想戦(2)にて…。