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「チェリー」という初めてのペット

友人にハンドガンしか使わない男がいる。
そしてそいつの部隊の隊長に後ろから回り込まれ、喉元にナイフをあてられてしまったというイチバン恥じなことをされてしまったことがある。それも一度ならず二度もやられた・・・。米海兵隊員も向こうには入っていたが、いわゆるサバゲ―の話。
それはもう湾岸戦争の始まろうかというときだからあくまでも遊びの範疇ではある。
自分の母屋の庭の上には東から西へと長いワイヤーが貼られており、帰国したGIがもらってくれと置いていったチェリーという犬がいた。いかにも在日米軍のGIがつけそうな名前だが、茶白のブチの犬で、しかも初めて飼うというペットだったもので、それはそれは可愛がっていたものだった。
なんどか手を噛まれ、いまだにその傷跡は残っているが、上に貼られたワイヤーはチェリーがどこへでも走っていけるように細工してあり、いわば犬版トロリーバス状態であったのだ。
書いていて思い出したのだが、家の某所に油紙に大事に包まれた重くて固いものがしまわれていたのを思い出した。
ガバメントだったのかなんだったのかいまとなっては確認しようもないが、そんなことさえもう記憶にないむかしむかしのお話でした。

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