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2月6日 まぼろしの渋谷duo 「夕刊フジ・ロック」 PANTAによる進行ノート


写真/加藤 孝

まぼろしとなってしまったこの2月6日の復讐劇を、せっかくなので。この脚本もどきでかつてない偽満足させてみたかったのだが、いかがだっただろうか?
拍手喝采、文句ヤジ、アルバムREDではないが架空のライブ後のレビュー、そして感想など書いてもらえたら嬉しいです・・・PANTA

※実際のリハーサル終了時のセットリストから新たにPANTAがセットリストを組み替え、進行を考えMC原稿を添えたものです。

実際の演奏により近いものになっています。

シーナ&ザ・ロケッツ(出演中止)
オープニングアクト
フェアリーブレンダ

頭脳警察
(薄明りのなか頭脳警察登場)

1 銃をとれ
2 ふざけるんじゃねえよ

MC1
いわゆるそれらしいイメージの「銃をとれ」から始まりましが、あらためて頭脳警察です。
本日はいろいろな条件を踏み越えてきてくださってありがとうございます。
当初はいろいろなところで,キャラは違えながら一緒にやりながら互いに長年ロックの細道を走り続けてきた鮎川誠、シーナアンドロケッツとふたつだけで一緒にやったことはないということもあり、2021年に予定されました。ところがコロナと自分の体調不良もあり、延期になっていたものの、今度は鮎川が体調を崩し、あろうことか旅立ってしまい、昨日の自分の誕生日にロック葬という形で見送らなければならない羽目になってしまいました。
まさか旅立ってしまうとも思っていなかったので、ここに頭脳警察のワンマンとして騒々しく弔ってあげたいと思っています、どうぞ最後までお付き合いください。
そして一か月前の1月11日に悔しくも亡くなってしまった一水会名誉顧問の鈴木邦男さんを描いたドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ」の主題歌ともなった「ふざけるんじゃねえよ」。新右翼と呼ばれる一水会を創設した大好きな鈴木邦男さんの死は自分にも衝撃を乗り越えた悲しみに襲われています。

そんな彼への思いも込めながら、一水会現会長木村三浩氏らとクリミアは市政180年の記念音楽祭に呼ばれて行ったあのヤルタ会談の現場でも唄ってきた歌、さきほどのイラク戦争で多国籍軍に虐殺されたサダムフセインの孫、14歳になったばかりのムスターファのことを唄います。

3 七月のムスターファ
終わり次第、間髪をいれずPANTAギター ギターはゼマイティスへ変える

4 戦士のバラード
終わり次第 一呼吸おいて おおくぼけいのピアノのイントロ入り

5 やかましいオレのロックめ
しめやかに終わり次第、PANTAの騒音ギターでイントロ入り

6 軍靴の響き
7 時代はサーカスの象にのって
今回のコーラスアレンジがキマっているのでかなりカッコいいと思う。
そしてニューアレンジといおうか、淡々と時代を刻むように弦が重ねられていく竜次のアルペジオに誘われ始まる・・・竹内理恵の間奏も泣かせてくれる・・・。

一部終了 セットチェンジ 

岳竜
(妄想)
途中で竜次と岳の立ち位置が変わり、ギターを岳、そしてなんと竜次がベースを弾きだす。
これは頭脳警察のニューアルバムにおさめられる、本編はもちろんPANTAが唄うのだが、今回はニューオリンズ風? ストンピング風?な岳のピッキングに弾かれながら歌われていく「風の向こうに・」ウゥーン、いい歌だ

岳竜が終わり セットチェンジ 頭脳警察再開

8 R★E★D
PANTAのギターで入り、間奏に「アメリカよ」の「コカ・コーラの中のトカゲ」が入るバージョン。

9 Quiet Riot
終わり次第、一呼吸おいてPANTAの叫び、そして竜次&岳の追いかけコーラス。

10 飛翔
間髪を入れず、竜次のイントロで入る

11 ドライヴ
ここでPANTAの喉を休めるために アルバムにも収録される岳の歌で

12.海闊天空
終わり次第、けいのピアノが入り、同じく竜次の歌で
広東語のコーラスでPANTAも加わる

MC2
橋本治が亡くなったと聞き、衝撃のあまり、作ってしまった曲です。思わず宮沢賢治の思いが頭をよぎり、歌詞のテクニカルなこと、銀河鉄道のことなど後先かまわずキーボードに叩きこんでしまったことを思い出す。細かいことを言われても困るが、とにかくいろいろな思いが含まれた大事な歌となってしまい、頭脳警察の新譜の鍵曲ともなってしまった。

13 冬の七夕

MC3
もうすぐ発表できると思いますが、今度のニューアルバムに脈々と流れているのは復讐劇です。
クエンティンタランティーノ監督のワンスアポンなタイムインハリウッドの衝撃。あの1969年8月9日の惨劇、チャールズマンソンファミリーによるシャロンテート殺人事件は自分にとってもあまりにリアルな事件として記憶に焼き付いています。彼はそれを映画という手段を使ってエンタテイン
メントで復讐しました。マンソンは多く語られるのに、あの八か月の身重だった可愛いシャロンテートは反論する言葉さえ持たない。だったら映画で復讐してあげようじゃないかということで、自分も観ていてハラハラしながらもブラッドピットのあまりに痛快な復讐に胸がスカッとしてしまったのです。
それは残虐シーンが続くのであまりお薦めは出来ませんが、とにかくそうか、こういう復讐劇もあるんだと想い、先日、出演し唄わせてもらった、深作健太演出、シラー脚本の「オルレアンの少女~ジャンヌダルク」。この作品だってシラーが、ジャンヌダルクのエンディングを変えて深作健太が見事に舞台化してくれた。
それならずっとテーマにしようと思っていた細川ガラシャの物語を、歌でやってたろうじゃないかと作った歌。マーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」に出たときに監督から「牢獄でキリシタンたちに歌い継がれているオラショ~グルリヨサを唄わせたい」といわれたもので、そのガイドを送ってあげたこともあるオラショをこんぶのサックスではいりながら・・1698年のウィーンでオペラになった細川ガラシャ~丹後のガラシャ~タンゴグラチア を聴いてください。

14 タンゴ・グラチア
こんぶによるオラショのイントロ入り…おおくぼけいのピアノへ

15 絶景かな
全曲が終わり次第 間髪を入れず PANTAギター

エンディングを短めに終え 隙間をタイムゼロで、思い切りワイルドに次曲へ

16 東京オオカミ
一呼吸おいて 静寂のなかから、いきなり殴りつけられるようにアコギのイントロが振り降ろされる

17 あばよ東京
熱風の上昇に巻き上げられるようにメンバー漆黒の闇の空へ舞いあげられていき、暗転の中消え去っていく~ハケ  
メンバー全員ハケる

アンコール
言葉なしに、PANTAのイントロでいきなり~石橋を渡ってから

18  歴史から飛びだせ
19  さようなら世界夫人よ

終了

終わって誰もいなくなったステージ、かたしが始まる前に、かかる曲はなんなのか、写真など小物は隠れているのか、
ニューアルバムのヒントなのか・・
すでに動いている大プロジェクトへの架け橋となる小さなヒントなのか、




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