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朽ちて行く光景に魅了される人
廃墟が好きだ。
一人で廃墟目的で旅行に行くくらい好きだ。
きっかけ
私が好きになるもののきっかけなんてほとんどないようなものではあるが、
初めて廃墟を見て心を揺さぶられたのは中学生1年生の頃。
家族旅行で鹿児島に行き、帰りのフェリーから軍艦島を見た時だ。
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夕暮れ時、不気味に佇む奇妙なシルエットが気持ち悪くてゾクゾクした。
しかし、当時はネットも無い時代、それが何なのかを調べる事はなく私は年齢を重ねっていった。
趣味:廃墟巡り
社会人になって、自ら廃墟に赴くようになった。
20代は整備・観光地化されている廃墟や遺産によく一人旅をした。
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軍艦島は2回行った。この朽ち果てぶりは本当にたまらない。
コンクリートが朽ちていく姿は何故こうも美しいのか。
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大久野島では脱水症状で死にかけた。
戦時中極秘で毒ガス製造するために地図から消された島。
仄暗い歴史を持つこの島は、今はウサギの楽園だ。
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池島では行きしなの船で爆睡して船員さんに「よー寝とったね!」と笑われ、帰りの船を間違えて地元じゃないところに行きつき、炭坑ツアーで一緒になった見知らぬ人の車で送ってもらった。いい人で良かったが後で親から怒られた。
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アクセスの悪さに苦労した犬島は、途中雷に見舞われ必死に走って港へ戻った。終バスと連絡しておらず、一緒に内地に戻って来た見知らぬ人とタクシー相乗りして駅まで戻った。今思えば度胸がある。昔の私。
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廃墟の中でも一番好きな遊園地廃墟。
福井一人旅決行中にバスの中で偶然見つけたここは、当時は時間の都合でいけず数か月後友達と来訪した。
アトラクションはほぼ廃墟化していたが、唯一セグウェイだけは運営しているとのことで、15分ほど廃墟の中をセグウェイで爆走して遊んだ。
その立ち入りついでに撮影したメリーゴーラウンドは本当に美しかった。
朽ちる美しさとは
私は、建物が朽ちていく過程が美しいと感じる。
人工物が自然に侵食されていくその姿は、人間の無力さを表しているから。
その建物が、過去には沢山の笑顔で溢れていればいる程、そのギャップがたまらなく愛おしい。
反面、戦争遺跡は戦争が無ければ存在しなかった廃墟だ。
平和の事を考えると複雑な気持ちになる。二度とここが使われない事を願いながら、ずっと遺してほしいと思う。
多分、きっと、変態
廃墟ではないが、建物の解体現場を見るのも好きだ。
特に鉄筋むき出しのコンクリートが好き。
体の奥底からゾクゾクとしてしまう。多分変態なんだと思う。
私の実家は一度建て替えのために解体したが、本格的に壊す前に中に立ち入る機会があり、興奮しながら写真を撮った記憶がある。変態だ。
朽ちていくからこそ残していく
ここ数年はご無沙汰になった廃墟巡りだが、そろそろ再開したいと思っている。写真で残す事が、私の趣味であり、役目だと思うから。
近いうちに、また廃墟の記事が書けたら、その時はまた暇つぶしにでも読んでもらえると幸い。
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