2023年読んだ本で心に残った本を記録しておく

今年は漫画を含めて290冊超の本を読んできました。
その中で、特に心に残った本をいくつか記録しておこうかと思います。

信仰 / 村田 沙耶香著

こちらは短編&エッセイなのですが、度肝を抜かれた今年一番の本です。
本のタイトルにもなっている「信仰」というお話から始まるのですが、もう最初のページから引き込まれました。
信じる事は盲目でもある。だけど、信じる事は本人の救いでもある。
何を信じるのか、何が正義であるのか。誰のために。
色々と考えさせられる物語です。

多様性の事を書いた「気持ちよさという罪」も好きです。
「個性」という言葉は結局は大人の都合の良い範囲でないと異物扱いされる、「多様性」という言葉を使って気持ちよくなるのが怖い、という文章にはハッとさせられた。

父と私の桜尾通り商店街 / 今村夏子著

昔から表紙に惹かれて気にはなっていたけど、レビューで「明るい話ではない」と書いてあったのでちょっと迷っていたもの。
丁度kindleUnlimitedに入ったタイミングで読んでみました。

いやーーーー大好き。

何となく薄気味悪くて後味が悪い読後感。何とも言えない奇妙さだけが残る不思議な話の短編集。江國香織さんの「すいかの匂い」が好きな人ははまるんじゃないかと思います。
すいかの匂いは学生時代好きで何度も読み返した大好きな作品です。
この本をきっかけに今村夏子さんの本をいくつか読みました。

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~ / 業務用餅著

いや、なげぇよ!?タイトル長すぎだろ!!!
こちらは漫画になりますが、友人のおすすめで読んでみました。
いや~くだらなくて好き。原作は小説とのことですが、原作ブレイカーとの事なので、近いうち原作の方も読んでみたいなと思っています。
頭空っぽにしたいならこの漫画読むのお勧めです。ラインスタンプも使い勝手が良くてお勧めです(?)

他にも好きな作品はいくつかあるけど、結構重ためのルポだったりするので、それはまたいつかのタイミングで。
年末は長めのお休みなので、積んでいる本を消化したいなと思います。(山から目を逸らしながら)

#今年のベスト本


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?