『パンのトリセツ』編集員、noteをはじめさせていただきます。

はじめまして。「あなたのパンを必ずおいしくして差し上げます!」のキャッチで、5月25日に発売された『パンのトリセツ』(誠文堂新光社刊)の著者、菓子・料理研究家の山本ゆりこです。これから、もうひとりの著者であるパンラボの池田浩明さんと「パンのトリセツ編集員」として、『パンのトリセツ』にまつわる記事をお届けしたいと思っております。

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第1回目は、『パンのトリセツ』を出版することになった経緯にはじまり、これからnoteでどんなことをお伝えしていきたいのかを書いていきます。

今から4年前のある日、池田さんから「僕、めちゃめちゃ作りたい本があるんです!」と投げかけられました。いつも飄々とされている池田さんが、珍しく興奮気味だったので、今でもよく覚えています。パンを知り尽くした池田さんがめちゃめちゃ作りたいとおっしゃった本が、この『パンのトリセツ』でした。最近では、妻や夫にまでトリセツがあるのに、パンのトリセツって聞いたことがない。しかも、パンにスポットライトが当たるようになってから10年以上が経ち、ちまたはおいしいパンであふれている。それらをおいしく食べるための教本のような存在が必要な時期に来ているのかも!と、期待に胸が膨らみました。

それから、紆余曲折しつつ、コロナ禍の中、やっと出来上がった『パンのトリセツ』。ご興味を持って下さった方は、Amazonでちらっとでもご覧いただければ幸いです。本の内容を知っていただくためにAmazonからの抜粋に少し手を加えたものを記しておきますね。

バゲットや食パン、ベーグルといった定番の食事パン12種類について深く掘り下げる「パンの取扱説明書」。種類別に「基本情報」、「製法の特徴」、「バリエーション」、「切り方」、「焼き方」、「おすすめの食べ方」を解説しています。食べ方は基本的に本国の食文化に基づき、複数のレシピを紹介。巻末にはパンに合うレシピを卵や肉などの食材別に掲載し、好きな食材や使いたいものから食べ方やそれに合うパンを選ぶことができます。フランスやイタリア、ドイツなど、各国のパン食文化を日本で楽しむ方法をレポートするユニークなコラムや、パンの基本的な情報を解説したページも充実。実用性に加え、読み物としてのおもしろさも兼ね備えた一冊です。

せっかくできたトリセツですが、その世界はあまりに広大。いろいろとアレンジできるがゆえ、逆にどこからとりかかったらいいかわからないという声もあります。そこでnoteで、旬な食材、話題に関するワンテーマを、わかりやすくお届けしようということになりました。池田さんは切り方や焼き方、パン業界の流行を簡単におうちで実現する方法を、山本は料理寄りのテーマをご提案します。こちらだけを読んでいただいてもいいですし、単行本『パンのトリセツ』が手元にあればさらに深く、便利にお楽しみいただけます。

第1回(無料)のみ火曜。次回から(有料)は毎週月曜アップを目指します。月の初めのテーマは、旬の果物を使ったコンフィチュール(ジャム)作りです。コンフィチュールって、フランスではパンの相棒の筆頭であり、季節の果物を大切に食べるために考えられた保存食。日本で季節の野菜をお漬物にし、ご飯のお供にするのと同じ感覚でしょうか。コンフィチュールの回では、パンと合わせ方や料理への流用法等々もお伝えします。

他の週は『パンのトリセツ』に載せられなかったレシピの他、私がやってみたいと思っているのが、パンに合うカレーの開発、残ったパンで作るグラノラ、南仏ニース生まれの名物サンドイッチ「パン・バニャ」をパンから作ったり、パンを買ってきておいしく作る、パリのパン屋のサンドイッチを忠実に再現する、『パンのトリセツ』に載せている保存食を食べ切るいろいろな食べ方などなど……。池田さんもいろいろと楽しいアイデアが湧いてきているようですよ!お楽しみに。

「1記事50円で、料金以上の幸せをあなたに!」をモットーに、毎週月曜、お届けしていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

                                                     


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