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【無料記事】福井丸岡ラック第18回全日本女子フットサル選手権1日目

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福井丸岡ラック、初戦の相手は北海道第2代表釧路リベラルティ。もともとはいわゆる街クラブとしてサッカーをしており、フットサルカテゴリーを2年前に立ち上げ、これが初めての全国大会。年齢層は若く、10代が中心で最年長でも21歳。北海道女子フットサルリーグへの参戦はしておらず、事前のスカウティングも難しい為、プレーモデルなどは未知数。フットサルのさかんな地域でもある、北海道のチーム。以前十勝地域から全国初出場し、2年連続3位となったFC甲山レディースの例もあるだけに油断はできない。

福井丸岡のスターティングメンバーはGK21番藤江真尋、2番横山夢花、8番高尾純奈、9番北川夏奈、13番高尾茜利のいわゆる1stセット。この日の福井丸岡は完全なセット交代ではなく、一部ローテーションでの交代も行う。試合序盤からボールポゼッションで優勢に立つ福井丸岡はピヴォの9番北川へとボールを集め、前線での起点を作る。シュートまで持ち込む形はできているものの、釧路の撤退が早く、ゴール前のディフェンスに跳ね返される。それでも7分、左サイドで作った斜めの3オンラインの形から13番高尾茜利が抜け出し、GKとの1対1を冷静に流し込み、福井丸岡が先制。釧路は細かいパス交換というよりも一気に前線への縦パスを多用。福井丸岡はこの縦パスに対して前カットを積極的に狙い、前進を阻む。圧倒的にボールを支配する福井丸岡は釧路陣内での展開が続くが、それが故に釧路の守備ブロックを固める事となり、得意のカウンター発動の機会も少なく、なかなか追加点を奪うことができない。また釧路の守備はいつも戦っている相手と違う変則的な部分もあり、戸惑いも見られたか。攻撃もリスクを避け、ロングボールを多用し、相手GKの好守もあり、1stピリオドは1-0のままハーフタイムを迎えた。

迎えた2ndピリオド、福井丸岡の持ち前の攻撃力を爆発させる。23分、13番高尾茜利選手の左足シュートが一度はブロックされたものの、こぼれ球をダイレクトで9番北川へパス。これをダイレクトで合わせて追加点。25分には左サイド13番高尾茜利からディフェンスの裏を取った17番荒井に糸を引くようなパス。これを17番荒井が左足ながらダイレクトハーフボレーで合わせて3-0。その後釧路はGKをそのまま上げてパワープレーの形で攻める場面もあったが、福井丸岡はしっかり対応。その後も9番北川、13番高尾茜利が共にハットトリック達成。中でも35分の14番前田の得点は圧巻。左サイドからのサインプレーから左足での豪快なシュートはチーム連携の習熟度が見て取れるような得点だった。2ndピリオドは8点を加算し、9-0と福井丸岡が大勝。2ndピリオドは、決定力は気になるものの、しっかりと自分たちの戦い方の中から得点を重ねていったという印象だった。


次の試合は翌日、大一番の日本女子フットサルリーグ2連覇の女王バルドラール浦安ラス・ボニータス。苦しい展開になる事は予想されるが・・・。


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