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企業経営理論で95点取った私による、2択3択を正解に導く解き方【神通力講座】

こんにちは、りほ🥖です。
もうすぐ中小企業診断士一次試験ですね。まさに直前期!去年の自分を思い出します。

ヘッダーの画像は、診断士一次試験に持っていったランチです。おなかいっぱいにはできないけど、おなかがすいても力が出ないので、一次も二次も、バナナ•ゆでたまご•からあげくんでした。

大阪で受験したので、ホテルは新大阪でした。
でっかい机がほしいと事前にリクエストし、叶えてくれたホテル•アンドルームス新大阪。フォーエバーラブ🫶🫶一生推しホテルです。

おっきい机
なぜか4人くらい寝れそうな部屋だった
前日の謎テンションの謎自撮り
当日は大和大学に。今年は会場になってなさそうですね〜
おいしそ!と思ったけどやってなかった。かなしみ。


私は中小企業診断士試験に3回チャレンジし、昨年ようやく合格しましたが、診断士になれたことでかなり人生が変わったと感じています。

合格後はてんやわんやであんまり試験のことを振り返ってこなかったのですが、昨年せっかく95点取れたので、企業経営理論だけは少し皆さんの助けになれることがあるのではと思い書き始めました。

(決して3連休中の激務からの現実逃避ではありません。)

令和5年7月追記
YouTubeで同内容のコンテンツをUPしました!動画で見たい方はこちらでどうぞ

令和3年の企業経営理論の傾向

改めまして。まずは令和3年の企業経営理論の傾向を確認します。

合格率

まず、受験者数は15,117名、科目合格者数は5,253名。
科目合格率は34.7%でした。
全科目の中でも合格率が高い科目だったため、昨年の問題は比較的易しめであったと言えるでしょう。

令和3年度中小企業診断士第1次試験に関する「統計資料」

問題による正当率

資格の学校大原に資料がありました。
令和3年度 中小企業診断士第1次試験 - 資格の大原

大原では企業経営理論の平均点が65点ということで、全体母数と比較すると割と優秀な方が集まっている母体ではないかと推察されますが、一旦こちらの資料を全体の傾向として見ていきます。

令和3年の企業経営理論、問題数は41問だったのですが
これによると、実は全41問のうち、正答率が3割を切るようないわゆる難問はたった4問しかありません。つまり難問以外をすべて正解すれば90点オーバーできる計算です。

また、正答率が5割を超える問題は30問。つまり2人に1人正解できる易問を落とさなければ、30/41正解でき、70点オーバーを取ることが可能になるという結果が見えてきます。

どうでしょうか。ぱっと見なんじゃこりゃ?という問題の多い企業経営理論ですが、意外と正答率が高いことがわかりますね。(イエーイ!)

私の結果

続いて、私の結果を見ていきます。
私の令和3年の企業経営理論の得点は、95点でした。

実際の問題用紙

私の間違えた問題は、全41問中、2問です。(第16問と、第38問の2番)
以下のような正答率でした。

  • ・自信を持って回答した問題…15/15正解 正当率100%

  • ・消去法で1択に絞った問題…7/9正解 正当率77%

  • ・消去法で2択に絞った問題…11/11正解 正当率100%

  • ・消去法で3択に絞った問題…4/4正解 正当率100%

  • ・神通力(野生の勘とも言う)で決めた問題…2/2正解 正当率100%

我ながら、よくこの正答率をたたき出せたなあと思います🤠ただ、先ほども言ったように、私は難問以外を全て正解し、難問をついでに(神通力で)2問正解しただけです。
しかも、自信を持って解いた問題はたった15問。95点を取ったものの、私の本当の実力は15/41、つまり36点の実力なのです。

ただ、企業経営理論では2つのスキルを使うことで、この本当の実力以上の得点をたたき出すことが出来ると思っています。そのスキルは以下2つです。

確実に間違いな選択肢に×を付ける力
なんとなくこっちが正解っぽいを見つける力

まあ身も蓋もない感じですが以下で解説していきます。

確実に間違いな選択肢に×を付ける力

ここからは実際の問題を見ながら解説していきます。

令和3年度企業経営理論第17問

まずはこちら、第17問。
私が自信を持って回答し、実際に〇だった問題です。大原の資料での正当率は69.8%なので、そこそこの人が正解できた問題ではないでしょうか。

まずやるべきこととしては、
文章を区切って考える
私は上記の画像のように、\で区切り、一文一文におかしな点がないかをチェックしていきます。こうすることで、文章全体を漫然と見て考えるのではなく、この文章のここがおかしいという点を見つけやすくなります。

②反対語を使っていないかチェックする
上の問題であれば、ア・エ・オの全てに「弱める」「弱くなる」などのキーワードが入っています。こういう表現があったら、まずはこれが逆になっていないかチェックします。上記の問題の場合は、ア・エ・オの全てその作業で落とせています。ウも同様、「強める」という表現がありますが、正しくは「弱める」ですね。

この問題は、正しい知識を持って上記の作業が出来れば安全に回答出来る問題です。

令和3年度企業経営理論第31問

次はこちら、第31問。
こちらは大原で正答率35.7%の問題です。
私は消去法で1択に絞り込み正解しました。

③決めつけに対して反論できるか考える
この問題の場合、例えばイの選択肢で、このような表現があります。
「S社は顧客が実店舗からオンライン店舗へ流れることを防いだ方がよい」
これ、どう思いますか?
ケースバイケース、というか近年ならむしろオンライン店舗への誘導を強める方が政府の方針に合っていますね。なので自信を持って×に出来ます。

ウの「実店舗における顧客データとオンライン店舗のそれとは切り離して活用することが望ましい」は近年のオムニチャネル化やデータ統合の流れとは逆に行っていますね。

エの「検討から購入までを一貫して同一店舗内で行ってもらうことが望ましい」もそうとは限らないですね。ネットで調べて店舗で買う、またその逆の流れが沢山発生しています。

オの「消費者便益の観点からは~オンライン店舗に明らかにメリットがある」も、極端ですね。オンラインとオフラインの両方の空間で顧客と接点を持つことが昨今では大事と言われています。

一方で、正解であるアについては
「現在の顧客接点をさらに増やすことは必ずしも必要ではない。」という、他の選択肢とは逆に余地を残す書き方になっています。これは反論出来ないです。

従ってアを選びました。世間一般や自分の感覚で、「必ずしもこうとは言い切れないはず」という反論出来る選択肢は、×にして問題ないと思います。

なんとなくこっちが正解っぽいを見つける力

令和3年度企業経営理論第23問

これは、大原での正当率は55.8%。丁度半分位の正当率の問題ですね。
私は3択→2択→1択と絞っていき正解しました。

④一般常識と照らし合わせる

ここでやった作業は、一般常識と照らし合わせる作業です。
まずこの問題を見た時、アイウエオの中でABCDEの選択肢の内容は全て同じで、ただ並べ替えをする問題だということがわかります。

もちろんJ.Pコッターの組織変革の8段階モデルなんてもんは知りません。たぶん誰も知りません。
ただ、組織の変革をしていくためのプロセスを8個に分けているということはわかりますね。

そうしたら、まずは明らかにこれはここだろとなる選択肢を見つけていきます。
例えば私の場合は、第8段階のEは、明らかに「新たな方法を企業文化に定着させる」だと思いました。この選択肢だけ、変革の後のことを語っているからです。これだけで、イとオを選択肢から削除できます。

次に、「従業員の自発を促す」の選択肢は絶対にAとBには入らないと思いました。変革のプロセスの最初で自発ってどういうこっちゃですから。ある程度変革内容が決まり周知された後にくるプロセスでしょう。これでアを削れます。

最後のウとエは、危機意識を高めてからチームを作るのと、チームを作ってから危機意識を高めるならどっちが効果的かを考えて、ウを選択しました。このように、全く知識がない問題でも、一般常識と照らし合わせることで正解することが可能です。

令和3年度企業経営理論第38問(1)

こちらは大原の正答率27.1%の問題です。
私は3つの選択肢を自信を持って×にした後、2択で迷い、よーく文章を読んで1択に絞ってオを選択しました。

⑤文章の矛盾を見つける

この問題の場合、アとイとウはすぐに選択肢から削除できます。

アとイは極端な表現を使っており、③決めつけに対して反論できるか考えるで×に出来る選択肢です。

※アでは「異なる移動手段を含む移動サービスに占めるA社に利用割合を考える必要はない」とありますが、そうとは限らないと反論できます

※イでは「購入に要する時間や労力といったコスト面はインターネット通販において大幅に低下する」とありますが、これも人によりますので反論出来ます。

ウは顧客生涯価値の定義を知っていれば「潜在顧客の顧客生涯価値」が入ってくるのがおかしいことがわかると思いますし、高所得=顧客生涯価値が高いとも限りません。

エは、一見おかしいことを言っていないように見えました。
が、よー----く文章を読むと言っていることがなんかおかしいことに気づきます。
この文章を分解するとこのように読めます。
・顧客価値=どの程度の利益をもたらす顧客であるか=優良顧客であるか
・高い顧客価値を創造する→当該顧客の生涯価値を高める

「顧客価値=利益の大きさ」であれば、「高い顧客価値を創造する」という文章に違和感が生じます。そこで、顧客価値というのは企業側が思う顧客の価値ではなく、顧客側が感じる価値なのではないかという風に考えました。

一方、オは特に否定できるポイントがありません。従ってオを選択し、正解に至りました。
※(設問2)については不正解なので突っ込まないでください

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もちろん最低限の知識を学習していないといけませんが、正直言って知識が少なくても文章の読解力さえあれば正解できる問題も多く、点数が伸ばしやすいのではないかと感じます。

ポイントは以下5点です。

①文章を区切って考える

②反対語を使っていないかチェックする

③決めつけに対して反論できるか考える

④一般常識と照らし合わせる

⑤文章の矛盾を見つける


企業経営理論が苦手と感じる方は、文章を漫然と読まずに一文一文分解し、上記のポイントに気を付けて回答してみると変化があるかもしれません。

あなたの令和4年度企業経営理論が、これらの方法によって10点伸びますように。
あと当日神通力が働きますように。

りほエッティ🍞

おまけ

最近食べたかきごおりです。
かきごおり食べたい!!!暑い!!!


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