見出し画像

聴こえた

バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻 第3番

子供の頃インベンションを弾いた。2声ともにメロディなんて「かえるのうた」の輪唱しか知らなかった当時の私には新鮮で結構好きだった。

大学時代シンフォニアを弾いた。曲は好きなのに3声には聴こえず、というかそこまでの技量・努力やる気が足らず敢えなく脱落。あまり好きではなくなってしまった。

40を超えてシンフォニア・パルティータを弾き、そして今平均律3番を弾いている。3声も4声も聴こえるようになってきた。これはまだ第一段階で、今も譜読みは苦戦する。でも続けているとそれぞれの声部が混ざらす際だってくる瞬間がある。それは私にとっては暑い日に炭酸飲料を飲んだ爽快感と似ている。この気持ちよさがたまらない。

キタキターッ!

やっぱりバッハ大先生は好きだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?