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熱波の記録voi.1奥まで届かせる。

『オレと一緒にサウナに入って動きを見たらいいよ。』

ボクの熱波の師匠。井上勝正(以下井上さん)はそう言って、これから熱波をおこなうサウナへ同席させてくれた。

この日はいつもの熱波ではなかった。2023年2月8日。
ネッパの日だ。

それにちなんだスペシャル熱波イベントだ。

ボクを含めた4人の熱波師が200回ずつ仰いで2周する。
つまり1人400回。合計1600回熱波をする。
参加は無料だ。ただしチャリティ募金をしていて、気持ちよかったら募金お願いしますと伝えた。

その募金はネパールの貧困地域に井戸を作る為に集めていた。

日本のようにキレイな水が豊かな国はごく僅かだ。
水が必要な地域にチャリティで井戸が作れるならボクの一振り一振りも意味のあるものになる。
魂を込めて熱波をおくるんだ。
その心持ちで今回の熱波イベントに参加した。

そして、熱波イベントは始まった。

最初にロウリュをし、1人が200回扇ぎもう1人がカウントする。
残り2人はサウナの外でお客様の誘導。
これを4回×2セット。

扇ぐタオルをバトンのように繋いでいく。

そして、ボクの番が来た。
カウントは師匠の井上さんだ。

ボクは一振り一振り丁寧に扇いだ。
しかし、120回目あたりから少しずつ疲れが現れ、振り上げるタオルが遅くなってきた。

こんなにもタオルを重く感じたのは今回が初めてだ。

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