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(26) 学校の物件がたくさんな時期 2020年その3

2020年後半を振り返ると、ここに載せられない物件もありますが、全体的に学校のプロポーザルが多かったです。
主に小学校の建替えや小中学校の合併などが多いですが、都心部より統廃合が進む地方によく考えられた次世代型の学校が多く整備されているように思います。
私の娘も小学校に通っていますが、こんなにオシャレでいまどきの学校ではなく、創立100年を迎えるほどの老舗の(笑)校舎で、自分が通っていた時と何も変わっていない内装。なのでとても羨ましい気持ちを抱えながら日々パースを描いてます。

ここからは少し愚痴になるのですが、最近の小学校での不満は、なんと絵の具や習字の授業で『筆や水入れを洗ってはいけない』という決まり。
理由は、水代や授業時間が減ることを避けるとか言われましたが、一番は汚すから、ということでしょうか?なので家に持ち帰ってきて、キッチンで洗うのですがこれが非常にストレス!!ネットで調べると、みなさんこの方針に悩んでいるようです〜。

手作り水入れ!排水溝に汚れた水を細い口から流すので、極力汚れは少ないです!

ですのでこういったペットボトルを加工した水入れを作って、シンクが汚れないようにしています。今は賃貸などで白いシンクの物件もあるので、保護者の方は気を使いますよね〜。学校で洗ってくれ〜と思っていますがなるべく学校での先生の負担をなくす方向で授業を進めているんでしょうね。

あ、でも良いところは、今は上靴のデザインにあまり縛りがないので、娘はダークネイビーの上靴にしています。洗う時に気を使わないのでこれはだいぶ楽です。白を履いてる子も多いですが、娘は他の子と間違えなくて良い!と気に入ってくれています。自分の頃は白しか売ってなかったので、今は選択肢が多くて良いな〜と密かに思っています。
以上、令和の小学校プチ情報でした〜。(あくまでも福岡市の場合です)


○ 某中学校改築(建替え) プロポーザル(200821)

残念ながら不選定でしたが、既存の外構やオブジェなども残すという案でした。

正門から続くストリートイメージ 
サイドの広場では部活生が準備運動してます。この風景は描いていて楽しかったです。
鳥瞰パース 学校運営を継続しつつ、新校舎を移動して作るというプランでした。


○ 某新庁舎プロポーザル(200826)

低層の庁舎を、横長に表現。
残念ながら不選定でしたが、シンプルなデザインと
タッチは結構気に入っている作品です。

自然環境の良さを表す、シンプルでわかりやすい外観イメージ
分棟して感染リスクを抑えた配置にしているそうです。防災広場やイベント広場も隣接配置。


○ 小戸ヨットハーバー 活用提案イメージ(200909)

福岡市西区にある市が所有する小戸公園のヨットハーバーを民間に払い下げして、商業ベースに利用するという草案のイメージイラストを手掛けました。
あくまでもまだ提案段階です。

鳥瞰イメージ 内部にはグランピング施設もあるプラン
BBQ+グランピングエリア イメージ
クラブハウス+ショップ イメージ  コワーキングスペースとしても利用可
福岡市西側なので、マジックアワー時間帯の賑わいも表現
クラブハウスの屋上には海が一望できる展望デッキのスペースを設置

まだこの計画自体は進んでいませんが、今年の夏に小戸のマリノアの閉店が決まったのでまたこの地域もいろんな開発が進んでいくのかなと思っています。


○ 某高校体育館プロポーザル(201112)

私立高校の体育館新設プロポーザルでした。
体育学部がある学校で、制服やジャージ、部活生などが行き交う活動的な様子を中心に描きました。新校舎が2年前に完成しているので、そのデザインを踏襲しつつ仕上げた設計です。

体育館の側面通路には出店があったり、生徒が休み時間を過ごす憩いの空間。
体育館内部は木架構をしっかりと表現しつつの試合の賑わい。


○ 稲築東小中学校PP (201120)


ほぼ同時に別の小中学校のプロポを2件受けていまして、スタッフ総動員で同時に対応しつつ、てんやわんやで制作作業をしていました。この物件はプラン選定されて、2023年に竣工しています。
2024年には賞応募用の全体アクソメを再度発注いただきました!
何度も発注いただいた思い出深い作品です。

全体アクソメパース 用途ごとに床の色を変えて表現
立面外観イメージ 桜並木の中に佇む印象的な一枚です
全体鳥瞰パース
ショットは木と人物のシチュエーション(小学生と中学生の交流)を主に表現するもので
人物表現に細かくチェックが入りまして結構修正しました。
木架構の説明イメージ


2022年には内装のイメージをより具体的に描きました
竣工写真 2023年に開校しました〜。素敵なインテリアの学校ですね!


○ 弘前市石川小中学校PP(201201)

こちらも選定されて、2024年7月に竣工予定。なんと今月です〜!
公民館や出張所、児童館などの公共施設の機能も併せ持っているそうです。

雪の中の登校風景 雪国らしく車寄せには屋根もあります 
白い息でモコモコに着込んだ子供たちが可愛らしいです
雪景色の外観イメージ 暗くならないように童話のような色使いです
音楽室からは雄大な岩木山が望めます 地域の方と津軽三味線の練習風景
青森といえば『ねぶた』ですね〜 エントランスの展示スペース
大階段ステージでは発表風景を表現しました


CGのイメージはこちらです。

ほぼ同じような形状で出来上がっていますね!

以上、2020年はこちらで終了です。
コロナ禍突入の年でしたが、そこまであまり影響を受けずこの年も良いお仕事をいただいてまして本当にありがたいな〜と思っています。

お読みいただきまして、誠にありがとうございました!


ピーアンドエル スタッフ 大石










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