知らず知らず私の心を育て形成してくれたもの。人生の折り返し地点を過ぎて漸く、その立役者たちのことをわかり始めている。けれど一方で、それらは他人にはちっぽけな影法師の絵にしか映らない。消えては立ち現れる淡彩の記憶たち。だから人は記すのだろう。いのちが健やかで充ちたものである様にと。

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