絵本って、やっぱり好き。
先週、翻訳課題の絵本が届いた。待ってましたとばかり、ゆうパック梱包を無造作に破って絵本を取り出した。
絵本のタイトルは、"Leaf"。
以前止むに止まれず、近所の子供たちに小学校英語を教えていたことがあって、教材としてあれこれ絵本を物色していた時期に、本当に自身がときめいてしまう、それは素晴らしい絵本に数多く出会ったのだけれど、それ以来の久しぶりのピクチャーブック。
B4大のサイズで、表紙には色とりどりの草花の中から顔を覗かせてるリアルだけど愛らしい仔白くまが描かれている。作者の、一つ一つ丁寧に描く植物と仔くまの表情に心和まされうっとり。ところどころ凹凸の手触りが設えていて、作り手の細やかなこだわりと思い入れを感じ取れる装丁。読み始める前からすっかりお気に入りになってしまった。なんで白くまなのにタイトルが”Leaf”なのかって?それは素敵なひみつ。
ページをめくるのがもったいない気分なのだ。
そんな贅沢な気持ちと共に、欧米の書籍特有の臭いにクンクンくすぐられながら、作者の思いのたけが描き込まれている世界を覗き見始めた。あぁ、至福の時間のはじまりはじまりなり。
「ことばよりもピクチャーなの。」なんて言ってたけれど、一歩前へ。
小さい頃から、ことばの意味・理解に対して、ずっと苦手意識を持っていて、学生の頃は「わたしはことばより絵で表現されているものが好きなの」苦し紛れに言い放っていたけれど、絵本という媒体は、やはりとても心地よいものだと再認識する。しかし今回、英語と日本語に正々堂々向き合うことばのチャレンジを自らに課したことで、今じんわりと味わう「むずさ」と対峙して、豊かな厚みを増したい気分いるところ。普段使っていない筋肉を鍛える感じに似てるかな?なかなかいい感じだ。
絵と一緒に、ことばを大いに楽しんでみる。
まずはじめは、登場する英文をいろんな角度で検索して、その意味を正しく理解するところから。そして日本語に訳してみるのだが、悩ましいのはおかしな表現になってないか、話から逸脱してないかっていう心配が常に付きまとうところ。ここはやっぱりことばの豊かさとセンスの乏しさの試練なのだなと思い知らされる。作者のメッセージをちゃんと伝えるため、そして、何と言ってもこどもたちがワクワク楽しんで読んでもらえるかどうかなので、原文から伝わってくるニュアンスを、作者の描いたページ一枚一枚の世界と照らし合わせながら感じ取って、行きつ戻りつ、ものがたり全体を何度も眺めるのだ。当然、文法チェックや翻訳の表現ルールも外せないポイントだし、それに加えて、英語の駄洒落の翻訳関門もあったり、わたしたちだったらなんて言う?のことばに馴染ませるまで、時間がもう少しかかりそう。経験少ないけれど構わない。あとひと月の間のプチプロジェクト。コツコツ大いに楽しんでみることにする。
そして忘れてならない肝心なお話の中身、これからの地球を生きる子供たちに学んでもらいたいことが込められている気がする。続きはまた。。
読んでくださりありがとうございました。
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