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【お前達120点満点や】

アニメ&漫画「チェーンソーマン」に嵌まりちぎった去年、もしあの登場人物のなかで、私だったら岸辺さんでありたいなあ。そういや、以前、自分や他者の性分を属性などで例えるごっこをやっていたことがあると思い出す。存外と面白いのだ。当事者研究で自己病名を名付けるのに、ちょっと似ている。

2017年7月某日
【天界系と魔界系と人間】
以前から一部知人と盛り上がる話題に、分類するとしたら、天界系か魔界系か、さらにそこでの役割(役職や立場や性質)は?というのがある。それにプラスしてユングの思考・直観・感情・感覚軸を少し入れるとさらに膨らむ(このあたりのニュアンスは文字打ちで説明しきれないので、口頭で話すのが一番てっとり早いが)。

例えば、天界系は天空や宇宙の法に近く、善意や節度が背景にあり、思考や直観タイプに多く(公式や構造、光の速さ、水墨画)、内包されルールや規範や道作りが得意で、平等や誠実を求め、天使、門番、番頭、書庫係、仙人、天女、メッセンジャー、法を司るもの、乙女、坊っちゃんなど。
魔界系は地下や黄泉にあり、破天荒や弱肉強食・損得勘定に親和性があり、突発的な衝動性が得手で、はみ出し自分勝手に動く性質なのが普通で、感情や感覚(エネルギーやベタ塗りの色彩、質量や質感)を頼りに、清濁合わせ飲むプリンス、お地蔵さん、魔王、青年、奇術師、賭博師、ナンパ師、遊び人(ぱふぱふ)、魔女などがあがる。
さらに出自は魔界だが天界系に擬態した狸や、白魔術もマスターした踊り子かつ策士(陰のフィクサー)だったり、天界所属だが魔界に憧れる堕天使や王女などもある。あと、面倒なのは天上の雲の上にいるつもりな自覚していない人間だったりする。本当の人間はすべてを小さく様々に持ち合わせ、それらにことごとく振り回される、全(まった)きヒューマンだ。厳格な父と飲み込む母の子供のごとく、規範とカオスのあわいみたいに。

ちなみに、私はそういった分け方をすると、自称・魔界系の珍獣(感覚タイプ)だ。たまに天界に、動物的言語を吐きながら、ちょっかいをかけるが、門外に追いやられ、おおむね魔界で腹をさすりながら、ウゴウゴ棲息している。
そして、亡き夫ぽんは天界系の鉱物と植物の性質を持ちあわせた博学な思考タイプの爬虫類だった。

・・・なんてことを考え、ものすごく適当に分けると、アスペルガー寄り草食系は天界が多くて、ADHD傾向肉食系は魔界に多いかなあと。そして、天界と魔界は近づけないほど両極端に反目したり(どちらにも周囲から求められる重鎮のような絶対性や、管理者における相対化は存在したりする)、裏表ながら共に必要で、ときに交流や戦(いくさ)や交易をしつつ、人間界に紛れ込んでいる。魔界の少女が天界の学者に恋をしたり、天界の司書が魔界の痴女に惚れ込むように。ああ、現世を舞台に、天界と魔界の共同は営まれていくのだ(バリ島における、森の聖獣バロンと、海の魔女ランダの拮抗した対峙のように)。

そんな風に、魔界系ADHDな私の多動な脳は、縦横無尽に、とめどなくイメージを拡充してしまう。ちょいと当事者研究の自己病名の発見に近い感じで、ある種の視点からの分類の切り口な気がする。
で、以上、何を言っているのか訳が分からんわはピュアな天界系、あ〜なるほどねは魔界系、または我が儘な悪に対しある程度理解を示す天界系かも(つい自分が魔界系なので混沌の肩を持つが、それだけではなく、天界の天女に導かれることもある)?
さて、あなたは、どちら側の何かしらん?共にありましょう。

下記はそんな珍獣の傍ら。
2022年1月某日
【キーカラカラ、キーカラカラ、キークルクル、キークルクル】
・・・さて、これは何の音でしょう?

何がびっくりしたって、これ、小学一年生の国語の教科書に載っていた作品「たぬきの糸車」なのであるが、昭和51年生まれの私が知っているのはともかく、平成生まれの今の小学一年生も同じ作品を教科書で学んでおるとな。
先日、小学一年生の子に授業の好き嫌いについてインタビューしていて、なんとな、一緒やーん!ってテンションがあがった。思わず狸の真似をしてしまう。ということで、もちろん、正解は狸(たぬき)が糸車を回す音だ。

私はこの物語が好きで、「糸車がキークルクルとまわるにつれて、二つの目玉も、くるりくるりとまわりました。そして、月の明るいしょうじに、糸車をまわすまねをするたぬきのかげがうつりました。」
「たぬきは、ぴょこんとそとにとび下りました。そして、うれしくてたまらないというように、ぴょこぴょこおどりながらかえっていきましたとさ。」
の光景が脳裏に蘇るのだ。
変わらないことを、怠惰と言うかも知れないが、逆に語り継ぐに価(あたい)すると教科書に遺されてきたのが、「たぬきの糸車」とは。ぽんぽこ、ぽんぽこ。

小学一年生の頃、庭のチューリップの回りの土を掘って水路を作り、ホースで水を流し、その途中にある蟻(アリ)の巣に、水圧をかけて溺れさせるのを楽しんでおった。しかし、あるとき、ふと、この蟻達が我々であったらば、天から一点集中に洪水を起こす存在が在るかも知れぬ。と思い至り、降りかかりうると想像した瞬間から、その遊びが出来なくなった。

そんなことを思い出す、今日の夕飯は、長崎県産の鮪トロぶつ切りと、網で焼いた白葱、お揚げでこしらえた熱々の葱鮪鍋だ。揚げに汁が、しゅんで(染み込んで)ガブッと噛みつくと、じゅわーっと旨味が溢れ出す。あとは、即席白菜キムチ、酢漬け大根をつまむ。
・・・「たぬきじるにされてしまうで。」
幼心にこっそりと、それはそれで美味しそう、と思ったのは内緒。

・・・ぱんだ汁は旨いのだろうか。


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