ひとりごと
今更ながらゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムを始めた。
ストーリーとしては行方不明になったお姫様を各地の英雄達と探す王道作品で自由な世界で何をしても良いと言う自主性に任せたオープンワールドRPGだ。
この作品はストーリーの軸はあるが、プレイヤーによって進め方があってそのストーリーの印象もそれぞれ違うんだろう。
空の世界と地上の世界、地下の世界とマップも広く、クリア後のやり込み要素も多いらしいので恐らく長く楽しめる人気のゲームだ。
プレイヤーの視点となる主人公リンクの多彩な能力や、さまざまな効果のアイテムを駆使して問題を解決していく事が最大の魅力だと思う。
時にはクラフトをして、時には超能力を使用して謎を解いたりモンスターを討伐してアイテムを集めたりできる事が多い。
私がこのゲームで一番好きなのは、行く先々にいるエノキダ工務店の看板を支える青年、カバンダとの出会いだ。
彼は雨の日どころか嵐だろうと大雪だろうと尊敬するエノキダ社長の看板を倒さないように支えている。そんな彼を助けて看板を建てる手伝いをするミニクエストがある。
そばに建材が置いてあることもあるが、時には周辺にある岩を使ったりどんな方法でも良いから看板を支えるアイテムをクラフトする。
様々な形だが、カバンダ一人で支えられる看板ならリンクが支えてあげれば解決するはずなのに、なぜかクラフトをしなければならない。
この理不尽な筈のミニゲームがとても楽しい。
最初はシンプルかつ効率的に看板の周りを支えるものを作っていた私の中に遊び心が生まれてくる。
限られた素材で解決しなければならないクエストから、用意された素材全てを使用した大作を作るクエストに、或いは用意された素材以外のものを使って看板を支えるクエストに変貌する。
どんな大作を作る事ができたとしても、カバンダのくれる報酬は20ルピー+αで、何よりも本編に全く関係がない。
そんな無意味なミニゲームすら楽しい。
ただ、カバンダのエノキダ社長への発言は一企業に勤める人間の忠誠心というよりも、洗脳されているのではと疑問を抱くようなもので、看板では温厚な笑顔を浮かべ各地の復興資材を提供している反面、社員にこんなとんでもない仕事を与えるエノキダ社長はどんな人物なのだろう。
ちなみに私のハイラルの進捗だが、もう半月近く遊んでいるが、ユン坊とチューリに出会うだけ出会い、救出すべきゼルダ姫の情報を得ただけだ。姫も世界も救おうとはせず、ただ看板を支えるカバンダを救う事を優先している。私も知らぬ間にエノキダ社長に忠誠を誓っているのかもしれない。
今日もカバンダを助けにハイラルの地に降りようと思う。
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