はじめていました。

 24年間の人生で縁(えん)も縁(ゆかり)もなかった仙台で突如働き始めることになってから、7ヶ月が経過した。この7ヶ月間、色々なことがあった……と言いたいところだが、自宅と職場の往復を繰り返すだけの私の生活に、思い出になるようなイベントが起きるはずもない。せいぜい1つ歳を取ったことと、一昨日食べたピノにハートが入っていたことくらいだ。

 

 はじめまして。私は飯田仲、仙台市に暮らす25歳の独身院卒派遣社員である。家族も友人もいないこの仙台に飛ばされて早半年、話し相手のいない寂しさを紛らわせるため、自宅のソファに座って誰かに話しかけているという体でこのようなブログを書いている。

 さて、本記事は当ブログにおける34番目の記事である。なぜこんな中途半端なタイミングで、1記事目でもやらなかった自己紹介をわざわざ改めてやっているのかというと、この記事からついにSNSによる拡散活動を始めようと思っているのだ。

 辛い。苦しい。怖い。不安でいっぱいだ。SNSで拡散するにあたって、できるだけたくさんの人に見てもらおうと思うのなら、どうしても一度は、フォロワー数が最も多いリアルアカウントを介さなければならないからだ。つまりこんなブログを書いていることを、自分から現実世界の友人たちにバラすということだ。いやそれどころか、「みんな、読んでねー!!」と自ら触れ回るということである。

 苦行、まさしく苦行だ。かのゴータマ・シッダルタでさえ、これほどの苦しみを味わったことはないだろう。しかし彼が「苦行からは何も得ることが出来なかった」と語る一方で、私にはこの自曝行為によって確かに得られる(はずの)ものがある。金だ。

 自己紹介でも言ったが、私の職業はしがない派遣労働者である。お察しのとおり給料が安い。家賃食費光熱費ならびに奨学金の返済など出費は山ほどあり、さらには社会保障的な意味で暗すぎる老後のため、貯金も一生懸命やっていかねばならない身の上である。金は喉から手が出るほど欲しい。

 そこで私は、元々趣味でやっていたこのブログのアフィリエイト化に着手したのである。それまではブツブツ独り言を書き連ねることだけがこのブログの目的だったのだが、アフィリエイトブログとなったからには、目指すところはただ一つ。閲覧数を増やし、広告料を稼ぐことである。そして閲覧数を増やすためには、コンテンツの充実およびSNSによる拡散活動が不可欠となる。日本銀行券という「今よりはマシな生活」へのチケットを掴むため、私はこの戦いから逃げるわけにはいかないのだ。

 

 それで、閲覧数を増やすためのもう一つの要素、コンテンツの充実についてであるが、これがなかなか悩みどころである。

 そもそもアフィリエイトブログというのは、他のところを見ている感じ、まずブログ全体のテーマというものがある。美容とか、育児とか、料理とかである。テーマがはっきりしていればいるほどターゲット層が絞られ、特定のことに興味がある人を呼び込みやすくなる。

 その点、このブログのテーマは、何だろうか?時折Youtube動画とかアニメとか漫画の感想をちらほら述べたりもするが毎回やるわけではないし、週一で料理の画像をアップしていたりもするが、レシピは自分で考えたものでなく他サイトのリンクを直貼りである。

 強いていえば「日常・日記」がこのブログのテーマであるが、ごく普通の貧乏な若者の日常生活に、人を惹きつける魅力などあるはずもない。どうしても「日常・日記」のままで閲覧数を稼ぎたいなら今すぐホストかギャンブルにハマり、ブログタイトルも今の洒落臭いやつはやめて『派遣OL爆死日記 ~風俗までのカウントダウン~』みたいな物語性を感じさせるものに変えるべきだ。これなら人々の野次馬根性を鷲掴みにし、人気ブログとして一気にスターダムを駆け上がることができるだろう。

 しかし謙虚で慎み深い私は、もっとマイルドな感じでやっていきたいのだ。賭場にもホストにも行かず、ちょっと生活の足しになるくらいのお金が稼げたらそれでいい。

 そこで私は当面、これまでと同じような世間話の傍ら、本の紹介をしていくことに決めた。本と言っても小説や漫画のことではない。昨日amazonで頼んで今日届いたこの2冊の本の紹介をする。

 当ブログのバックナンバーをご覧いただければわかるのだが、私はいくつか前の記事から、本文に添えて手描きの漫画をアップしている。これも閲覧数を稼ぐための施策として、純粋に漫画として楽しんでもらうほか、『ド素人の絵が段々上手くなっていく様子』を見てもらおうと思ってやり始めた。しかしやってみて分かったのだが、絵というのは、意外とただ描いているだけでは上達しないものらしい。それに人体とか背景とか難しすぎて描く気にすらならないし、そもそも字が下手すぎて台詞やナレーションが読みにくく、これをコンテンツと言い張るのにもそろそろ無理が生じてきた。

 そこで、上の2冊の本をこれから毎日実践し、その成果を週1ペースでアップする手描き漫画によって実感してもらうのだ。

 こういう類の本について「本当に30日で上手くなるのか?」と懐疑的に思っている人は多いだろうし、本を買ったとして30日間毎日続けられる人は少ないだろう。そこで私が実際に毎日続けてやってみて、これくらいの効果が得られたと報告すれば、「こんなに上手くなるんだ!」とか「やっぱこんなもんか」とか「よーし僕もやってみよう!」とか、とにかく読み手の好奇心がある程度満たされることは間違いナシである。

 

 というわけで、当ブログは今日から「日常・日記・やってみた」という有りがちなテーマを掲げ、よりいっそう邁進していきたいと思う。ご愛顧のほど、よろしく頼む。

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