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手術後、落ち着いてからは、酸素と人工呼吸器、ミルクを胃に直接入れる管をつけて過ごしていた。

ミルク量には制限があり、お腹が空くのか、小さな声で「ほにゃあほにゃあ」と泣き、一生懸命訴えていた。

泣き声さえ、愛おしい。泣く力が戻ってきたんだね。

おしゃぶりが取れないように、ガーゼで顔に固定されていて、仕方ないけどちょっと可哀想だった。

でも、泣いて心臓に負担がかかるより、泣いて寝られないより、全然良い。

そんな飲む気持ちがたっぷりの娘だったので、ミルクを経口摂取出来るようになるのは早かった。

全部口からではない時もあったが、少しずつ増えていき、胃に繋がっているチューブが外れたのは、手術から14日後のことだった。

その頃には、ミルクの制限もなくなり、飲めるだけ飲んで良いと言われた。
この時はミルク40ml。
お腹がいっぱいになるからか、泣くことも減り、ぐっすり寝ている娘を見て安心した。

沢山飲めるようになり、体重も少しずつ増えていくようになった。
まだ生まれた時の体重とほとんど変わらなかったので、増えていく数字が嬉しかった。

実はNICUでは面会のみだが、経過が良くなり小児病棟へ上がると、付き添い入院のみになり、面会が出来なくなってしまう。

常に付き添い入院が出来ない私の状況を見て、病院の皆さんが、ベッドの空きがあれば娘をNICUに戻して、私の来訪を待ってくれていた。

娘に会えるから頑張れる、そんな私にとって、とても嬉しい配慮だった。