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ミルクも少しずつ増えていき、4時間ごとに120mlを飲めるようになった。
体重も1ヶ月で1Kg弱くらい増えている。
ついに、上の子出生時の身長体重を突破!
初めての予防接種も無事に終わり、順調だなあと思っていた。

この日もシナジスを打つために、2つめの病院へ。
ようやく眼科も受けられるということだ。

眼科で検査をしてもらい、先生は当たり前のことのように言った。

「娘さんは、両眼の白濁がとても強く、光がほとんど入っていませんね」

どうやら片眼はほんの少しだけ。もう片眼は全く光が入っていなかったようだ。

最近順調だったから、気軽とまではいかないが、そこまで深刻な気持ちで来ていなかったので、結構な衝撃を受けた。
薬を飲んでいること以外普通に生活をしていたから、合併症が出たことで、娘がダウン症だということを改めて実感した。

両眼の先天白内障の手術は、生後10週までに行わなければ視力が伸びなくなってしまう。
娘はこの時点で11週。
すぐに手術が必要ということで、4つめの病院を紹介され、予約してもらった。
しかし初診時にはもう12週。

前回の診察の時に、眼科を受診させてほしいと、もっと強く伝えていたら。
不安だから今日がいいと言っていたら、間に合ったのでは?
とにかく後悔が襲ってきた。

医者にとっては大勢の患者のうちの1人かもしれないけど、私にとっては大事な大事な娘。
娘は主張できないのに、親の私が主張しないでどうするんだ。

もちろん、先生方がそんな気持ちじゃないことを信じて、任せなければいけないと思う。
しかし、頭では分かっていても、この時ばかりはそう思ってしまった。

娘のために強くなろうと、心から思った。