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手術は白濁している水晶体の全摘出。
よって、両眼の水晶体が無くなる。

水晶体の機能は、眼の中にあっても外にあっても、変わらないらしい。これには驚いた。
娘は手術後から眼鏡をかけることが決定した。

また、今の時点では白濁が強いので、眼の中の機能が正常かどうか見えないそうだ。
視神経が細かったり、他の機能が失われていたり。
手術後でないと確認できない。
10週に間に合ったと喜んでいた中だったので、手術しても見えない場合があるのかと、少し不安になった。

あとは全身麻酔に、娘の心臓が耐えられるか。
3つめの心臓の手術をした病院に確認してから、手術が決定する。

でも何故だろう。
心臓の手術の時よりも、気持ちに余裕がある。
これは、命に直接関わる部分ではないからなのか。
それとも、慣れてきてしまったからなのだろうか。

慣れることが良いこととは言い切れない。
しかし毎回ショックを受け続けるわけにもいかない。
私が私の心を守るために、"しょうがないよね"という気持ちを、無意識に持っているのかもしれない。

慣れてはいけないけど、慣れるしか、ないのかもしれない。