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四字熟語464

「合従連衡」(ごうしょうれんこう)(がっしょうれんこう)は、中国の戦国時代における外交戦略を指す四字熟語です。

この言葉は、合従と連衡の二つの戦略に分けられます。「合従」は、敵に対抗するために複数の国が同盟を結ぶこと。

「連衡」は、強国の間で力の均衡を保つために、弱小国が連携することを意味します。

この戦略は、自国の安全を保ちながら最大の利益を追求するために用いられました。

たとえば、強大な国Aに対抗するため、国B、C、Dが力を合わせて同盟を結ぶ「合従」の戦略を取ります。

一方で、国Eと国Fが互いに競合関係にある場合、双方が均衡を保つために他の小国と連携し合う「連衡」の戦略が採用されるわけです。

この四字熟語から学べるのは、状況に応じて柔軟に同盟や戦略を変えることの重要性です。

現代社会においても、この原則はビジネスの世界や国際関係で見ることができます。

競合他社との提携や、バランスを取るための戦略的なパートナーシップの結成などがそれにあたります。

たとえ話を一つ。ある森の中で、大きな熊と速いウサギが住んでいました。

小動物たちは熊に怖れていましたが、ウサギは速さを活かして熊から逃げることができました。

ある日、森にもっと強くて速いトラがやって来ました。熊とウサギは、トラに対抗するために一時的な同盟を結びました。

熊の力とウサギの速さが合わさることで、トラは森を去ることになりました。

この話は「合従連衡」の原則を動物たちの世界に適用したもので、強敵に対抗するためには、時には普段は競合する者同士でも力を合わせる必要があることを教えてくれます。

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