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108 箒ライフ

実家を出て一人暮らしをしたタイミングで
手放した物はいくつかある。

炊飯器、テレビ、そして掃除機。
まだミニマリストという言葉がなかった頃、
本当に必要な物なのかどうか、
ひとつひとつ丹念に確認して、
上記3つを買うことをやめた。

そこから結婚して、また独身に戻ってと、
何度か引っ越しをしたけど、
いずれの時も買うという選択肢は浮かばなかった。

実は洗濯機も手放そうとしたことあるけど、
脱水機能とはいかに素晴らしいものかを実感して、
今は毎日稼働してもらっている。
洗濯機はとても大事な家電です。


さて。
そんな私が今の生活では掃除機を手にしています。
夫が1人暮らしで使っていたものです。
あるのだから使わせてもらうか、といった具合で
3年ほど使っていた。

掃除機を使わない生活を10年以上していたわけですが、
その間、この世界はいかに掃除機ありきで回っているのかを痛感させられることが度々ありました。
拭き掃除後の雑巾を洗う時や、
羽毛布団をしまう時、
取り外せる設定がされていないフィルターを眼前にした時とか。
いかに家電ありきな世界になっているのかを痛感しっぱなしで、
少々やさぐれた気持ちにもなったりした。

で、今掃除機にもやもやしています。
ことの発端は、昨今の電気代の高騰です。

なんで電気代が高くなっているのに、わざわざ電気を通して掃除してんだ?あたし、
って我に返っちゃったのね。

加えて掃除機の吸引力の低下と、
時間を気にしながら掃除しなくてはいけない点、
家具柱に掃除機が知らないうちに激突しているなど、
悪いところを挙げていけばキリがない、みたいな状態に。

でもワイパー的なやつで埃のホッケーをやるのは嫌だしなあ、って思って
原点に立ち返ったら、
小学校の教室で使っていた自在ぼうきがあるじゃん!って閃いた。

埃が舞い散らず、静かで、佇まいもいい。
あとはしまう場所だけだ。

その場所も
埃剥き出しの状態を防ぐための囲いも作って、
ついにお迎えしました。

全て木なのもとても良い。


1回使った感想としては、
「いい!」

幅は30cmで、
ささっと掃くのに適してます。
チリトリは小さな箒チリトリセットを持ってたので、
それで代用。
ついでに箒にくっついてしまう埃の塊も
そのミニ箒でささっと取れば劣化は相当に防げそうです。

いつも掃除機と雑巾掛けで20分くらいかかっていたのが、
掃き掃除で5分、雑巾掛け8分くらい。
わずかに時間短縮できました。

やっぱアナログいいな。
気兼ねしないのがとてもいいし、
基本壊れないから長く使えるし、
穂先がダメになっても替えが600円くらいで買えるので、
掃除機とは比べ物にならないくらいお得で、
ゴミが出ない。

今までお風呂トイレまで掃除機で侵入していたのを
これからはやり方変えないといけないけど、
でもまあそれも不便というよりは
ルーティンを変えるってだけのことで
慣れるまでが問題なだけでしょう。

もっと身軽になっていきたい。

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