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「じゃあこれで!」と言いたくなる酒屋さん【水新酒店】
東村山編集室 地域ライターのオキタリホです。
本日もわたしの【休日をたのしむらやま】な、とある1日をお伝えしたいと思います。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
コロナ禍の昨今、外に飲みに行く機会よりも自宅でお酒を楽しむ人が増えてきた、というよりそうせざるを得ない状況だったと思う。
私ももともとは外飲みがだいすきだったのだか、それがしづらくなった3年ほど前から、毎晩の晩酌が日課となっている。
もっぱらビールや発泡酒。
たまに贅沢気分を味わいたくて、お店で飲むことが多かったワインや日本酒を選ぶことがある。
そんな私が最近気に入っているお店のことを今日はご紹介したい。
久米川駅南口から八坂駅方面へ歩くこと5分。
ウイング通り沿いにある【水新酒店】さんだ。
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字画的にもバッチリな店名が映えてます!
通りがけにお店を見つけた時は、
「あれ?ここに酒屋さんあったっけ?」
と思っていたが、知人にここで選んだという日本酒を頂いたことがきっかけで、自身もお店に足を踏み入れることとなった。
そして今では何かあるたびにお酒を選びに行くお気に入りのお店。
そんな新水酒店の魅力を、店主の関田さんにインタビューしながら改めて発見していこうと思う。
関田将広さんの出身は東大和市、代々続く地主さんのお家柄。
水新酒店という店名は、関田家の屋号〝水窪新家(みずくぼのしんや)〟から取ったそう。
ご家族に酒屋さんはおらず、関田さんが一代で築いたお店なのだ。
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水新酒店は2015年1月末に開業したのだが、きっかけはガテン系ののち某酒販店で働いていた関田さんがお店を辞めることになった際に、当時からお付き合いのあったとある酒造の社長さんから、
「独立するなら応援するよ」
と声をかけてもらったこと。
後押しを受け、人生一度きりだし!と決意されたそうだ。
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大那 特別純米 仕込み壱号 初しぼり 1800ml (¥3,190)
最近取り扱いが始まった湯川酒造店の十六代九郎右衛門 1800ml (¥3,498)
お店に並んでいる商品は日本酒がメイン。
「第一に〝和〟のものを売りたい、という気持ちがあります。」
と、関田さん。
その気持ちからお酒のみならず、おつまみも国産にこだわって並べているとのこと。
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はじめは心配なこともあり、今のお店の半分ほどの広さである10坪の場所からスタートすることとなったのだが、地域の人を呼び込む手段として試飲会や1杯¥500で角打ちを開催して、常連さんが増えていったそうだ。
(※現在は開催していません)
お客様が増えてきて、広いところでやりたいなと思い始めたところに商店街に面した今現在の立地の空きが出たそうだ。
この物件を借りることができたのも常連さんのお陰なんだとか。
そして2022年10月後半にこの地に移転することとなった。
「前のお店は孤立してしまっていたので、お客さまは通りがかりというより目指してくる人が多かったです。なので連帯感がある商店街に移れてよかったです。商売を続けて頑張ってる人たちが近くにいることは刺激にもなりますね。」
今は近隣の店舗の方々とコミュニケーションを取るのも楽しみなのだとか。
コロナ禍で、おうち飲み需要が増えて集客は上がった。
ネット通販も利用数が伸びたそうだ。
関田さんはおひとりでお店を切り盛りしていて、ネット通販のみならず、発送作業、SNSの更新も全て自分で行なっているというから驚き!
「やることだらけでワーカーホリック状態です。月曜のお休みもネットショップの写真を撮ったり、何かしらやることがあってお店にいることがほとんどなんです。
でも自分の城である、ここにいるのが好きなんですよね」
と楽しそう。
関田さん自身が今までのどの仕事よりも楽しいと感じて働いているのが、利用する側にも伝わってくる。
このお店の魅力のひとつだなぁと感じた。
インタビュー中もお客様が来店され、関田さんに質問する場面も。丁寧に応えて要望に合ったものをご提案する流れが見事!
私も思わずお客様と一緒になるほどーとつぶやいてしまった。
楽しそうに帰るお客様が印象的で、関田さんは常にお客様とたくさん会話をしているなと感じた。
お酒は嗜好品、つまり〝なくてもよいもの〟である。
「なのでお客様にきちんとモノの価値を伝えないと、価格とのバランスが合わないと感じられてしまうと思って。
酒屋業態では安売りのお店も多く安さが求められる時代ではあるのですが、作り手の決めた価格で販売する為にプラスαのものを伝えて魅力を感じてもらわないといけないなぁーと考えてます。
価値をPOPや文書ではなく、自分の口で伝えていきたいんです。」
そんな関田さんの商品知識やトーク力をうけて、
「じゃあこれで!」
と決めるお客様ばかりなのも納得だ。
これも水新酒店さんの魅力である。
私自身が関田さんにオススメされて飲んだ日本酒で、衝撃を受けた1本がある。
埼玉県北西酒造さんの
【Bunraku Reborn Moon Sherbet 無濾過生原酒 】というお酒だ。
「グレープフルーツの様な柑橘系のすっきりしたお酒なんですが、日を置くとびっくりするくらい甘くまろやかになるんです!
これはおもしろいお酒ですよ!」
そんなことを言われたら
「じゃあこれで!」というしかない。
さらに、日を置く、、?開けたらその日に飲み切ってしまう私にとってはこれもびっくり体験だったのだ。
購入した当日は爽やかな味わいをもっと楽しみたいのを1杯半で我慢して、翌日に飲んでみたら、、
「ひゃぁぁぁ!」と、味の変化に声を出して驚いてしまった。
そして翌日、moon sherbetをもう1本購入するために水新さんへ走り、残りわずかな在庫をゲットしたのも価値ある1本と感じだからに違いない。
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移転した水新酒店さんには1.5畳ほどの冷蔵庫がある。
これは生酒管理用の冷蔵庫でマイナス5℃に設定されている。
お酒の酵母の活動を緩やかにし、お酒の変化のスピードを抑えるために使うそうだ。
移転前の店舗では広さがなくて叶わなかったそうだが、今はこの冷蔵庫がお酒の美味しさを保ってくれている。
お店にとっても、お客様にとっても、安心してお酒を楽しめる夢の冷蔵庫だ。
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水新酒店さんは年末年始は31日まで、元旦休み2日からやっているそう。
年末年始のお酒調達にありがたすぎる!!
(詳細はお店のInstagramに掲載されています)
日本酒をメインに取り扱っている新水酒店さんだが、国産のクラフトビールも並んでいる。
今後は焼酎も一蔵との取引がはじまり、国産ワインの取り扱いも予定されているそう!
より多くのお酒好きが通いたいお店になることは間違いないはず。
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お酒は日々入れ替わっていくので、オススメは来店時に関田さんに聞くのが良さそう。
自宅用でも贈答用でも、関田さんなら
「じゃあこれで!」な1本をおすすめしてくれます!
この日はインタビューのついでに取り置きしてもらっていたお酒を受け取ったのだが、せっかくなのでこのお酒に合うおつまみもおすすめしてもらった。
「この酒は肉とも合いますよ!」
とのことで牛タンと一緒に購入させていただいた。
もちろんその日の晩に味わってみたが、すっきりと爽やかなお味で、肉の油と合わせてもさっぱり楽しめるいいお味だった。
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Bunraku Reborn Glowing Icicle 720ml
(¥1,900)
関田さんが説明してくれた味わいやうんちくなどを思い出しながらそのお酒を飲む。
飲みながら水新酒店さんで買ってよかった、とうれしい気持ちになる。
このプラスαがあるから、また買いに行きたいなぁと思うんだろうな。
この人から買いたい!と思わせてくれるすてきなお店。
水新酒店さんへ皆様も足を運んでみてください。
関田さん、また新しいお酒との出会いを求めてお店に伺いますので
「じゃあこれで!」な1本をよろしくお願いします!
【水新酒店】
営業時間 10:00〜20:00
定休日 月曜日
住所 東京都東村山市栄町2-37-8 都営東村山栄町第4アパート103
電話 042-306-2963
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