あなたはあなたではないけれど/ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』 #サイステ  感想


そこに居たのは私の知っているあなたではなかった。
だからより一層愛おしく感じるのだ。


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ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』絶賛公演中です。
6月26日で千秋楽を迎える公演ですが、最終日は配信もあります。いよいよラストスパート!
というわけでここにわたしの感想を残しておきます。
舞台の感想は全部鍵垢に残そうと思ったのですが、こうやって感じた人間もいるのだという感想を表で残しておくのも悪くないなと思い書きました。

これを読んで「舞台ええやん!」ってなる稀有な人がいれば是非26日の配信を買ってください。
25日の当日券も一応まだあるっぽいので現地行けそうなら是非。


とはいえ手放しに「おすすめ!!」とだけマーケティングするようなものでもなく少しネガティブっぽい所感や自分語りも含むものなのと内容にまとまりもないのでこういう人間もいるんだなぁというのを眺めて行ってください。


また普通に舞台の感想やネタバレも含むのでなんの前情報もなしに見たいという方はわたしのnoteなどではなく公式に上がってるキャストさんの意気込み動画などをどうぞ。


※舞台の感想のみ読みたい方は「お待たせしました」まで飛んでください!

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わたしは冬美旬くんのことが大好きな人間です。
冬美旬くんが大切にしているHigh×Jokerというアイドルが大好きで5人が5人で居ることに喜びを感じながらSideMを楽しんでいます。
またここ1年はC.FIRSTというアイドルと出会い彼らのことを知っていくうちにほぼ担当と呼べるレベルで好きになっているなということに気づきました。
クラファPを名乗っていいのだろうか……眉見わかる?


そんなこんなで舞台出演アイドルの2/3が特に応援しているユニット。
しかもドラスタのことを好きじゃないオタクってあんま居ないらしい……というあたりで例に漏れずわたしもDRAMATIC STARSのことは担当の先輩アイドル的距離感で大好き。
率直に「狙われてるな……」と感じる采配でした。笑


舞台化に際してクオリティなどの心配はあまりしていませんでした。
というのもわたしが2.5次元系の舞台にあまり詳しくないからです。
今まで通しで観劇したものは松ステ(喜劇・F6単独も)くらい。
おそ松さんはそもそもメインストーリーというものも無ければメタフィクション・ブラックジョークなんでもあり!という感じなのでそういう展開のひとつとして受け入れやすかったです。
またアイドルマスターSideMはゲームが3つあり(※ひとつはサービス終了済)、そのうち事務所全体を通したメインストーリーがあるのは最新作であり今回の舞台の原作でもある「GROWING ST@RS(通称:サイスタ)」のみ。
一応原作はサイスタってことになってますがサイスタ内でクラファとドラスタとハイジョが絡むお話ってないわけで。原作もなにもそもそも原作が無いんだよな〜!!!!!!!!
朗読劇で旬に猫耳をつけてた天峰も台本通りとはいえ原作って呼んでいいか微妙だし..........なんなんだよあの台本..........

また3つのゲームで絶妙に世界線が違うことでお馴染みのSideMにはアニメも存在しますがアニメとモバゲー版も違う世界線のお話だと思っています。
わたしはアニエム10話からHigh×Jokerのことを好きになった人間ですが、「ハイパーアゲアゲボーカルシキ!!!」「仮免」は四季くんと旬の関係においてある種のゴールでありモバゲー版ではサービス終了でも決まらない限り永遠に交わされないやりとりです。
冬美が四季くんに甘すぎるがばかりに認めたっぽくなってますが「試験採用」じゃなくなったことをはっきりと言及してるシーンって未だに無いので……。
(そもそもアニエムは6ユニットからはじまったので本当に違う世界線です)

原作との相違と言うのならそもそもアニメもゲームもプロミ台本も星ぱも全部ちょっと違う世界線なんだよな〜……というのもあり、だからこそ原作との相違とか解釈違い、みたいなところはわたし自身はまだ見ていない段階では言及しかねるという感じでした。

一方で、舞台化というもの憎さから俳優が批判されたり、逆に声優が蔑ろになってしまうことが発表時点では一番の不安でした。
わたし自身ジャニーズが好きだったこともあり、実写化ってとにかく叩かれるし、なにも知らない人から好きな人がブスとか棒とかめちゃくちゃ悪く言われるから俳優オタクにとって基本的に良いこと無いんですよ。
2.5次元界隈のことはわからないので言及しかねますが、ジャニの実写化に限った話でいうとオタクは原作を買うし、演じる側はストイックに役に向き合って最高のものを作り上げようとしているにも関わらずどんな作品だろうと実写化というだけで叩かれる。これだけ理不尽な話はありません。
実写化はバズりますが好きな人の安寧を願ったらマジで実写化に出て欲しくない。

ゆえに、好きな作品きっかけで俳優さんやそのファンの人が傷つくようなことが起きないといいなと思いました。今も思っています。せっかく演じてくださる方が不用意に傷つくことはなるべく避けたい。

舞台自体を受け入れられない気持ちがある人がいることも大切にしたいし尊重しますが、あなたに好きなものがあるのなら、同様に何かを一生懸命愛している誰かを傷つけるような発言をするべきではありません。あなたもわたしも。

また、これまで役を演じてきた声優のことを考えると「自分が今まで演じてきたものって?」となりかねないだろうし、中でもC.FIRSTはデビュー1年未満で3人ともはじめてのアイドル役(特に宮﨑さん・伊瀬さんにとってははじめての大きい役)というのもあり、そのタイミングで天峰秀役がふたりになることについても「中ファを大事にしてくれ〜!!!!!!!!」と胃を痛めてました。毎週のプロナイトで3人が本当にC.FIRSTというアイドルを大事に演じていることを知っているので………もっと大事に育ててくれバンナム……………

この辺の声優とキャラの距離が近すぎるところも舞台化へのあんまりよくないイメージの一端だろうな、と思います。舞台俳優≠アイドルなら、声優≠アイドルやろがい!とわたしは思ってしまうのですが、それはそれとして彼らがこの数年培ってきたものの大きさも、役への覚悟も知りすぎてしまっているので普通に戸惑うしわたしが声優なら「俺の役だが!?!?」という複雑な気持ちになっちゃう。
舞台見に行ってる声優さんたちは本当に精神が健やかで大人だし、それに対する俳優さんたちのリプが本当に嬉しそうなのがすごくほのぼのとするのでぜひ永塚さんや渡辺さんのtwitterを見てください。
(推しさんはもし行くことがあるならtwitterやってるユニメンと同じ日に行ってくれると個人的にとても嬉しいです……)


また、舞台をそうやって楽しみだとかなんとも思わない人がいる一方で、「2.5次元」を嫌う人にだってそれ相応の理由がちゃんとあるわけでそれも絶対に否定してはいけないなと思いました。
なにかを嫌うことってストレスだし、そうせざるを得ないものが人生には絶対あるし嫌いなものがなにもない人生もまた不健康だと思うので、その嫌悪だとか怒りをオモチャにしたり配慮をしないこともまた暴力的で乱暴なことだと思います。
だから「舞台化とかクソ!!」と怒っている人以上にそういう人に対して批判的な風潮が一部で起きていることの方がいやだなぁ〜と思ってました。
何事も嫌いになりたくて嫌いになってるわけじゃねえしよ…………....
他者の憎悪や嫌悪、あまり軽視したくねぇんだ…………

というあたりでうまく住み分けできたらいいね!というのが一番最初の感想でした。

この記事も「舞台化反対の人を舞台に連れて行ってみましょ〜よ!」ではなく「サイステって何物!?」です。
くれぐれも舞台化が苦手な人や実写化に忌避感がある人は無理せずに自衛して美味しいものを食べて温かいお布団で寝てください。
お互いすこやかでハッピーで居たいので……


余談ですが「舞台に関するRTを舞台が苦手な人に見えないようにしよう!!」と思い舞台や声優の話を鍵垢でするようになったら、声優がすこやかでかわいいことに気が狂ってしまい声優アカウントみたいになってしまいました。なんなら舞台の話より多いらしい。声優が前髪を切りすぎて高校生の妹に「お兄ちゃんの前髪、中学生みたいじゃん!!」って言われてちょっとヘコんでるのがかわいい話を一生擦り続けている。なぜ????助けてくれ〜〜〜!!!!!!!!!マジで助けてほしい なんで????????


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お待たせしました。
ここからが舞台の感想です。前置き長すぎ!!!

全体的な感想を言うと「楽しかった〜!!こういうのもいいね!!」という感じ。
最初の方はサイスタダイジェストみたいな感じで少し早口でサイスタを再現するパートですが見慣れると早口があまり気にならなくなります。
ドラスタ中心のオリジナルのパートやライブパートもクオリティが高くて楽しかった!現場っていいね〜!!!!
またサイスタ1〜3話のメインのC.FIRSTとHigh×Joker、それからSideMの顔でありアニメにも出てるDRAMATIC STARSに出演メンバーを絞ったことで原作ちょっとしかやってないよって人にもわかりやすい人選だったかなと思います。
SideM入門編って感じ。
「舞台がどんなもんか気になるぜ!」って人には今回の公演すごくおすすめな組み合わせだと思います。
クラファとハイジョは高校生被りじゃん!ってわたしも思ってたんですけど、楽器を弾きとても仲が良く賑やかなHigh×Jokerと結成したばかりで距離がぎこちないものの誰よりもストイックに練習するC.FIRSTの対比がすごくよかったのと、そこに大人であるドラスタが加わることで良い味が出てるなと感じました。
大人だから思い悩むことや衝突することもある。大人だってこどもから話を聞くことで気づくことがあるし、こどもは大人の背中を見てまた頼もしく成長していく、というSideMの年齢関係なしにお互いのことを尊重していくところをすごく感じるストーリーでした。

また個人的に嬉しかった点としてはアニメと違って最初から15ユニット(C.FIRSTが後から合流して16ユニット)あってその中でいくつかのチームに分かれるよ!この地方はこの3ユニットが選ばれたよ!とちゃんと16ユニットあることを前提に話が進んでいたのが嬉しかったです。
途中でお茶会とか肉体派ユニットの話とか出たからカフェ彩回とかWこがふれ回とかも有ったらいいな〜と思いました。
舞台の脚本的には今後もっともっといろんなユニットでやっていくつもりなんだろうなと感じるのでまだ担当ユニットが来ていない人も予習も兼ねて今回の配信を見てもいいんじゃないかな。
春名と四季がマジでそのまんますぎるので見て欲しい。口に野上翔住んでんのかい!
あと天道輝さんがとにかく太陽で脚が長いので見ててHAPPYな気持ちになります。
嬉しすぎて夜中のもくりで輝Pに「天道輝さんって本当に良くって……」と言ったらゲネプロの動画を見てくれて「声が大きい!!!!」って大喜びしてました。天道輝さんの声がデカいと嬉しい人におすすめです。


まあ、この辺の詳しい感想についてはきっと他の人も言ってくれているでしょうし、舞台を実際に見て各々の感想を感じて欲しいのでわたしからは割愛します。
語ろうと思えばいくらでも語れるのですが百々人は俺のことが好きとかライブパートで秀くんと鋭心くんが歌割りが切り替わるところでボディタッチするところがエモい!!みたいなそういう話を一生するので……….....
まあ細かすぎるサイステの好きなところ選手権をやってもいいのですが今回の本題はそこではなく。


ここからの話を簡潔に言うならば『舞台の冬美旬≠ゲームの冬美旬』という話です。
ただこれは批判や悲しいお気持ちではなく『違うからこそ嬉しかった』『違うことが嬉しいと気づけて嬉しかった』という話を今からします。
(※決してdis記事ではないのですがもしかすると悲しい思いにさせてしまうかもしれないので大見さんのファンの方で万が一このnoteを開いている人がいたら先に謝っておきます。ごめんなさい)


いちばん初めは違和感でした。
わたしは初日の公演に入ったのですが、舞台上で初めて冬美旬が喋った時、耳から入ってくる声が男性的で低く、また初日ということもあり少し上擦った感じで、わたしが知っている旬ではない、というのが率直な感想でした。
四季役の土屋さんや春名役の高橋さんの声が声優さんの声質に似ていたから余計に「あれ?」と感じたのかもしれません。
おそらく本来の大見さん自身の話し方と遠い喋り方でずっとなにか詰まったような違和感を感じました。
とても楽しそうにキーボードを弾く。5人の中でまとめ役として振る舞っている。所作が綺麗。だけど旬ではない。
アニメやゲームの舞台化を厭う人はこういうところを忌避するのだろうか、と観劇中に感じてしまって少しモヤモヤした気持ちで初日公演を終えました。

どんな旬でも旬だとはわたしはきっと言い切れない方の人間です。
彼が性格が悪かったり暴力的であるという風に解釈されている二次創作やツイートを読むと悲しくなってしまうし、原作でもチーム分けなどで旬が蔑ろにされていると感じるとしょんぼりしてしまいます。

ただそれでもそこにひと匙ばかりでも愛があってくれたら良い。
冬美旬を大切にしてくれる人ならそれでいい、と思っていたはずなのに、冬美旬に真剣に向き合ってくれている大見さんの声に違和感を覚えてしまったことが本当に悲しくて自分自身のことを厭いました。

一方でそんな違和感が悔しくて、アーカイブを見直したり、他の人の感想を片っ端から読んでいくうちにその指先までの所作の美しさ、最初は難しい顔をしているもののHigh×Jokerとしての活動が増えていくうちに笑顔が増えていくところ、いちばん最後のライブシーンで本当に楽しそうにキーボードを弾くところに確かに冬美旬の面影を感じました。

また、声質は永塚さんと大きく異なるものの、その語尾をふわっと抜くところだとか、ライブ時の身のこなし、夏来と話す時だけどこかやわらかで優しい声になるところなど、ああ、たしかにこの人も冬美旬なのだ、とどこか納得するような感覚を覚えました。


そんな違和感および納得感を検証したくてチケットを追加した6月23日公演。
前方席なのにあまりに担当が受け入れ難かったらどうしよう、とビビってお守りのようにかばんに旬くんのうちわの他に天峰くんのうちわも忍ばせてみたり。(結果として両方ちゃんと見てもらえたので両方持ってってよかったです✌️)

公演後半ということもあり、初日に感じた全体的な早口さだとか無理をして原作に寄せようとしている感じがみんな自然になっていて、カンパニー全体として良くなっているように感じました。
大見さんがお話しするシーンは依然としてそこにあるのは原作の旬の声ではなかったのですが、初日よりもどこまでも自然でなめらかで感情豊かで「ああ、ここにいるのがこのHigh×Jokerの冬美旬だ」とすんなりと受け入れられるものでした。

どうしても人間の声帯はみんな異なるし、モノマネライブでもないので声が全く同じ人を探してくるのは不可能である。その上で土屋さんや高橋さん、設楽さんのように原作に寄せる人がいたり、大見さん、櫻井さんのように寄せずにそのアイドルの解釈を詰めた演技をする人がいる、と知ることが出来たのが本公演での一番の驚きだったかもしれません。


大見さんの演じる旬はキーボードを弾きながら遠くの客席までじいっと見渡して、遠い位置のうちわを見てただただ柔らかく微笑みます。
上手側でいちばん高い位置で客席からはいちばん遠いところにいながらもそこにあなたを応援している人がいるとちゃんと気づく。
物理的な距離は遠くともゆっくりと客席を見渡して自分の名前を、自分の色をちゃんと見つける。
そんな一連の仕草を見て「旬だ………」と思いました。
モバエムでもアニメでも旬くんが自分を応援してくれる人を見つけて笑顔を浮かべるというエピソードがあります。
他の人のレポなどでも、大見さんの旬も特に派手なファンサービスをするわけではないけれど笑顔でじっと見つめてくれるという話をよく見かけるのですがまさに冬美旬なんですよね………投げキスやハートにイベント中で挑戦することはあれどデビュー直後の旬はまだ「そこにいるあなたをただ見つけたことだけを教えてくれる」というアイドルなので………

また昨日はHigh×Jokerのアフタートーク回だったのですが旬の弾いている楽器を「ピアノ」と言われた際に大見さんが「キーボードね」と即座に訂正してくださったところでこの方はいかに真剣に役に向き合って下さっているのだろう、と胸を打たれました。
冬美旬においての「ピアノとキーボード」の話はモバの通常号およびサイスタエピゼロでも触れられるほどに彼の根幹の部分の話なので、そこを混同しないことを冬美旬を演じる方がちゃんと大切にしてくれているということが本当に嬉しくこだわりの強さを大切にするところに旬の面影を感じました。


そういう細かい所作や考え方、そして永塚さんもおっしゃっていましたが滲み出る育ちの良さが冬美旬くんでした。
声だけの話をするとやっぱり永塚さんの演じる旬の方が馴染みはあるのですが、舞台の上で動き踊り思考する。そんな一挙一動をひとつずつていねいに、しなやかに演じてくださる姿は確かに冬美旬でした。

あなたとあなたは全く同じ人ではありません。
それは冬美旬と永塚拓馬さんという時点で、永塚さんのことは本当に尊敬していますし旬の隣にいる人は叶うならばずっとあなたがいい、と願っていますが、冬美旬≠永塚拓馬です。
そして冬美旬≠大見拓土であるように、永塚拓馬≠大見拓土であり、だからこそより一層新たな発見があり、発見することを愛おしく感じます。
全員違う人だけれど、それでもそのベン図の真ん中にある根幹が愛おしくて、ベン図の重ならない部分の分だけ新しいあなたと出会う。

そういった意味でこの舞台に出会えてよかったと思いました。
愛してくれてありがとう。真剣に向き合ってくれてありがとう。
あなたなりの冬美旬と共にこの数ヶ月を生きてくれてありがとう。
大見さんご本人もアフタートークで「僕は旬とは性格が遠い。だけどこの5人でいると自然と旬になる」というお話をされていましたが、その姿にHigh×Jokerと出会ったことでその世界に彩りが増えていく冬美旬くんという人間そのものを感じました。
あなたが旬くんと出会ってくれて、向き合ってくれて本当に良かったです。

ベン図の重ならない部分の話ばかりしたのでベン図の中央の話もしましょう。

High×Jokerというアイドルを全体で通して見た時、わたしの愛するHigh×Jokerの概念がそこにありました。
ゲームもアニメも舞台のどれも少しずつ異なりますが、その上で今がいちばん楽しくって一瞬一瞬のきらめきを抱きしめるように呼吸をする彼らという部分はその3つともで共通しています。
5人で全力で笑って5人で真剣に悩んで、ずっと賑やかにきらめいて、たった2年間の軽音部のリミットまで全力で謳歌する。
そのきらきらと輝く内にある刹那的な部分を愛しているので彼らが楽しそうであればあるほど涙腺が緩みそうになりました。

あと舞台のHigh×Jokerの役の5人も本当にずっと仲良しで賑やかなんですよね………
アフタートークでも終始ずっとみんなお互いのことが大好きでいつも一緒にいて賑やかで、という話をしていたし、アイマス公式Chのキャストインタビューでも他の2ユニットから賑やかと言われる彼らについHigh×Joker(声優)を重ねてしまいました。
High×Joker(声優)もお互いがお互いを尊重していて、ことあるごとにお互いのことをたくさん褒めることを厭わずにとても仲良しなところが大好きなので……。
High×Jokerにまつわる人たちがみんな「この5人が大好き!」「High×Jokerが大好き!!」と言ってくれるところが本当に大好きです。

またアフタートーク内で四季くん役の土屋さんが役作りについて聞かれて「役作りというか、ジュンっち大好き!ハヤトっち大好き!ナツキっち大好き!ハルナっち大好き!って気持ちを出してると四季くんになる!」とおっしゃってて、まさにわたしが今まで見てきた四季くんそのままのような言葉で本当に本当にその言葉をずっと抱きしめています。

アイドル≠声優≠舞台俳優ではあるもののそれでも根幹の部分や愛の形がどこか似た形をしていてどれも少しずつ違うからこそいっとう愛おしいのだなと感じました。


少し話は変わりますが、アイドルマスターSideM(ゲーム版)で一番好きな歌詞はなにか?と聞かれたら伊瀬谷四季くんの『サイコーCOUNT UP!』の「どんな寒い夜が来てもゴキゲンならばあったかいね」という部分の歌詞を挙げます。

『サイコーCOUNT UP!』という曲自体、伊瀬谷四季くんがHigh×Jokerという「理由」に出会った喜びや楽しくて仕方ない今現在のこと、そしてそれを伝えていきたい目の前にいるキミ──客席にいる子猫ちゃんやヤローども、CDを聴いてくれた人、大好きな先輩たち、そしてまだ伊瀬谷四季くんを知らないけれどいつか好きになる人──に歌ったハイパーにアゲアゲでハッピーなラブソング(これは恋愛に限った話ではない)です。


舞台版のHigh×Joker曲『LET’S GO ALL THE WAY!』はそんな『サイコーCOUNTUP!』の四季くんを彷彿とさせる一曲でした。

ここで『LET’S GO ALL THE WAY!』から歌詞を一節紹介したいのですが、


出会いの春に芽吹き
好きなこと見つける夏の風に乗って
色づく秋を歌え
凍る冬 並べばほら寒くない
青春って名前の四季


「青春って名前の四季」
そう!!!!High×Jokerの青春って四季(季節)であり四季(人名)なんですよ!!!

たった3人の部員と幽霊部員の軽音部がHigh×Jokerになったのはやっぱり伊瀬谷四季くんが春風のようにあの部室に訪れてくれたからなわけで。
幼馴染が和解傾向にあるのも、夏来の世界が広がっていってるのも、冬美が「楽しい」を知って感情豊かになっていってるのも、春名が幽霊部員に戻らず部活を続けられるのも、秋山隼人が入学時に望んだようにバンドとしてどこまでも羽ばたいていけるのもそこに四季くんが居たからなんですよね。
SideMアニメ7話の「If I hadn't meet you I wouldn't be here now.(もしあなたに出会わなかったら、わたしはここにいないだろう)」という英文をHigh×Jokerの根幹だと思っている人間なのですが彼らのいまの青春はまさに伊瀬谷四季くんがもたらしてくれたものであり、春夏秋冬四季を擁する5人が集まったからいまのHigh×Jokerがある、というのをひとことで表すならまさに「青春って名前の四季」という言葉に尽きると思います。
またこの「青春って名前の四季」、1番が隼人くんで、ラスサビが夏来と旬(なのでおそらく2番が春名)、とほとんど四季くんがメインボーカルで歌う中でそこだけ明確に先輩たちが歌うという歌割りがHigh×Jokerだなあと感じました。

そして「凍る冬だって並べばほら寒くない」はまさに『サイコーCOUNTUP!』における寒い夜の文脈なわけで。
舞台の四季くんも、わたしがいままで知ってきた四季くんと同じように寒くて悲しくて辛い日にもいっしょにいてごきげんならば寒くないよと教えてくれる。

初日にこの歌詞を聞いた時にわたしの知っているHigh×Jokerのいままで、そしてわたしの知らない目の前にいるHigh×Jokerたちのこれからに想いを馳せて思わず感極まってしまいました。

製作陣が原作と同じなことは曲の世界観がブレないというのが利点にありますが、その上で同じように四季を歌う『SEASON IN THE FIVE』、楽器を演奏しメンバー紹介がある『Sunset★Colors』、そしてゲーム版の彼らのはじまりの曲である『HIGH JUMP NO LIMIT』とは違ったアプローチで、舞台の世界線で生きている彼らのデビュー曲としてすごくしっくりと来るものだったのがすごいなぁと思いました。

SITFも季節を歌う曲ですが「I know who you are」で“ふゆ“と読ませる芸当は割とお互いへの信頼度高めのHigh×Jokerじゃないと出てこないんだよな........5thアニバだから出来る5人のお互いへの信頼度の高さを歌った曲だな、と以前から思っていたのですが舞台曲と比較することでより一層その重みだとか年月の深さを感じる気がします。

舞台の曲を聴くことでより一層ゲームやアニメのHigh×Jokerのことも好きになるし、舞台のHigh×Jokerのことも好きになるなぁと感じました。
それってすごく幸せな相乗効果だな、と思います。

「舞台化することでどっちか(ゲーム・舞台双方)のHigh×Jokerを好きになれなくなってしまったらどうしよう.....」という漠然とした不安がこの数ヶ月あったのですがふたつを比べたりゲームやアニメなどの雰囲気を舞台から感じるたびにどちらもどんどん好きになっていきます。
ハイジョのこと、結構重い感情で好きな自覚はあったのですがまだまだ大好きになっていけるっぽいです。やば!!!!すごくない!?


アニメとゲームを同一視できなかったように、アニメ・ゲーム・舞台の3軸は全部別物だなと思うのですが、どのHigh×Jokerも大好きで大切な担当アイドルです。全部少しずつ違うけれど違うからこそ全部のHigh×Jokerが大好きだな………という気持ちが強くなってきます。

High×Joker(舞台)の役者さんはことあるごとに「曲をフルサイズで歌いたい」「5人で単独公演がしたい」「もっともっとHigh×Jokerを演じたい」という話をしてくださいます。
今ならわたしもそう思います。願わくばあなたたちともっと先の未来だって見てみたい。

あなたとあなたが違う人だから良かった。
そっくりそのまま同じ人じゃなくてよかった。
すべてのあなたたちが違う人だから一人ずつのあなたを愛していって好きなものが増えていく。
そんな素敵な出会いを出来たと感じる舞台でした。

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さて、ここまではあくまでわたしの感想です。
この舞台を見てどう感じるかは人それぞれ。
ぜひそのパフォーマンスを見てそこで生きているアイドルたちのことを知って少しでも好きになってもらえたら私は嬉しいです。
この記事を書いている6月24日現在、6月25日の現地チケット(若干数)と6月26日の配信チケットを購入することが可能です。
ぜひその目で見届けてくだされば幸いです。


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