日々の機微(148) 俳句構造論のタネ

昨日に引き続き頭の中をグルグルしていることがあります。

神野紗希さんの「起立礼着席青葉風過ぎた」という俳句です。

小学校に行くときなんかに、よく例として使う俳句なのですが、子どもたちが日常的に使っているフレーズなので紹介しやすさがあります。

平成時代の名句として挙げるならば筆頭になる俳句ではないでしょうか。

さて、この「起立礼着席青葉風過ぎた」が頭の中をグルグル回っていたのは、作品の良し悪しとは関係のないところでした。


昨日のFUJIWARAの原西さんのギャグ「隣の家に囲いが出来たんだって」「黙っとけ!」を考えているうちにこの俳句に行き当たったのです。

俳句を教えるときにどのように描写するか、どのように発想を飛ばすかということを教えがちですが、実は大事なのは構造把握なのではないかということを考えていました。

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