日々の機微(129) 霜降り明星から考える型のチカラ
「型」のチカラを考える
「型」は善か悪か
「型」という漢字から受ける印象はポジティブでしょうか。それともネガティブでしょうか。
私にとっては、とてもネガティブな言葉という印象があります。
「型」という漢字を使った言い回しに、「型に嵌る」や「雛型」といったオリジナリティの欠如を示す言葉があるからです。
オリジナリティの欠如は創作者として致命的な印象があります。だから今まで「型」は悪いものだと思っていました。
ところが最近、考えが変わりました。
それは霜降り明星の粗品さんのネタを見たことがきっかけでした。
霜降り明星のボケとツッコミのパターン
昨年くらいから霜降り明星の粗品さんのフリップネタというのをYouTubeで観ています。
フリップについて粗品さんがツッコミを入れていくというスタイルのネタを披露しています。
昨年末から観始めて、すでに最新話まで視聴してしまいました。最新話まで観切ってしまったので、霜降り明星のコンビネタも見ることにしました。
するとあることに気が付きました。
それは、粗品さんのツッコミは、相手がフリップから、せいやさんに変わっただけで、まったく同じパターンだったということです。
せいやさんがボケる。そのボケの状況非整合性を指摘するというパターンです。このワンパターンと言っても過言でないくらい同じ方法でツッコミを入れているのでした。
型の要素を分解する
しかし、同じパターンのツッコミでも、飽きることなく面白くて笑ってしまいます。ここに型のチカラを感じました。
ですが、考えるてみると、同じパターンの芸風がウリの漫才コンビでも最近では観なくなってしまったコンビもいます。
例えば
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