みんなのまえがき (2023.4 樹色マガジン第4号)

横臥漫録抄 三月
朝 ええもんちぃ半分、番茶、珈琲牛乳。 #東京荒野 三十二号が届いた。昼 鰯の鮨二ツ、半熟卵の煮物。乾酪蒲鉾を齧つた。茶。珈琲を残した。間食 タルトケヱキ四分の一とチヨコ大福、珈琲牛乳。夕 食欲が無くて何にも食べられない。ヤクルト、茶。寝る前にカロナアル百五十を飲んだ。(三月八日)

朝 ドヲナツ四分の一、番茶、珈琲牛乳、ヤクルトを残した。昼 咖喱、金平、茶。珈琲を残した。間食 珈琲牛乳が飲めない。夕 穴子の白焼に蒲焼の垂れ丼、芽花椰菜にマヨ、金平、螢烏賊の酢味噌和え、苺。ヤクルト、茶。残便感があるのに行きたいタイミングで厠へ行けない不自由が苦しい。(三月十三日)(菊池洋勝)

さて、どんな文章が前書きになるのかはいまだに結論が出ていない。もとより結論を求めるのが不毛である可能性も高い。そんなことを考えながらポチポチとキーボードをたたいている。という前書きはよく見るような気がしないでもない。
車の運転をしていると、大型トラックの後ろを走ることがある。あれはなかなかに面倒だ。車間を広めにとらないと前方の信号が見づらい。なかなかに気にかかる。
電車に乗っていると、前方で何か鞄を探っている人がいた。焦っている様子だったので忘れ物か何かだろうか。なかなかに気にかかる。
道端を歩いているとつまづいた。目の前には大した障害物はないはずだった。運動不足か。なかなかに気にかかる。
座っていると知り合いがいることに気づかなかった。視界には入っているはずなのに気づかないのも不思議なものだ。なかなかに気にかかる。
前書きはこんな感じでいいのだろうか。まあいいだろう。どんなシチュエーションでもまえがきになる。(佐伯一馬)

今号の選をしてくれたのは大学時代の同級生のとこうわらびさん。とこうさんは、何事にも手を抜かず真剣に、前向きに取り組む。よって第4号も納得の出来上がりになった。とこうさんは大学卒業後、阪急十三駅前の居酒屋に勤めていた。激務だったが前向きに働くとこうさんを応援したく、よく仲間と通った。そんなとこうさんも転職し新しい道を踏み出している。いまも引き続きとこうさんを応援したい。(川嶋ぱんだ)


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(樹色マガジン第4号 「みんなのまえがき」2023.4.10)


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