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「第三章 女性牛飼いの章⑲」~助成金の誘惑~

そんな事がありながらも無事に土地を借りる事ができたので、その土地にコンテナハウスを2台搬入しました。

1台は加工場として、もう1台は事務所として。

僕はますます忙しくなったのでほぼ事務所で寝泊まりする事になりました。

食品乾燥機も二台そろえました。

1台は助成金を使って購入したもの。

もう1台は女性牛飼いさんの家にあったもの。これも僕が購入しましたが、 こっちは助成金の対象になりません。

他にも色々必要なものも搬入し、いよいよ事業が開始されました。

仕事は計画通り女性牛飼いさんのお姉さんに手伝ってもらいます。

すると、色々と気になる事を言ってきます。

「これも、これも全部助成金で購入したんでしょ?」

どうやら女性牛飼いさんがそう言ってたらしいのです。

助成金の対象になるのは一部でほとんどの資材は自分のお金で購入しています。

女性牛飼いさんはまた、自分の都合が良いように勘違いしているようです。

そんな事もありながら仕事を進めていると、ある日女性牛飼いさんの方の食品乾燥機代の請求が来ました。

「高すぎる。」

おかしいと思いながらネットで定価を調べるとそれよりも高い。

「ふざけるな!」

女性牛飼いさんへ問い詰めに行きました。

つづく

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