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支配の悪魔とチームリーダー

マキマさんこと”支配の悪魔”は「対等な関係」が欲しかったらしい。
彼女の行動は世界変革に向けたものに見えたけど、それはチェンソーマンという自身の上をいく(と支配の悪魔が感じられる)者との関係性の確保のためのイベント実施に過ぎなかったていうことなのかしら。しかも、最終的にその願いが誰あろうチェンソーマンによって簡単に破壊されることもわかっていたと。

会社組織で地位が上がっていきチームのトップになると、周囲はその人に対して対等に接して来なくなる。文化的、経済的、その他の理由で「支配される」関係に落ち着こうとしてくる。こちらもそれが当たり前のように感じるし、都合が良い場面もたくさんある。

で、「支配の悪魔」はチームで飲み会に行った時に思うのだ。つまらねーと。そして、飲み会の翌日、朝一番に思うのだ、気を使わせたろうなーと。

もちろんわかっている。自身が「支配の悪魔」でいられない世界を持っていれば、そこでは対等に突っ込んだり突っ込まれたりできる飲み会が開けるのだ。実際、そういう世界を持っている人は多いだろう。

それでも「支配の悪魔」は思う。せっかく縁あって長い時間を過ごすみんなと、もう少し面白く飲んだりできんもんかと。想定を超えてくるアイディアや行動力を見てみたいと。そして、心の片隅で恐る恐る願うのだ。助けて、チェンソーマンと。自身の想定を超えるカオスと破壊を兼ね備えた若手が現れるのを、そして、そいつと対等な関係を築くことを、今日も心のどこかで待っているのだ。

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