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「4th 千原英喜の世界 ~パナソニック合唱団 第46回定期演奏会 先行演奏~」で披露した曲をご紹介

各ステージから抜粋して動画をご紹介していきます!
「4th 千原英喜の世界 ~パナソニック合唱団 第46回定期演奏会 先行演奏」では5曲を披露いたしました。
その中から2曲について、作詩者の背景も含めてご紹介します。
(写真は、常任指揮者の本城さんより提供いただきました!)

「夜もすがら」
~混声合唱のための「方丈記」より~

作詩:鴨 長明 作曲:千原 英喜

鴨長明は、平安末期から鎌倉初期の歌人、随筆家、説話集編者です。
鴨長明の父親は、若くして下鴨神社の最高の神官を務めたほどの有能な人物でしたが、長明が20歳前後のころに早くに亡くなってしまいました。
このことで、長明は家柄や後ろ盾がなくなってしまいます。

その後和歌や琵琶を学び、30代に『千載(せんざい)和歌集』に入集し、初めて勅撰歌人となります。
多くの歌合(うたあわせ)に出席、1201年(建仁1)、後鳥羽院(ごとばいん)の命により和歌所が再興され、長明も寄人(よりゅうど)に任命されます。
藤原定家(ていか)や藤原家隆(いえたか)など、有力な専門歌人とも交流を深めます。

長明の説明

長明の様子を後鳥羽院は目に留め、河合社の神官に推挙しようとしますが、
同族の鴨祐兼(すけかね)の反対によって実現しませんでした。
若くして家柄・後ろ盾がなくなりつつも、歌人として目に留まる活躍を見せてきましたが、結局願った役には付けなかったことに長明は失意し、出家をしてしまいます。(推定50歳ごろ)

その後、大原(洛北、西山などの説あり)に隠棲、日野法界寺(ほうかいじ)の近辺に移り、方丈の庵を構えたそうです。
この日野在住時代に、『方丈記』の執筆などを行い、62歳の亡くなるまでそこに暮らしていたそうです。
参考:鴨長明(かものちょうめい)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)

「夜もすがら」は、鴨長明が自身の人生を振り返る様子を描いています。
こういった背景を知りながら聞くと、曲の流れや強弱に込められているものを感じれるのではないでしょうか。

日野の方丈跡
下鴨河合神社の方丈復元

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「手まり」
~混声合唱とピアノのための「良寛相聞」より~

作詩:良寛 作曲:千原 英喜

以前noteでもご紹介した良寛。前回の記事🔗も参考にいただきながら、
今回は新潟出雲崎の良寛の像と五合庵をご紹介します。

五合庵は、各地での厳しい修行を終え、越後に戻った良寛が40才の頃から約20年過ごした庵だそうです。

五合庵 ※大正3年(1914)の再建

そして、良寛記念館にある良寛と童像。
前回の記事に書いたエピソードの様子が再現されているようですね。

良寛と童像

この像の前には、佐渡島へと続く海が広がっているそうです!

良寛と童像の先に広がる日本海

【こちらも参考にご覧ください】新潟フォトギャラリー・写真家稲垣政雄
良寛さまの風景・良寛和尚・良寛さまと風景/新潟フォトギャラリー (photo-niigata.com)
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演奏と一緒に、作詩者のいた時代や場所に思いを馳せると、また新たに感じられることがありますね。
この他にも、コンサートで披露した曲をアップしていますので、ぜひYouTubeチャンネルで演奏とともに味わってみてください。

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次回の定期演奏会についてのご案内です。

パナソニック合唱団 第46回定期演奏会
千原英喜 個展

2023年9月3日(日)
ザ・シンフォニーホール

開演時間・入場券についてなど、詳細が決まりましたら、ホームページやSNSを通じてご案内させていただきます。
皆さまのご来場をお待ちしております!

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定期演奏会のご案内 - PanasonicChoir (jimdofree.com)

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第46回定期演奏会予告

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