聖徳 通信 感情・人格心理学Ⅰ レポート 第2課題① 評価S 感情の理論にはどのようなものがあるのか日常的な具体例を使ってまとめよ。

設問:①感情の理論にはどのようなものがあるのか日常的な具体例を使ってまとめよ。
本文:
 心理学において標準的な感情の定義は存在しないが、オートニーらは「感情とは、人が心的過程の中で行うさまざまな情報処理のうちで、人、物、出来事、環境についてする評価的な反応である」と述べている。感情には、原因が存在し、喜びや怒りなどの強くて一時的である情動と、明確な原因は存在せず、イライラなどの弱めだが持続的である気分の2つに分けられる。以下では5つの感情の理論について例を使用しながら説明する。
 一つ目はジェームズやランゲが唱えた情動の末梢起源説である。外界からの刺激を大脳皮質の一部である感覚皮質が知覚すると、不随意的に運動皮質に伝わり、身体反応を起こす。身体反応とは主に、内臓や骨格筋の変化である。身体的変化が再び感覚皮質に伝わることで、主観的に情動を体験することができる。末梢起源説は、この身体反応の感覚が情動経験であると考える。身近な例としては、「鳥肌が立つことで“寒い”と認識する」などといった、身体反応をきっかけに感情反応が起きるというものである。

ここから先は

1,090字

¥ 450

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?