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(^o^)

「全部楽しかった、皆で作りあげていこう」って振り切るタレントサイドの考え
「楽しいと感じる瞬間もあった」って言葉が出てくる仕事サイドの考え

後者は若干ドライに感じるかもしれない、けどどっちも間違ってないし双方ベストを尽くしている
自分の中の二面性をなるべく否定しないのがこのところ生まれてきた処世術

今日は沢山ある部屋のドアに無理やり鍵を掛けるとそのうち閉じ込められた人格が暴れる
そりゃそうだ、何も悪くないのに目の先に見える都合ひとつで閉じ込めらるのはたまったもんじゃない
基本的にはどんな事であれ楽しくなっちゃうように導線が引かれている
なのでいい感じに折り合いをつけて脳内で生活してもらう
コツは強い否定を入れない事、あたまごなしはやっぱりよくない
お蔭で最近脳内会議もそんなにない、メインはちゃんと喜怒哀楽の手綱を握ってる

繊細な味付けの食事が好きだ、大切な人とゆっくりその時の会話と共に嚙みしめたい
手元のワインも赤白バランスよく、少し背伸びしたボトルリストなんかもその時なら楽しい

でも、おっちゃんが白いTシャツにくわえたばこで作ってくれる大雑把な料理も好きだ
最近じゃ咥えたばこのオッサンなんて絶滅しちゃったけどそういうのはだいたい旨い
そして息子はだいたいヤンキーで喧嘩も強かったりする、野方の新京旨かったな、なくなったのは本当に悲しかった

作曲、表現、演奏
全部は一つに見える、けどそうじゃないとも思う
少なくとも経験則の中で全てが一緒になりながら心健やかに仕事として成立できた事はない
そうなれているように演出はしていく、どうしても歪みが産まれていく所に味が出るからそれそのものは問題ない
自分の胆力を燃料にチキンレースをする芸事稼業なんてそれが出来るかどうかが最初の篩だったりする
今日も明日も笑えと経験が、高めに高めまくる自己暗示がきちんとアクセルを踏んで勝手にゴールまで叩き込む

たまたま先輩作家が地方出身で目先の金欲しさに若いころ演奏をし過ぎた、という投稿を見た
その人は編曲が本当はもっとしたかったらしい、可哀想だ
と、思ったけど。自分はどうなんだ?
特に裏方稼業をやってると殊更口に出せない事が多い、実績を表に出せないものだって沢山ある
目先の金と経験を積むための最短でそうした結果の残骸みたいなものだ、実際biographyもdiscographyも書いてない
現場に行けば「チワス~さん」みたいな行く先々で呼ばれ方が変わるチンピラワークを体現している
だがしかし、ここからやっぱりここに行きたかった、みたいなものが産まれるんだろうか
もう既に生まれてるのか?産まれてるわ。安心した。すぐ前にベース買ってたわ
何なら砂場遊びで殴り合ってきたばっかりだ、その節は手合わせありがとう
バランス型で生きようとしていると自分の中に突出したものが無い事が一生のコンプレックスにもなるね
けど、多分バランス型を自称するわりに割と尖ったところはそのままに生きていれてる
包み込んで貰える先もある。本当に感謝している、運がいい

演奏をし過ぎた、なんて日は来るんだろうか。
全然そんな事ない、もっと欲しい
セッションもそう、楽器単体もそう
おいしそうなところ、噛んで味がするものは何でも齧る
美味しさの根幹を盗みとる、言葉通りの強欲が結局勝る
会場の前打ち合わせで「痺れる現場になりますが…」みたいな事を二月に言われた時もテンションが上がってた、
そういうのに身を置く事がきっと好きなんだと思う、合理的な事が好きな筈なのに全く以て合理的じゃない場所にいる
死にたがりって話でもなく、なんだかそういう所でギリギリを振り絞ってるとそれが当たり前に出来るようになって
また次のやばいのが来るのがきっと楽しい、勝手に涙が出る所まで追いつめられるのは困るんだけど
それもきっと楽しんでる、その時病んでも止める理由にはならない

止めてた砂場遊びの個人作品も進める事がもうすぐ出来そう
ピースが足りてないんだよなって思ってた所もあったんだけど
最近そんな事もなくなった、チャートやセールスとはかけ離れた愉しくて酷い曲を書こう
刺さる刺さらないなんてどうでもいい、自分が楽しい事を入れ込めばいい
ビリーアイリッシュだって自慰の達人だと言っていた、本来セルフィッシュでいい
好きな事をする権利の元やってるんだからさ
考え方はたまに自由の拘束具にも成り得るから怖いもんだね

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