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夏の半券を歌唱しました

イベントは参加賞的に~っていう話をぼんやり思い出して
軽いノリでぽーんって楽しいしそれでいいよね、的な感じで
何となく聞いてみた夏の半券の歌詞が思った以上に好きだった
ろっきろっきのー意外だとこんな風になるんすね
ちゃんとバンドマンだったのかな、音作りがなんかそんな感じ
個人的には蝉時雨~の所のピアノが暈けた感じがすごく好き
夏って確かになんかぼんやりした気持ちになる時あるよね
朝方にリクライニング緩めて天井向いて何にも出てこねえって時とか
終演後に舞台袖で貰った冷やしぼ目に当てて冷やしてる時とか
日常だとかき氷待ってる時とか、手が離れた後の景色だったり

歌詞読みながら綺麗に忘れてね、って言葉を思い出してた
綺麗にってのは流石に無理なんじゃないのって
その時は思った、泥の味がする珈琲が懐かしい
気が付けば自分でも使うようになった
柔らかい笑顔で言うのがコツだと思う
無かった事にも出来ないしする気持ちもないし、
だからといって追うでもなく、綺麗の定義はよくわからない

新しいものがなんだって正しいんでしょって言葉も織り交ざる
何でもじゃない、正しいの定義もこれまたぼやけているけど
金継ぎしてでも使い続けている自分より長生きのマグカップや
古物の遺産みたいな入出力装置に車が買える位の値段を掛ける
ただ新しいだけのモノヒトに振り回される程今はふわついてもない
ifの話を妄想してちょっと喰らったから
そういう意味ではふわふわしてるのかも
そんなこんなでイメージが膨らんだ
記憶はしまっちゃおうね、それこそ綺麗に

歌を入れる前に声を響かせる箇所をチューニング
今回は鼻腔、斜め前位に当てて必要以上に力を入れず
いつもの力押しにならないようにそれなりなパワー感で
フラットよりシャープめを目指して発音
タイムリミットはメイン、ハモ3本で3時間fix、がテーマ
オタク向けだと
マイクは今回violet designのglobeに
プリがamekの9098、EQもそこで
プラグインのエフェクトチェーンは
902deesser→76comp→LISA→somaEQ→LA2A
モノプレートとホールとディレイが二系統
みたいな感じっす

ただ遊んでるだけじゃ遊びっぱなしなので
ちゃんと実も取りにいかないとって思うようにしている
結果としてもうちょっとやりたかったな、も出てくるけど
限られた時間の中で何かに焦点を絞って集中する方がダイレクトに
自分の今の実力が測れるし
それそのものが楽しい娯楽だとも思うのでおっけ
無駄とも取れるような事にひたすら純度を上げて
正解だと思う所を叩く

頭の中で絵を書いて走らせる
人の歌詞だと生まれる情景が自分の住処とは違う
地元が年中天気悪いみたいな所だったりするから
あんまりスカっとした空だったりが浮かばない
大体何かが滲んでる、滲んだところに自分なりの濃淡をつける

随分歌詞とメロディの流れを大事にするようになった

一昔前は馬鹿みたいにピッチとタイミングの可否
修正許容かどうかでしか見てなかった
随分変化があったもんだ
歌唱するときにエンジニアリングの頭になりすぎると
全部が台無しになる事も知ったからではあるんだけど

パーツ単位、単語単位でパンチするやり方を否定する気はなくて
単純に個人的には機械成形された高音や無理に美容整形された歌唱が好きじゃない
ハイトーンでジャストピッチ、ジャストタイミングが歓迎され易いけど
特に高音が回る訳でもない、この辺のチョイスが出来るようになったのは
弾き語りで遊んでるのが効いてるのかも、
声のパワーバンドど真ん中で歌う方が良い結果が出る
傍から見てればすぐわかるのに
自分事になると分からなくなる事の一つとして
伸びやかに出もしない高音と張り合おうとしたりしてんのウケる
何と戦ってたんだろう、でもそれも経験として一つ

そんな訳で楽しかったです、ぜひご視聴下さいませ

https://u8kv3.app.goo.gl/Bpjf4

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