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カラコン越しの私はロボットみたいに表情だけが笑って、
目だけがフィルタされている

色んな意味や局面ですごく楽で、
こちらの喜怒哀楽と関係なくそこだけは一定を保つ事が出来る
大切なのは目薬を忘れない事だけ

少しの勘違い、例えば
自分と相手が望む事はいつもイコールではない事や
ツールとしてか、それとも人間として見られているかだとか
そんなのもまるっと綺麗にフィルタを掛けられる
カラコンって見た目を繕う以外の効力が沢山ある

感情は置き去りにしておいた方がいい事もあるけれど
ただ、それはいいことばっかりでもないよね

前に、人から温度だけが抜けていくのを見た
人が離れていく瞬間だとか
愛が憎に変わる様なんかともまた違って
関係値と体だけ残して温度だけがすっと消えていくような
人間であるっていうガワだけ残して中身が消えたような
すごい何とも言えない、あんまり感じた事のないきもち
ずっと頭の中に残っている

いるけどいない
いないけどいる
見ているけど見ていない
見えてないけど聞こえてはいる
オブジェクトとしてはそこにある、みたいな事は
主観としても客観的にも
この数年で割と当たり前になったけど
フィルタを通して見続けていると
裸眼の私は今どうなってるんだろうって
そこそのものがどんどんぼやけていっちゃいそうな時がある

だから使い続けることは出来なくて
外す時間どうするかを考えている
仮に完全につけ続けなくちゃいけなくなったソレは
果たして私と言えるのかも疑問だったりする訳で
まあ私なんですけれども、ええ。私です
完璧にそのように致します

が、それはさておき

ぼやけた目だと見えるモノは
全部がおぼろげに見えるから
少し待つことと、近くに何があるんだっけって
改めて見直す時間て必要だねって思うきもち

仮定を過信して結論を直ぐに打ち立てる癖
蓄積からついた先読みと一緒で中々抜けない
見えないんじゃなくて
今、見えてないだけっていうのを思い返して
見えてくのを待つ
気を抜くとあっさり壊す自分が遠くからとことこ
ソレから守る為の措置、武器はなあに
最近見つける事ができた
まだ学ぶ事はたくさん

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