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干物ブックレビューVol.1「仮説思考」

note17日目。

週末なので読んだ本の要約と明日からの生かしを書きます。

◇◇◇

今週末読んだのは、内田和成さんの「仮説思考」

先日、本職で担当サービスの成長戦略を考える時に元R社のめちゃくちゃできる先輩に教えてもらった本。戦略を考えるにあたり、私はとにかく論理的思考が弱すぎるので、この「仮説思考」と同じ著者の「論点思考」が良いとおすすめしていただきました。

今後の戦略設計や意思決定をより早く、有益にするために必要だと感じたことをまとめたので早速書いていきます。

※私が大事だと考えたことを抜粋しているので全てが網羅されているわけではないことをご了承ください


網羅思考の弊害

例えば事業戦略を立てる時、考えうる課題を全て挙げる→優先順位付け→解決策を打ち出すというやり方をとることがある。しかし、これでは期限に間に合わないし非効率だ。(まさにこのやり方を最近とってしまっていて、仮説を作ることが目的になっていた)

明日からやってみること:今やってる戦略設計で、枝葉をこれ以上広げるのではなく現時点で考えられるいくつかの解決策(=仮説)にフォーカスして、アクションをとる


大枠(=ストーリー)を立てる

仮説を作るためには、今ある情報を組み立てる力が必要だ。そのためには、まずストーリーを構造化して全体を見通す力が求められる。(いきなり各論から入りがちだったので直そうと思う)

明日からやってみること:ボックスと矢印を使った要素の組み立てをしてみる。一部が不完全(データがないなど)でも良い。一旦全体を描くのが目的。


インタビューの攻略

仮説を立てる際の情報収集において、インタビューが必要になることがある。このインタビューをより有効にするための方法を紹介する。

①深く掘り下げた質問ができるかがキー

一つの質問を投げかけて終わりにするだけでなく、「それは何故なのか?」「具体的にどういうことなのか?」など質問を通じて核心に迫るよう試みる。

明日からやってみること:私はその場ですぐに質問が思いつくタイプではないので自分用アジェンダを作って事前に質問を用意しておく

②インタビューメモを作る

自分の頭の整理、議事録として共有する、プレゼン資料のベースとして必要になってくるインタビューメモ。それぞれの目的によって作成方法を変えると良い。
例えば、相手と共有する際は事実と主観を明確に区分するなど。(私は事実に対して自分の意見を交えてしまうことが多いので注意したい)


良い仮説とは

これまで仮説を立てるのが大事という事を述べてきたが、では実際にどんな仮説が良い仮説と言いうるのかを紹介する。

①具体的である

「〇〇ができていないから」ではなく、「△△によって、××に〜の影響が出ている」と因果関係や要素が明確になっていると良い。ビジネスシーンでよく出てくる「So what?」を何度も掘り下げると具体性が深まる。

②アクションに結びつく

①と重複するような気もするが、仮説によって次にとるべき行動が明確に判断できるかどうかも大事である。例えば、「ブランドに対する信頼が落ちている」などはNG。「競合の台頭によって、価格競争が起こりブランドに対する信頼が落ちている」→「価格以外の差別化要素を作り出す」などがOK例。


仮説と分析の関係

この本の後半では、様々な分析の方法が書かれていたのですが、一旦ここは私が求めていた内容ではなかったので割愛。

ただ、分析をする際も仮説ありきだという事は心に留めておきたい。(私はよく分析から入ってしまって迷宮入りすることがある。が、あくまで分析は仮説の検証のために行われる行為である)


仮説思考を鍛えるために

仮説を立てるのが大事ってことはわかったけど、「じゃあ結局どうやったら仮説思考力ってどうやったら高められるの?」という問いにお答えするべく仮説思考力を鍛える方法をご紹介する。

①自分が向き合っていることに対し、「So what?」「Why?」を考え続ける

よく聞くトヨタでは「なぜと5回問え」と言われている話などが最たる例。

②身近な話題に対して仮説を立てる事を癖づける

韓国ドラマってなんで流行ったの?など。

明日からやってみること:日々たてた仮説を毎日noteのネタにする。最近だと「なぜ中国メイクが流行り始めているのか」などがあるので改めて考えてみる。


「知的タフネス」を鍛える

BCGでは「知的タフネス」を鍛えろ、と言われているらしい。知的タフネスとは、失敗しても諦めず仮説構築→検証を何度も繰り替えすことができる力のことである。

そもそもメンタルが弱い私にはハードルが高い話だが、がんばってみようと思う。


感想と教訓

本の内容を①知らなかったこと②知っているけどできていなかったことに分けると②の方が多かったように感じました。(経営学部卒なので、勉強したことがある内容と重複があるところも多かった)

ただ、知っていても全く実践の場でいかせていなかったのが現実。改めて自分の課題と照らし合わせながらインプットすることによって、ネクストアクションが明確になりました。


今後指針にしたいと感じたことを最後にまとめます。

①まずは大枠で見た上で仮説をたてる

②結論から考える(&伝える)

③少ない情報で考える

-情報を集めるときは、これは本当に必要か?必要だとしたら何に必要なのかを自分自身に問いかける


長くなってしまいましたが、ブックレビューを追えたいと思います。初めて書いてみたけど、やっぱりアウトプットをしながら本を読むのは難しい。(理解が早くないので考え込みながら本を読みたい派なのですが、アウトプットしながらだと焦ってしまって読み方が浅くなってしまうような気がする...要点を汲み取れてれば良いのかもしれませんが)

次は本に印を入れたりしながら、本とより深く向き合ってブックレビューをしてみたいと思います。

おわり!