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無性生殖による遺伝子の継承

子供が欲しいという感覚が芽生えない私は
本能のどこかが欠落しているのかと
思いつつ
遺伝子の継承には渇望感がある

この矛盾は
私の中で創作に答えを見出しつつも
有性生殖をしない限り
実質的に私の遺伝子の継承は終わり
遺伝子を残さない遺伝子が消滅する事は事実だ

その事に葛藤が無くなったといえば嘘になる
まだまた悩み続けるが
私なりの捉え方


描いている最中は
ただ
ただ
自分の中の美しいを探る作業で
限りなくシンプルで
極限に気持ち良い

完成した瞬間から
それは一つの存在になり
生存の義務が発生したように感じる

存在する意味を添えてあげたくなる

個性を活かして
この子はこんな風に
人様のお役に立ちます
とお膳立てを並べてしまう

自分の手から離れた後も
外で愛されている事や
予想だにしない成長、変化を遂げていると
誇らしく感じる

私は毎日
セックスと子育て
を繰り返しているんだ
と思いはじめてから

子供を産まない選択を取り続ける自分に
納得する反面
引き継ぐことへの焦燥感へも確信が深まる

生きた証を残したい私のエゴは
創作で満たされる日は来るのか
その答えを求めて
今日も描かずにはいられない

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