素敵だと思う歌詞

僕が出会った素敵だと思う歌詞を集めてみようと思った
一年と少し前から僕は言葉が好きだと自覚した
僕自身文才もない語彙もない日本語も使えないが
素敵な日本語を作れるひと、話せるひとがとことん好きだと思った

僕が素敵だと思った歌詞を集めて一堂に眺めたいと思った



逃げ場所を守るためだったら僕も行く、
僕らも戦うよ

マカロニえんぴつ「僕らが強く」

僕が言葉を素敵だと思うようになったのは
マカロニえんぴつの歌詞に出会ってからだ
音楽を逃げ場とする、逃げ場になろうとする彼らの詩や表現、メロディは僕の最高の味方だと思う


遠い夏の記憶
もう逢えなくても
二度と帰れなくなっても
それは美しい
僕らだけの夏だったろう

Orangestar 「快晴(feat.IA)」

夏は幻想ばかりだ
あの子と夕立の中ずぶ濡れで漕いだ自転車
戻らない記憶は夏の空の青さに引っ張られ
より一層綺麗なまま僕の心を締め付けていると思う


いつだって僕たちは言葉の中身をうたってきた

[Alexandros]「Adventure」

何年も前にラジオで聞いた曲の歌詞を覚えていて
ふとした時に検索することがある
この誠実で真っ直ぐな詩もその一つだ

いつかのさよならの前に
ちゃんと言っておきたくて

クリープハイプ「蛍の光」

さよならの前にありがとうが言えること
さよならの前に愛してるが言えること
この曲を聴くとさよならの前に言わなければならないことに気づけるし、さよならへの覚悟が芽生える


道に落ちてる100円くらいピカピカで
熱帯夜に降り注ぐ粉雪くらい温かく

ハルカミライ「PEAK’D YELLOW」

この曲の詩の全てが好きだ
熱帯夜に降り注ぐ粉雪なんて見たこともないし聞いたこともない
そんな不安定な表現がたまらなく愛おしい


コンビニで買ったトリス片手に
また夜を跨ごうか
僕たちが築いた港は
こんなもんじゃないはずだったろう

wowdow 「ナイトクルージング」

素敵なメロディと歌詞
あまり語りたくはない

もしもね 僕が死んだら
庭のね のら猫になるよ
毎日好きなことをして
君のね寝顔を眺めるよ

インナージャーニー「グッバイ来世でまた会おう」

メロディーの明るさと歌詞の内容のミスマッチさが笑顔で涙を浮かべる[僕]の感覚を鮮明に体験させる

きっと明日の今頃には
大好きな街へ帰れるはず

インナージャーニー「旅の途中」

遠く離れて頑張っているよ
おっきな人になって帰らないと
でもいつでも帰る場所であってくれる僕だけのあの場所とひと
いつでも甘えられるいつでも泣きつけるあの場所とひと

君と好きな人が百年続きますように

一青窈「ハナミズキ」

僕に大事で大好きな人が居たとして
君と好きな人の幸せをこんなに純粋に願えたい


星が森へ帰るように

PRINCESS PRINCESS「M」


むず痒いほどに綺麗な詩




見返すとどんなに素敵で綺麗な詩なんだろうとうっとりする
言葉は頭で考えていることのほんの一部分に過ぎない
言葉にすると思った以上に陳腐になる僕の中身にうんざりすることもある
でもまだまだ素敵だと思える言葉がたくさんあるこの世界が僕は愛おしい


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