胃カメラしてきたって話

久しぶりの更新です。しかもゲームの話じゃない。

今までどうぶつの森のブログたくさん書いてました。

あれから色々あって時は流れ、なんと社会人になったよってね。色々ありました。

今日はそんな社会人になった私の、苦労した話をしたいとおもいます。ゲームの話はまたいつか。

社会人になってすぐ、会社の健康診断があった。

まあ、なんもないだろうと思っていた。

帰ってきた結果はなんと「要検査」。

びっくりして慌てて検査結果を確認するとなんと胃に「ピロリ菌」さんが住み着いてることが発覚。

どんな菌なのって思う人いるかもしれないけど、簡単に話すと長い間放置してると胃潰瘍や癌に発展する悪い菌。

ということで自宅付近の病院に検査に。

「胃カメラで検査する必要がありますね。」

と残酷にも告げた医者は割と若めの女の先生。

みなさん胃カメラってしたことあります?ちなみに私はこれが初めてになります。

私が行った病院は口からではなく鼻から入れるタイプ。

当日の注意事項等を聞きながら想像する。

「この鼻の穴に、入るんか?」と。

鼻の穴って体の中のどの穴よりもちっちゃいと思うんだ。何より鼻は出すとこであって入れるとかじゃない。

と、かなり胃カメラに恐怖を抱いていた私は検査2週間前からこの日を迎えるのがすごい嫌だった。

でも、検査日はやってくる。重い足取りで病院まで行き受付を済ませる。

「ぱみさん、まずはエコーをします。」

エコーは特段好きも嫌いもなかった。強いて言うならくすぐったいくらい。

「次は血圧測った後に鼻の通りをよくするための液体を流します。流れてきたものは飲み込んでください。」

そう言って美人看護婦が出したのは鼻注射器。

待て待て。私は幸い花粉症ではないので鼻注射なんてやったことない。

そんな心の声はもちろん届くわけもなく看護婦さんに抑えられ鼻注射をされる。

鼻から入れたものが喉を通る。それを飲み込む。

感動すら覚えた。鼻から入れたのに喉にくるんだ!と。

実はその前に、胃の中を洗浄する液体を飲んだんだけど、それは特別何も思わなかったので今回はスルー。

そうして両方の鼻の穴に液体を流し込みベッドで10分待機。

虚無だった。病院の天井を眺めながら、別の患者の対応をする看護婦さんたちの会話を聞き、「病院で働くのは大変だな」なんて呑気に思っていた。

今思えば逃避かもしれない。鼻の通りが良くなればいよいよ胃カメラだ。そのことを考えたくなかったのかもしれない。

約束の10分が経ち、いよいよ診察室に案内される。

渡されたのはティッシュ5枚。

「よだれが出ると思うんですけど、バンバン出して欲しいです。それで拭いてください。」

美人看護婦よ、何を言っているかわからんぞ。

よだれが出る?出して欲しい?どういうことや。

はいしか言えない私は大人しくティッシュを握りしめて横向きに寝る。

「麻酔を鼻に打ちます。ドロっとしたものが流れますがそれも飲み込んでください。そのあと2本チューブを刺して放置します。」

美人看護婦は丁寧に説明をしてくださる。だがこちらは一切わからん。ただわかるのはこれから地獄が始まると言うこと。頼むから麻酔よ、私を守ってくれ。と必死で祈った。

全ての準備が整い、先生が(今回は男の先生)立ち上がる。

「では、入れていきますね。」

そう言って持っていた黒い、細い管を私の鼻に差し込む。

チクッという痛みと共に胃カメラは鼻を通り、喉を通り体内に侵入していく。

時々シャッターを切るような機械音が体の奥から聞こえる。

胃カメラが完全に胃の底に辿り着いた時、正直吐きそうだった。胃の中に、何かいる。全身が強張る。

と、同時に

ふとエッチな漫画によくある男性の太い〇〇を見た女性が、

「こんなおっきいの、はいらないよう…!」

ていうシーンを思い出した。

そして何故か私は

「嘘だ!入るだろう!鼻の穴からこんな長いのが入るんだぞ!そっちが入らんわけがないだろう!」

と、人類最底辺のようなことを考えていた。

これももしかしたら逃避なのかもしれない。

胃カメラ検査中にこんなこと考える奴は恐らく後にも先にも私だけだろう。

「では、抜きます。」

そんなグチャグチャの思考回路の中、先生のお告げだけはやけにはっきりと聞こえた。

ああ、ようやく終わるんだ!早く抜いて!お願い!

そこからはただひたすらに祈るだけだった。胃カメラが胃を撫で、食道を触り、喉、鼻から抜き出てきた。

正直吐きそうだった。なんならよだれは結構出そうだった。

だが美人看護婦が一生懸命背中をさすってくれたおかげか、検査中に醜態を晒すことはなかった。感謝…

「鼻から少し血が出ていますので拭いたり擤んだりして、落ち着いたら起き上がって先生の検査結果を聞いてください。お疲れ様でした。よくがんばりましたね。」

美人看護婦の労いに、「結婚しよう」という言葉を飲み込んで鼻を触ると確かに血が出ていた。

ひどいわ!自分で鼻血も出したことないのに!

なんて考えながら血を拭き、なんならよだれもちょっと吐いて気持ちと体を落ち着かせ、先生の待つ椅子へ座る。

「検査結果ですが、基本的には異常はありませんでした。胃の出口付近に少量の菌が住んでいるのを確認しましたが、お薬で除菌して治していきましょう。」

と、こんな感じで大事には至らなかったです。

胃カメラ前は胃カメラへの不安と何か重い病気があったらどうしようっていう2種類の不安があったが、胃カメラは無事に終わり、(メンタルはボロボロだが)、体も特に異常はないということで、私はようやく安心することができた。

ちなみに、検査後1時間は麻酔の関係で何も口に入れられないので書いている今も喉がパサパサである。そして鼻血は止まっていない。

二度と胃カメラするもんか。

〜完〜




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