ぱめ

書家の開花情景を綴ります。

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  • うれしい

最近の記事

ホステスは言う。私がモテるのは私だから。

けんちゃんとは大学生の時、河原でギターとカホンで歌ってた。 登山が好きなケントも、ちょくちょく顔を出した。 ケントが淹れる登山セットで作ったコーヒーがあまりに美味しくて。油断してたら、ランタンに見たことないくらいでかいカマキリが飛んできて、驚いた拍子に頭からコーヒーをかぶって、何故かケントをしばいたこともあった。 とばっちりケントは優男で、それでも何故かごめんよと言い、自分の服を脱いで私に着せてくれたりした。 けんちゃんとケント。優しい二人は真っ暗な私の大学生時代の灯

    • 書家、ホステス、教師、営業

      本業の書家に加えて、いつの間にか、肩書きが、増えていた。 家庭のいろんな事情が重なり、お金が必要になって始めたホステス。 県下で一番の高級クラブ。 有難いことに、どうしてもやって欲しいと頼まれ続け、やっと重い腰を上げ、始めた教師。 仕事となると、手を抜きながら器用に…というのが性分的にできないらしく、全ての役割に全コミットした結果、体が狂った。 自律神経が乱れたらしく、生理が月に2回くるようになり、貧血の日が続いた。 指名が増え、6連勤のホステスも、化粧で顔色を隠し

      • あなたよ幸せになれ

        父の泣き顔を、今でも鮮明に覚えている。 『ごめんな。ごめんな。パパの勝手で・・ごめんな。ずっと大好きやき…』 大人の男性に、嗚咽混じりで泣きながら謝られたのは、パパの浮気が原因で離婚することになったという報告の場だった。 パパもママもすごくモテる。50になった今も、よくモテる。 ママは上手。 傷つけないように言葉を選ぶし、『ここまでだよ』の一線をきちんと相手に示せるから、好意を抱かれることはあっても、踏み込ませない凛としたところがあり、必要以上に相手を傷つけなかった。

        • 好きはいずれ私を飲み込み私になる

          息をするように出来ることって、『大好き』とも『やりたい』とも思わないのかもしれない。 私にとってそれは書道で、基本、そんなことは思わないし、いちいち言わない。 言わないようにスカしているのではなくて、改めて言葉として生まれてこないというだけ。当たり前すぎて。 さあ息しよう!って思わないように。息最高!息大好き!って思わないように。 勝手にしちゃうし、止めると苦しいし、出ちゃう。吸っちゃう。みたいな。 もちろん本格的にハマり始めた14歳の頃は書道が大好きで、四六時中筆に

        ホステスは言う。私がモテるのは私だから。

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        記事

          お礼状の一日

          我が家はこの季節、 お中元がぽろりぽろりと届きます。 なので、せっせとお礼状を書いています。 しばらく筆を止めていたので、ちょっと書いただけですごく眠くなって、最近夕方からとても眠いです。 10近くあった教室を全てお休みして、しばらく書道と二人っきりの時間です。 いつ復活するかも決めていません。 たびたび生徒さんから有難い問い合わせをいただくのですが、スッキリしたお返事が出来ずに本当に申し訳ない…。 感謝いっぱいで動きたいのですが、驚くほどに教室モードじゃない…。

          お礼状の一日