Vol.38「アフターコロナを考えてみる~緊急事態宣言下の京都にて」

こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
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なんとなくもう忘れてしまっていることって、多々ありますよね。例えば車でどこかへ出かけるとき、カーナビもスマホもなかったらどうします?けっこう恐怖じゃない?

僕の世代なら、例えばワラヂヤの地図(スーパーマップル)とか必ずどの車にも常備されてて、それと道路の案内標識でどこでも出かけたもんです。いやあ、今でもできるかなあ。

スマホや携帯もない状態でどこかで待ち合わせとか、不安でしょうがないよね。どうしてたんだっけ?各家に留守番電話がある頃なら、そこに随時メッセージを残して確認していたよね。

それもない頃は、うーん、ひたすら待ってた。待つことありきだった。だからこそドラマも生まれたし歌にもなった。

まあ、これからまたそんな時代に戻ることは、よっぽどのことがない限りないでしょう。

それと同じくらい、今ではあまりにも当たり前で、無くなることはないと信じているものがありまして。

24時間のコンビニですよ。今の僕らの生活は、あまりにもコンビニありき。

でもさ、コンビニがこんなにあちこちにあるなんて、いつからだったっけ? よくよく考えたら、学生の頃、つまり80年代以前には無かったぞ。90年代に入ってようやくじゃない?もちろん土地柄にもよるだろうけど。

それまでは、だいたいのお店は夜の7時には閉まってた。八百屋とか公設市場とか、夜6時にはもう店じまい。食堂とかレストランは夜9時くらい、飲み屋さんで11時までとかじゃなかったろうか。

商店街は16時くらいから賑わって、18時にはどの家からも夕餉の支度の匂いや音が街に溢れて、日が暮れる前に子どもたちは急いで遊びを切り上げて家に帰って、19時には父親が帰ってきて晩御飯。

家にもよるだろうけど、ウチはそれから近所の銭湯に行って、20時前後はちょっとだけ町も賑わって、21時以降はもう真っ暗。22時頃にはもう、夜鳴きそばの音と犬の遠吠えが時々聞こえるくらい。

それが日常だったのよね。

やっぱりバブルの頃くらいからどんどん夜が遅くなって、深夜になっても街が賑やかだったり人が溢れてるのが当たり前になって、コンビニだけでなくスーパーもファーストフードも24時間開いていて、そして今。

fm GIGの収録の行き帰り、夜の河原町や烏丸を自転車で走っていると、その静けさに驚愕します。まだ22時とかなのに、まるで深夜2時のように静かで真っ暗。コンビニやカラオケや居酒屋が閉まっている様子はあまりにも衝撃的。まるでゴーストタウン!

日本(そして世界も)大丈夫か!?このまま経済が破綻して滅んでしまうんじゃないのか?

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