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日々よしなしごと~希望を持つ~

希望を持つ、なんて今の世の中で一番難しい事かも…と、実は自分でも実感しているところ。

どちらかと言えば楽観的な方で、今はいろんな問題あるにしても、人間は賢いはずだから未来はきっと少しずつ良くなっていくはずだ・・・とノーテンキに考えてた。少し前までは。でもここ10年ほど前から、なんだかそんな未来も雲行きが怪しくなってきたなあ、大丈夫なのか?地球そして人間は…という気持ちの方が大きくなってきている。

かつて環境教育の市民活動をしていたこともあり、環境問題についてはそれなりの勉強もしていたので、今日の気候変動による大災害の頻発や巨大化についてはある程度は知っていた。でも、当時はまだまだ先のことと甘く見ていたと、今になって思う。あれはやっぱり本当だったのか・・・と。

さらにこのコロナの状況は、ますます未来に暗雲をもたらすような感じで、『希望』という二文字は空しく見えてくる今日この頃だ。


先日ご常連のシニアの素敵な女性のお客様が、久しぶりにご来店。しばらくお顔を見ないな、お元気かなと思っていたので、近況をお聞きしたら、ワクチンを打つまでは、街を歩くのも最低限にしていて、やっと済ませたので来たとおっしゃる。私もワクチン接種を済ませたと、いろいろとお話したら、久しぶりにこんな話をしたわという。

以前ご来店の時に「最近何か面白い本とか読んだ?」と聞かれで、ご紹介するような本も思いつかなったが、この前のnoteで書いた「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部ある」「牧師 ミツコ著 すばる舎)をお渡しした。同年齢に近いし、何か共感できるものがあるといいのだけど・・・

その後ポツリと「私最近なんだか鬱っぽいというか、なんだか気力がわかない感じなのよね」という。とても味のある絵手紙を描かれる方で、毎年作品をカレンダーにされたのをいただくのを楽しみにしているが、今はあまり描く気にならないという。おひとり暮らしなのもあり、お籠り生活で人と会うこともなく、何より絵を描くためのスケッチ旅行ができないのが辛いと。そして

なんだか希望が湧かないのよね・・・と

その一言を聞いて、私もです・・・と言ってはダメだととっさにと思った。同じように希望が持てないという、まさに希望のない話をしていても何の意味があろうか。

パッとひらめいたのがオリンピックのスケートボードの女子パークの競技を見ていた時に驚いたあのシーン。本命と目されていた世界ランキング1位の選手が大技に挑戦して失敗しメダルを取れなかった。ところが終わった後他の選手がみんな彼女の周りに寄って来て、抱き合い肩車をして讃え合っていた光景。これまでのオリンピックのメダル争いにはなかった彼女たちの姿はとても新鮮だった。遊びであるはずのスポーツの原点、互いの健闘や挑戦をみんなで讃え合い、失敗したら励まし合う。新しい世代の人たちの競技に対する姿勢と向き合い方に感動したというお話しをした。

さらに調子に乗って、20代から30代をZ世代というらしいが、もっと若い10代の人たち、特に女性のコミュニケーション能力やその背景にある知性と行動力のすばらしさについて、知り合いのお嬢さんたちの姿で見て心強いという話もした。

そのお客様は、そんな話を目をキラキラさせて聞いてくださった。

自分で語り掛けながら、自分自身の中にもふつふつと希望が湧いてきた。

私たちとはまったく違う環境に生き、学び方も違う、目線も違うし何よりとても賢い。そうだ、希望はこの若い人たちにこそある! 勝手にオトナの無責任で大きな期待をかけないでっていうかもしれないけど、やっぱり希望の星だと思いたい。だからこそ、私たちのいろんな今までの暮らし方生き方が招いた地球の環境破壊だということをしっかり認めて、これからの生き方暮らし方をもっと真剣に考えなければ・・・・


そして、希望と言えば・・・

女子だけじゃなくオタクな男子も希望の種になるかも!


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