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「愛と教えてくれませんか?」(コラボ執筆会でのリレー小説)

chatGPTさんにお題を出してもらって、三人でリレー小説を書きました会第二弾です。
(設定を見ながら同時に書いたので、それぞれの文章は見えていません)。

<配信アーカイブ>
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<コラボ相手さん一覧>
いるさん
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水野酒魚。さん
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企画考案者
いるさん
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『愛と教えてくれませんか?』

序 水野酒魚。

桜庭はるかは悩んでいた。
この所、幼なじみの月夜みつるの恋愛相談に乗ることが何度かあった。
「彼女は月のように綺麗な人だったんだ」
うっとりとみつるが語るその人は、二人が幼い頃に遊び場にしていた神社に新しくやってきた巫女だという。
「みつるくんはその人のことが好きなんだって。ねえ、あなたは誰が好き?」
はるかは店先に並んでいた、黄色い薔薇に話しかける。
「……私の方が先に好き、だったんだけどな……」
黄色い薔薇の花言葉は「嫉妬」。みつるは仄かに巫女に嫉妬していた。
幼なじみで二つ年下のみつる。幼い頃から花と会話することの出来たはるかはその特異な能力故に友達が少なかった。
みつるもまた、月の満ち欠けを正確に感じることの出来る能力のために、周りからは浮いていて。
二人はよく思い出の神社の境内で、二人きりで日が暮れるまで遊んでいたものだった。
そんな二人も成人し、今は花屋と月見団子職人として生計を立てている。

「今度の日曜日、また神社に行こうよ」
みつるの誘いを断り切れず、はるかは頷いた。
少しだけ、噂の巫女をこの目で見てみたいという思いもあった。
――そんなに綺麗な人なら、私も見てみたい。
恋のライバルになる人物、そんなおこがましいことは言わない。
ただ一目だけでもどんな人物であるのか、見ておきたい。そんな、複雑な乙女心だった。

「ようこそ」
そう言ってはるかとみつるを迎えてくれた巫女は、確かに涼やかな顔をしていた。
声もハスキーで、どこか男声のように聞こえる。
「あ、あの、こ、こんにちは!」
みつるはガチガチに緊張しながら、ようやく声を絞り出した。巫女は端正な面に微笑みを浮かべた。
長く美しい黒髪、白い着物に緋色の袴がよく映える。
「あ、あの、私、桜庭はるかって言います! 初めまして!」
はるかがどこか緊張しながら、挨拶すると隣でみつるは顔を真っ赤にしながら頭を下げる。
「俺、月夜みつるです! よろしくお願いします!」
「はい。僕は翔大志と言います。この神社で風流な巫女をしております。以後お見知りおきを」
「……僕?」
顔を上げたみつるが呆然とつぶやくように疑問を口にする。
「はい。僕は男巫女というものでして、こうして巫女装束を着ていますけれど、男なんです」
「ええー!?」
はるかとみつるは驚きの声を上げた。

「よく、間違えられるんです。女性と」
大志は困ったように微笑んで、二人の客人にお茶を差し出した。
はるかとみつるは恐縮しながら、茶碗を口元に運んだ。
「すみません、突然押しかけた上にお茶までご馳走になっちゃって……」
「あの、これ、良かったら。俺が作った月見団子です」
みつるはちゃっかりと月見団子を持参している。はるかはそんなみつるのマメな所も気に入っていた。
「いいえ。参拝していただけるなら、神様もきっとお喜びです。ああそうだ。お団子のお礼にこの神社の秘宝をお見せいたしましょうか?」
そうして大志が大切そうに捧げ持ってきたのは、古びた茶色い袋。
「これはね。『笑い袋』と言うのです。この袋に触れると笑いが飛び出すというこの神社の一番の宝です」
古びた笑い袋が、普通な日常に予測不可能な笑いを運んできた。

たんげつ担当 → 破

笑い袋が花屋の店先に置かれるようになり、はるかの店は大盛況となった。
花たちも笑い袋につられて次々と花言葉ギャグを繰り出すようになり、退屈しないが少々腹筋が疲れる日々が続いていた。

そんなはるかの様子を、風が翔の耳に伝えてくる。
翔は伝え聞くてんやわんやな様子にクスリと微笑みながらも、その顔はどこか浮かなかった。

風が伝えてきたのは、はるかの店の様子だけではない。
みつるの秘密をも、伝えてきたのだ。

──神社の巫女さん、可愛いなあ。告白したいなあ。でも、こんな俺じゃダメだよな……

どうしよう。翔は悩んだ。
確かに、翔は巫女をしている。それなりに可愛らしいと、よく似合っていると近所でも評判だ。

だが男だ。

風で思いもよらぬ秘密を知ってしまい、困り顔で考え込む姿は可憐で、どこからどう見ても「大和撫子」という言葉がふさわしい。

だが男だ。

周りからはよく「しょうちゃん」と呼ばれているため、きっと本名は「しょうこ」なんだろうな、とも思われがちである。

だが男だ。
何なら「翔」は名字で、下の名前はしっかり男らしい「大志」だ。

風は更に伝えてくる。
──そうだ。また花を買おう。あの花屋で心を落ち着かせよう。鉢植えが良い。ヒヤシンス……いや、クロッカスもいいな……

「あ」と、翔は思わず声を出してしまった。
「どうしたのしょうちゃん」と、境内でハトに餌をやっているおばあちゃんが声をかけてくる。

「あ、い、いや、何でもない、です!」

どうにか誤魔化しつつ、翔は大きく深呼吸をした。

「(みつるさん、たぶん、そっちに行ったらもっと落ち着けない……!)」

が、仕事中の翔には何もできない。
サボったと知られれば、普段は優しい神主が鬼の形相になってしまう。
なぜなら今、翔は御朱印用の台紙をあと1000枚作らなくてはならないのだから……

そんな翔の葛藤も知らず、みつるは思いつめた顔で花屋に向かっていた。

「……な、なんだよ、これ……」

しかし、花屋の前には大量の人だかり。
はるかが頬を引きつらせ声を震わせながら、どうにかこうにか客に対応している最中だった。

「いらっしゃいまセルビア!」「セルビアは花ちゃうわ。国や国」

レジ横の笑い袋から、しょうもないギャグとツッコミがセットで溢れてくる。

「せやったわ。花の方はもっと獣畜生みたいな名前しとったな」「他に言いようなかったんか?」

並んでいる客がドッと笑う。みつるは呆然と立ち尽くしたまま、人混みと笑い袋と、接客中に笑い袋と花言葉でのギャグに翻弄されてキャパオーバー寸前のはるかを眺めることしかできなかった。
やがて、濁流のように押し寄せる笑いとみつるの感受性が、化学変化を引き起こす。……要するに、バグった。

「わかった、わかったぞ……!」

みつるの大声に、周りの客が一斉に振り返る。

「面白くて野性的な男はモテる……!俺にだって、不可能じゃないはずだ! 人間は変われる! 俺は今日から変わるんだ!!」

ぐるぐると混乱した目で矢継ぎ早に語り、みつるは高らかに宣言した。

「薔薇の花、1000本ください!!!!」

笑い袋の笑いが巻き起こす騒動の中で、彼らの個性が輝きを増す。

急:いる

 笑い袋が現れて三年後、大志とみつるは修行の末に能力を極めたそうだ。はるかは久しぶりにふたりに会うことになった。

「じゃあ行こうか」

 大志が言った。ふたりは大志と一緒に町を歩いた。
 いつからだろうか、大志の耳から風が出るようになったのは。
 大志が耳から放つ風を受けながら、はるかはふんわりした感触を覚えていた。
 大志の耳から出る風はとても強い。しかし、とてもふんわりした匂いだ。
 能力が強化するにつれて、風が出てくるところは耳にまとまった。なぜだかは誰にもわからない。
 はるかは、この光景が、笑い袋がどうとかこうとか、そんなこと以上に興味深くて仕方がなかった。

「月が……満ちてきたな」

 月の満ち欠けを観測することだけを生きがいにしているみつるがいった。
 みつるは能力に目覚めてからというもの、四六時中月の満ち欠けのことばかり考えている。
 そして、月が満ちてくると、身体がむずがゆくなってくる。体毛が濃くなってくるそうだ。
 気が付くとみつるは服を脱ぎ、股間に巨大な月見だんごだけをセットし、月見だんごを大志の耳から吹き出る風で、まるでアメリカンクラッカーのように揺らしながら歩く。そう、ただ歩く。なんの恥じらいもなく。月見だんごをぶらんぶらんと揺らしながら……。

「ベラドンナリリー……」
 はるかは思わず、道端に生えていたベラドンナリリーを見てそう呟いた。
 ベラドンナリリー、花言葉は「私の裸を見て」そして「沈黙」だ。
 沈黙……それがはるかにいま求められていることなのだろうか。耳から風を出す男と、月見だんごを股間からぶら下げた男……いまのはるかができることは、大志のふんわりした感触と、みつるのぶらんぶらんをなるべく無視して、歩みを止めないことなのだろうか。はるかは考えても考えても、その答えを導き出せなかった。

「ねぇ、ベラドンナリリー……」
「……」
 ベラドンナリリーに、はるかは問いかけたが、ベラドンナリリーは沈黙していた。

「人も月も、常に変化している」

 みつるがいった。はるかはブッ、と吹き出しそうになるのをこらえた。
 なぜこの男は、月見だんごをぶら下げながら、悦に浸って、人も月も常に変化していると発言したのだろうか。
 わからない。それは誰に向けた言葉で、誰がその言葉を求めているのか。
 それははるかはおろか、全世界が同じように抱く疑問であろう。みつるは、自身の感受性が敏感すぎて、他人の感情に振り回されやすいがあまり、なにか感じるところがあって、突然そんな風に発言してしまったというのだろうか。
 全裸に月見だんごという奇抜なファッションで。

 しかし、はるかが沈黙しているなか、大志がいった。
「そうだな」

 そうだな!? とはるかは思った。ベラドンナリリーは黙った。
 はるかはさらに考えた。この珍妙な光景が、そもそも存在がスベっているこの、古来から伝わる秘伝の笑いを秘めた笑い袋の秘めた笑いよりも、随分とぶっ飛んでいて、果ては壊れているのだろうなぁ、と。
 きっと古来から伝わる秘伝の笑いが封じ込められている笑い袋のなかに、このみつると大志が飲み込まれるようなことがあったなら、ふたりは逸材となるだろう。はるかは可能性を感じずにはいられなかった。
 大志は和風の美しい風景を好いているそうだが、この月見だんごは美しいのだろうか。わからない……そんなことはベラドンナリリーにもわからない。

 次の瞬間、
「あっ」
 月見だんごがぼとっと地面に落ちた。
 しかしそこには……
「わ、笑い袋……!」
 だんごが落ちたそこには、使い古された笑い袋が被さっていた。
 ざざん。
 強い風が吹いた。それは大志が吹かせた強い風。
 澄ました顔で、みつるがいった。

「人も月も、常に変化している」

 ブッ、ついにはるかは吹き出した。大志は泣いていた。
 大志がいった。
「成長したな……みつる」
 はるかが、転がってきた月見だんごを拾い上げた。
 それは、なんだかふんわりした感触をしていた。

 笑い袋の奇跡が紡ぐ、和風な恋愛コメディの幕開け。

おまけ
chatGPTさんが出した設定
小説タイトル:『愛とおしえてくれませんか?!』

桜庭 はるか(さくらば はるか)
性別: 女性
年齢: 25歳
職業: 花屋
特殊能力: 花と会話する能力(花言葉を理解)
恋愛観: 「恋は花のように咲くもの」
フェチ: ふんわりした感触が好き
葛藤: 他人の恋愛相談に巻き込まれがちで、自分の恋がおろそかになる

翔 大志(しょう たいし)
性別: 男性
年齢: 28歳
職業: 風流な巫女
特殊能力: 風を自在に操る
恋愛観: 「愛は風のように押し寄せ、時にはそっと去る」
フェチ: 和風の美しい風景
葛藤: 風を操る力で他人の秘密を知ってしまい、それを抱え込むこと

月夜 みつる(つきよ みつる)
性別: 男性
年齢: 23歳
職業: 月見団子の職人
特殊能力: 月の満ち欠けを感じることができる
恋愛観: 「人も月も、常に変化している」
フェチ: 月明かりの美しさ
葛藤: 自分の感受性が敏感すぎて、他人の感情に振り回されやすい

彼らの目指すもの: 「恋愛の花が咲き誇る和風な人生の中で、笑いあり、涙あり、そして変態的な出来事あり!」

キーアイテム: 「笑い袋の秘伝の笑い」

この特別な笑い袋には、古来から伝わる秘伝の笑いが封じ込められています。持ち主が袋を揺らすと、周囲に爆笑が広がり、思わず誰もが笑い転げてしまいます。しかし、袋の笑いは予測不可能で、ときには意味不明なジョークや奇抜なギャグが飛び出すため、登場人物たちは思考が追いつかないほど笑いに振り回されます。

この笑い袋が物語のキーとなり、登場人物たちが日常生活や恋愛において、笑い袋の笑いの影響でドタバタな出来事が次々と起こります。笑い袋の秘伝の笑いを手に入れたことで、物語は予測不可能かつ爆笑の展開になり、読者も思わず笑い転げること間違いなし!

序:
はるか、翔、そしてみつるがそれぞれの日常を送りつつ、ある日、古びた笑い袋を見つける。それが運命の始まりであることに彼らは気づかない。

繋ぐ言葉:
「古びた笑い袋が、普通な日常に予測不可能な笑いを運んできた。」

破:
笑い袋の笑いが彼らの周りで巻き起こり、はるかの花屋が花言葉と共ににぎやかになる一方で、翔は風で他人の秘密を知り、みつるは感受性が高まりすぎて悩むことに。

繋ぐ言葉:
「笑い袋の笑いが巻き起こす騒動の中で、彼らの個性が輝きを増す。」

急:
笑い袋の影響で三人の人生が交錯し、恋愛においても笑いあり、涙ありの騒動が巻き起こる。誰もが思考を追いつかせるほどの変態的な出来事が次々と訪れ、三人はそれぞれの葛藤や成長を通じて、笑いの中で結ばれていく。

繋ぐ言葉:
「笑い袋の奇跡が紡ぐ、和風な恋愛コメディの幕開け。」

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