Orcs & Elvesレビュー(ニンテンドーDS)
2006年にニンテンドーDSで発売されたOrcs & Elvesのレビュー。
元は携帯電話のゲームだったらしいが、英語版で発売されたが日本語になることはなかった。クライマックスのネタバレを含むのでご注意。
誰がプレイするんだという気がしなくもないが。
ストーリー
Zharrkarag山のドワーフの王、King Brahmから不可思議なメッセージがエルフの王子の元に届いた。
現地に向かってみるとそこには鉱山に攻め込むオークの軍勢が!
しかも強力なパワーを持つワンドの能力が封印されてしまい、スタート時点ではしょぼいマジックミサイルみたいな遠距離攻撃しかできなくなってしまった!
それでもZharrkarag山で何が起こったか、King Brahmの行方を捜すため、エルフの王子はドワーフの鉱山に挑むのであった。
ゲーム本編
主人公はエルフの王子で、相棒はインテリジェントアイテムのワンド。王子は無口なのだが、状況説明からNPCとの会話まで、全てワンドがしゃべってくれる。
このゲーム、ダンジョンマスターチックな見かけをしているが、アクション要素は全く無い。こちらが1アクションすると敵も1アクションをとるローグ/シレンライクなターンで進行する。動く敵は全員なので、袋にされるとあっという間に昇天だが。
ゲーム画像引用
もらえるアイテムや敵の数に限りがあるのか、とも思ったが、難易度ノーマルでは回復スポットとポップアップする雑魚敵がいる。シビアに計算しなくてもダンジョンハックを楽しめそうな感じ。
王子は鉱山に調査に来たものの、オークKingによってドワーフの一族は滅ぼされてしまっていたことが分かった。
だからといって、情報提供NPCが全員ドワーフのゴーストというのはどうだろう?
ゲーム冒頭でドワーフの亡霊が情報を与えてくれたことから、悲惨な戦いがあったと思っていたのだが、中盤もラストもエンディングもドワーフは全員ゴーストだった!!
当然、真のラスボスはオークKingではなくて、その背後に居たドラウのウィザードだったりするわけだ。
彼女を倒すために必須の武器、それがドワーフ王から譲り受けた魔法のウォーハンマー!
D&D的に言えば「突き飛ばし+旋風撃」ができる武器で確かに強いんだが、エルフの王子の武器としてはどうなんだ?戸惑ってしまう。
ラストのドラウ魔女を倒すと「私の真の力は肉体を捨てて、さらに強くなる」といった台詞を述べ、セカンドバトルか?と思いきや・・・
「そうはさせんぞ」と、部屋中に舞い降りてくる無数のドワーフゴーストの群れ!
しかも全員同じグラフィックの使いまわし。
このドワーフゴーストの群れの方が魔女よりも100倍怖かったわ。
ドワーフのゴーストのおしくらまんじゅうの餌食となり、あわれドラウ魔女は何の力もないゴーストになってしまった。おそるべし、ドワーフ!
クリアタイムは5時間37分・・・短い!
初プレイで、早解きも何も無く、普通にマップを埋め、ときどき買い物に戻りながらプレイしたのだが、このボリューム。フルプライスにしてはしんどいが、DLゲームだったならちょうど良いのではなかろうか。
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