性的嗜好と矛盾


慢性的に嘘と矛盾だらけの人生を送る私ですが、性的嗜好においてもそれは例外ではなかったらしいので140字を抜け出してみようと思います。

私の性的嗜好について、そのきっかけを紐解くためにだらだら綴ります。
駄文でかなり長く書いています。得られるものは何もないので、時間に余裕のある方だけどうぞ。


自分の性的嗜好、今回は性癖について再考しました。
まずは行為中に好きなことについて。

・首を絞められること
・口を塞がれること
・甘噛み
・男性に対して口でする時に喉の奥まで入れられること
・「やだぁ」を無視されること
・「ごめんなさい」って言いながら責められること

反対に、苦手なこと。

・叩かれること
・蹴られること
・罵声
・目を塞がれること(相手の顔が見えない真っ暗な部屋での行為も苦手)
・耳を塞がれること
・「本当にやめて」を無視されること

わがままで優しくされたいタイプのMってところでしょうか。


次に、性体験を振り返ってみます。

私、初体験が「知らない人と突然」でした。
noteの禁止ワードが分からないのでまどろっこしい言い方をしましたが、分かりやすい性犯罪です。当時は中学一年生。初体験を済ませた話なんて聞いたことがなく、恐らく周りよりも早かったので当然、トラウマになって性行為自体が「怖いもの」になりました。

ちなみに私は、恋愛対象者の性別を問わない人間です。ディズニープリンセス作品ばかり観て育った幼少期には、自分と他人の「当たり前」の齟齬に悩んでいた気もしますが、今となってはバイセクシャルと言えば伝わるのでかなり助かります。初めての恋人は女の子だったこともあって、暫くは女の子とばかり付き合っていました。

高校生で初めて異性の恋人ができました。兄の友人だった彼は、私にとって「第二の兄」のような存在でした。家族とは違っていて、でもそれに近い温かさのある人でした。
恋人となれば、流石に性行為を避け続けるのは難しく、事情を説明して恐怖を打ち明けました。

何度か段階を踏みつつも、大好きな彼に優しくリードして貰って、性行為ミッション(当時の私は本当にそう呼んでいた)はクリアしました。
これで終われば今の私は居なかったでしょう...。

当然ですが、何度か身体を重ねてもそんな簡単に性行為に対する恐怖心は消えず...。
そんなある日、彼が言ったんです。

「同じことを、ちょっとずつ再体験して嫌な思い出→いい思い出に変えよう!」

ショック療法にも程がある。
絶対やめとけ。いいことない。

「...やってみる.....!」

馬鹿野郎。このドアホ。

安易に他人に話すことのないような体験を打ち明けたこともあり、かなり依存して惚れ込んでいた相手です。
彼なら大丈夫!
定期テスト前夜にやって来るタイプの謎の自信がありました。

それからちょっとずつ慣らしていきました。

わぁ、びっくり。
今考えれば否が応でも止めるであろう、クソみたいなショック療法も効き目はばっちりでした。むしろ、効きすぎたのでしょう。

首絞め目隠し苦しいこと大好きドMわんちゃんが完成しました。

しかし、ここで予定外の事件が発生します。

恋人の加虐癖覚醒。

元々、彼は女の子を痛めつける性癖なんて持ち合わせていなかったのですが、安易なショック療法を共にするうちに、加虐癖に目醒めやがりました。私の恐怖心を消すためという目的から乖離して、彼の加虐への興味は大きくなっていました。

エスカレートした結果、性行為中だけでなく暴力的になる恋人。
いわゆるDVに当たるそれを受けるようになりました。DVの真に恐ろしいことは、加虐している相手を正当化し始めるところにあると思います。依存していた相手なら尚、「言うことを聞かない私が悪い」だったり「強い言葉で言うのも叩くのも私のため」だったり、相手を正当化することで同時に、暴力を受けていることも正当化しようとしていました。
(BDSMなど加虐癖と被虐癖のある人間同士が関係を持つこともありますが、あくまでもそれを行う前に双方の認知にズレがないか確認してください。対等な関係からBDSM的関係に流れ込もうとする行為は、DVに当たる可能性があることをお忘れなく)

エスカレートした結果、腕等の目につく場所に傷が残るようになり、DVを確信した私の兄がブチギレて彼とは絶縁。私は精神科へ一直線。
当時は兄を恨みかけましたが、今思えば彼が常識人であり重度のシスコンだったおかげで、DVを受け始めてから3ヶ月程度で関係解消となったのはかなり有難いことだったなあ、と。

この経験から、痛いこと全般が完全NGとなりました。急に前から手を振り翳されたり、後ろから話しかけられたり、そう言ったことも苦手になりました。外でイヤホンを着けられなくなりました。エレベーターに1人で乗れなくなりました。

当然、苦しいことも嫌になっておかしくないのですが、ここで大きな矛盾が生まれます。

苦しいことは嫌じゃない!
むしろ興奮する!


冒頭に、嘘と矛盾だらけの人生を送っていると書きましたが、本当にその通りなのです。男性不信に陥ってもおかしくないはずなのに、一糸纏わぬ姿で首に手をかけられて、生死を握られることに対して興奮をおぼえます。

ただ、矛盾だらけでも、私なりに経験を咀嚼してきたということにしています。
嘘と矛盾で過去の自分も、今の自分も、未来の自分も守ることができるなら、それでいいのかなあと。

ここまで読んだ人は存在するのだろうか。
感想は求めません。
最後にこれだけは言わせてください。

性行為中の加虐は、加虐者と被虐者の関係を確実にして初めて許される行為です。SNSで出会った相手であっても、行為前に互いの許容範囲とセーフティーワードを確認してから楽しく交わって頂きたいと、強くそう願います。

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