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はれときどき号泣

 とある日、自宅でぐだぐだしていると、母から突然短文メールがくる。


「ないちゃった」


 タイトルもなく、本文欄にただこの一文のみ。

 ・・・・・・なに!? どうしたの??

 怪我でもしたの? 火事でも起きたの!? なんかトラブル? 昨日あった時は普通だったじゃん? なに弟が事故にでもあった? いやいやそれだけじゃわからないよ! おおおおお落ち着いて、冷静になって話を聞かせてよ!

 自分も慌てつつ連絡してみると。


「ないちゃった。 小説読んで、ないちゃった、よ」


 主語をいれろおおおおおおおお!!!!!

 何事かと思ったじゃん。メール打つの面倒くさいにしても大事なところをはしょりすぎでしょう。あーびっくりした。

 何かと思ったら、自分が貸したラノベで泣いちゃったそうです。

 読ませたのは、最近でも劇場アニメとかで話題になった「ヴァイオレットエバーガーデン」の原作小説。アニメでも有名だった泣けるエピソードが収録された本だったので、ドヤ顔で「読んだら絶対なくね」といって貸したので、律義にメールくれたそうな。それでも主語はあった方がいいと思うけど。

 ところで、皆さんは小説やアニメ、漫画で、感動や共感して泣くことってありますか? 

 世間様ではちょいちょい「大の大人が泣くなんて」と言われたりしますが、僕はけっこう泣きます。定番のジブリ映画「蛍の墓」でもよく泣いてたし、洋画の「グリーンマイル」はギャン泣きでしたね。でも皆がないても泣けない作品もあるんですよねえ。「ラストサムライ」とかよく泣いたって話は聞きくんですけど、僕はよくわかりませんでした。

 泣きポイントとか、泣く度合いとか個々で違ってなかなか興味深いですね。

 つい最近は「鬼滅の刃」で泣きそうになったって友人がいました。ははーん、さてば劇場版のあのシーン(ネタバレなのでいちおう秘密)を見たんだな? と思ったら、映画の挿入歌のLISAの「炎」の曲を聴いて泣きそうになったとか。作品を見た後だったら、映像と音楽がリンクして、フラッシュバックする事はあると思うけど・・・まさか映画を観ずに曲だけ聞いてとは・・・なんと感受性豊かなのか。

 ちなみに泣くのがいいか悪いかという話ですが、涙を流すこと自体はストレス軽減になるので。流した方がいいそうな。

 まあ露骨に映画館などでギャン泣きしてたら周りの目が気になるかもしれませんが。涙を流すのは体に備わった機能なので、時々は流した方がいいですね。たまには使っておかないと、機能がさび付いて泣きたい時に泣けないのでは?

 なので、精神的につらい時や、ストレスが溜まっていると感じた時、泣くための「私が泣ける作品」を用意しておいてはいかがでしょう?

 

   

 


 


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